蒸し暑い日が続くと食欲がなくなるという方も多いのでは? そんな時、上手に取り入れたいのが「お酢」の力。お酢は昔から百薬の長とされ、食欲不振や疲労回復に効果があると言われてきました。
今回は、お酢を使ったレシピをはじめ、夏バテ気味の身体がシャキッと蘇る、酸っぱいメニューをご紹介します。
まずは「酢」の役割をおさえよう
お酢の役割いろいろ


お酢には、味付け以外のいろいろな働きがあるのをご存知でしょうか? 保存性を高めたり、甘い料理や脂っこい料理をさっぱりと食べやすくしたり、塩味をやわらげる減塩効果があったりと、その役割は様々。お酢の特性を知って、暑い時期の献立に生かしませんか?
「お酢」ってどれも一緒なの?
料理に合わせて使いたい食酢あれこれ


「酢」と一口で言っても、原料や製造方法によって、米酢、穀物酢、黒酢をはじめ様々な種類があり、その味わいも千差万別。和食や中華にはどんな酢が合うの? ピクルス作りには? シーンによって使い分けたい酢の種類や特徴、向いている料理のジャンルを紹介します。
あらゆる酢の物に通用する黄金比
基本の合わせ酢3種


夏の副菜の定番といえば「酢の物」ですが、ついつい酸味や塩気が強くなりすぎてしまうことありませんか? そこで覚えておきたいのが、「基本の合わせ酢」の作り方です。今回は、酢の物によく使う「三杯酢」、酢飯や甘酢漬けに活躍する「甘酢」、南蛮漬けや焼きなすにおすすめの「土佐酢」の、3つの合わせ酢の配合をご紹介します。
お酢のツンが苦手な人にも
ほどよく酸っぱいきゅうりの酢の物


「きゅうりとわかめの酢の物」と聞けば、夏場のごくありふれたメニューですが、ツンとくる酸味が苦手な方も少なくありません。そんな方におすすめなのが、三杯酢にきゅうりのもみ汁を合わせた「ほどよい酸っぱさ」の酢の物です。シャキッとしたきゅうりとまろやかな酸味は、この時期にぴったり。サッとできる手軽さも魅力です。
ポン酢×梅干し×はちみつの最強トリオ
梅肉ポン酢の照り焼きチキン


醤油とみりんで作る「照り焼き」を、甘酸っぱさが口いっぱいに広がる夏の照り焼きチキンにしました。ご飯がすすむ梅肉ソースをベースに、ポン酢とはちみつを加えてほどよい酸味を実現。大根おろしで仕上げることで、さっぱりペロリと食べられます。鶏肉の皮目をパリッと焼くコツも必見です。
コク×酸味でご飯がすすむ
豚ひき肉としめじとブロッコリーのバターポン酢炒め


ご紹介するのは、ブロッコリーのシャキシャキ感が、しめじと豚ひき肉の旨みを引き立ててくれる一品です。味付けは、ほど良い酸味とコクがクセになるバターとポン酢の組み合わせ。ついつい野菜不足なメニューになりがちな夏の食卓に作って食べたい、ご飯がすすむお手軽おかずです。
浅漬けやピクルスがあったらぜひお試しあれ
トマトと夏野菜のマリネ風


浅漬けなどのお漬物を白ワインビネガーでサッと味付けし、さっぱりと爽やかな酸味で食べやすく仕上げたサラダです。すでに馴染んだ塩分がサラダ全体の味をぐっと引き締め、食感もほどよく際立ちます。冷蔵庫のなかに浅漬けやピクルスがあったらぜひ試してみてほしいレシピです。
ハーブとレモンの香りで爽やか
たこと玉ねぎのマリネ


プリプリの蒸しだことスライス玉ねぎを、米酢とオリーブオイルをベースに作った自家製のマリネ液で仕込みます。お好みでハーブやレモン汁を加えて、香りも味わいもさっぱりとした爽やかな酸味は、食欲が落ちてしまいがちな暑い季節にも大活躍。基本のマリネ液の作り方もご紹介しているので、具材を変えればお好みのマリネが手軽に作れます。
黒酢独特の酸味とコクを生かして作る
玉ねぎドレッシング


材料は黒酢と菜種油、あとはほぼ玉ねぎだけの自家製ドレッシングは、サラダはもちろん、お肉のソースとしても相性抜群。黒酢のまろやかな酸味とコクで、野菜をもりもり食べられそうです。冷蔵庫でひと月ほど保存できるので、多めに作ってストックできるのも嬉しいですね。