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お買い物のちょっと前 ブラックタイガーのふるさとから考える 地球の未来においしい話

クリスマスやお正月、いつもよりちょっぴり特別な日、食卓に華を添えてくれる縁起モノと言えば?今回は、プリッとした身と濃厚な旨味がたまらないエビ「ブラックタイガー」が主役です。

\ 教えてくれたのは /

コープ九州事業連合
水産商品部 平江

 

えびの養殖は東南アジアを中心に盛んに行われていますが、無計画にマングローブを伐採して養殖池を拡大してきたことで、その土地本来の自然の豊かさが失われつつあることが問題になっているそうです。 そこで、コープと現地企業、WWFがタッグを組んで、新しいプロジェクトが発足!私たち消費者も気軽に環境保全や持続可能な養殖業を支えていく仕組みが生まれました。

1. 自然に近い環境でのびのび育てた品質が自慢

まずは、インドネシアのブラックタイガー養殖の現場をのぞいてみましょう!

今回ご紹介するのは、コープ商品を製造している企業の「BOMAR社」。こちらの産地で現在養殖されているブラックタイガーの約50%が日本向けで、そのうちの35%がコープの商品に使われています。

▲ 「BOMAR社」が原料を調達するブラックタイガー養殖池

そもそも、ブラックタイガーは他のエビに比べて病気に弱い品種。
「BOMAR社」の産地では、親エビの段階から病気の個体を持ち込まないよう検査を徹底しています。厳しい検査をクリアしたエビは、限りなく自然の環境に近い「粗放養殖」という方法で育てられるんですって。

▲ ご覧ください!この巨大な親エビ。親エビの段階で遺伝子検査をおこない、病気を未然に防いでいます。

▲ 写真は稚エビ。産卵・孵化させて、約2cmの大きさになるまでハッチェリー(稚エビの養殖場)で育てます。一定の大きさまで育て、その後、養殖池に運ばれます。

「粗放養殖」と伝統的な漁法『バカンバカン』

その土地の自然環境を利用した養殖池で、自生するプランクトンを餌に育てる「粗放養殖」。淡水と海水が混じる汽水域にある養殖池では、潮の干満のたびに池の水が入れ替えられるため、水質も良好で豊富な餌に恵まれ、ストレスなく健康なエビが育ちます。

大きく育ったエビは、『バカンバカン』と呼ばれる伝統的な漁法で収獲されます。月に1~2回、仕掛けておいた網に入ったえびを収獲していきますが、収獲時にサイズ選別をして小さいサイズのものは池に戻すため、とても手間がかかる作業です。

2. エビから未来を考える、合同プロジェクト開始

コープとBOMAR社は、WWFジャパン・WWFインドネシアと協働して「スラウェシ島 エビ養殖業改善プロジェクト」を開始。 自然環境や労働者・地域社会に配慮したエビ養殖業への転換を目指しています。

【 スラウェシ島エビ養殖業改善プロジェクトとは? 】

下記のような目標を掲げ、インドネシアでのエビ養殖業の改善に取り組んでいます。

  • ・持続的な水産物の生産・消費
  • ・生態系・生物多様性の保全
  • ・生産者の収入を確立

本プロジェクトの目標達成のために、まずは対象地域のブラックタイガーの「ASC認証(※)」の取得を目指しています。 ASC認証取得の条件のひとつに養殖池の造成で失われたマングローブ林の再生があります。今回は対象の養殖池の面積56.96haの半分にあたる28.4haのマングローブの再生が必要となり、現地の行政、学生、ボランティアの協力を得ながら植樹が行われています。

▲ ASCの認証基準を目指し、マングローブの植樹をおこなっています。

※ASC認証とは・・・環境に負担をかけずに、またそこに働く人たちの労働環境や地域の人々の健康にも配慮して操業している養殖業に対して与えられる、国際的な認証制度。

【深刻な問題を引き起こすマングローブ伐採】

熱帯から亜熱帯の水辺に広がるマングローブの林は、水生動物などの生息場所でもあり、広域の海の生態系まで支えています。さらには、高潮や強風などの天災から人々の暮らしを守ってくれる存在でもあるのです。 しかしエビの養殖池をつくるために各地でマングローブの林が伐採され、その環境は失われ続けています。将来にわたって持続的にエビの養殖を行うためにも、自然環境に配慮した養殖業へ転換することが必要とされています。

参考:WWFジャパン https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/3652.html

ASC認証の基準を満たす持続可能な水準に到達することを目指し、エビ養殖業の改善に取り組みます。

 

プロジェクトを支援・エビ(ブラックタイガー)を継続的に購入

いつものごはんで地球が変わる!?私たちにもできること

日本の消費者もインドネシアの漁業のため、そして地球の未来のために協力できることがあります。 コープの食品カタログにあるブラックタイガー商品で、上のようなマークを見たことはありませんか? コープでは、2019年3月より対象商品について商品価格のうち3円を「スラウェシ島エビ養殖業改善プロジェクト」に寄付する取り組みをスタートしました。集められた寄付は、エビ養殖場の造成で伐採されたマングローブの植樹、保全事業に活用されています。対象の商品を利用することが、インドネシアの環境保全、そして人々の暮らしを守ることにもつながっているのです。
私たち一人ひとりの消費者が選ぶ商品が、世界の環境を変えることにつながっていく。まさに、私たちにも、地球にも“おいしい話”。エビを選ぶときの参考にされてみてくださいね。

> 「スラウェシ島エビ養殖業改善プロジェクト」について詳しく知りたい方はこちら

■「スラウェシ島エビ養殖業改善プロジェクト」対象商品

サクッとプリプリえびフライ
(特々大)(4尾×2袋) 260g

サクッとプリプリえびフライ
(特大)(5尾×2袋) 260g

サクッとプリプリえびフライ
(大)(4尾×2袋) 175g

プリプリッとおいしい、産地一回凍結
ブラックタイガーを、収獲から24時間以内に選別・加工
して衣づけ。鮮度を逃さないうちに素早く凍結しているか
ら、エビ本来の旨みと食感が楽しめます。

プリプリッとおいしい、産地一回凍結
ブラックタイガーを、収獲から24時間以内に選別・加工して衣づけ。鮮度を逃さないうちに素早く凍結しているから、エビ本来の旨みと食感が楽しめます。

大きなご馳走えびフライ

濃厚なえびの旨みと迫力のサイズ感
コープのえびフライの中でももっとも大きな「超特々大」
サイズ。プリッと食べ応えのある食感で、「ご馳走」の名
にふさわしい格別なえびフライです。

濃厚なえびの旨みと迫力のサイズ感
コープのえびフライの中でももっとも大きな「超特々大」サイズ。プリッと食べ応えのある食感で、「ご馳走」の名にふさわしい格別なえびフライです。

コープ九州事業連合
水産商品部 平江

実際に現地に行って、広大な養殖池の周りにほとんど木が生えていないことを実感しました。このプロジェクトを通して、地道にマングローブを植林したり、ファーマーさんの教育をしていくことはとても意義があることだと思いました。 これからも、持続可能な養殖業を売る立場、買う立場から支えていく取り組みを続けていきます。


夕食に出てくるだけでテンションが上がってしまう、肉厚で大ぶりのブラックタイガー。すくすく育ったこのエビをいただくことが、インドネシアだけではなく、地球の未来も変えるなんて!なんだか、おいしさもひとしおですね。 普段何気なく手にする食材も、作り手や産地の取り組みを知ることで「食と環境」を意識するようになります。その小さな気づきによって、消費活動が変わり、生産者や地球環境全体の変化へとつながっていく…。私たち消費者も食を取り巻く大きな循環の中にいるのだと、大きなエビが改めて教えてくれた気がします。
(SATETO編集部 大内)

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