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調理のきほん 失敗しないステーキの焼き方。フライパンでおいしく焼くコツとポイント。

SATETOの編集部員が料理家さんのお宅へお邪魔し、家庭のフライパンでも失敗しない「ステーキの焼き方」を伝授してもらいました。教えてくれたのは、料理家の宮崎知花さん。「ステーキは焼く前が肝心」というアドバイス通りに、下ごしらえをこなした熊抱。さあいよいよ“本番”です。

※時間や焼き加減はステーキの厚さや火加減によっても異なります。
※今回の焼き方は約250g(厚さ約1.5cm)のステーキを基準にしていま
す。

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ここからが本番。 気を緩めずに一気にいきましょう。
今日はどこのおうちにもある一般的なフライパンを準備しました。さっそく焼きましょうか。
はい、緊張してきました。

 

5.塩とこしょうは焼く直前に振る(切り込みを入れた面のみ)

▲ 「胡椒は挽きたての粗挽きが、やっぱり香りが強くていいですよ〜」と宮崎さん。

切り込みを入れた面(盛り付けた時に表になる面)に塩こしょうをふります。塩は味を付けるだけでなく、お肉の旨みを封じ込めて身をぎゅっと引き締めてくれます。ただ早くに塩を振ってしまうと、お肉の水分と一緒に旨味も出てしまってパサつきの原因にもなるので、必ず焼く直前に振りましょう。
塩を振るタイミングによって味も変わるんですね。

 

 

6.焼きはじめは強火が鉄則

まずは油をひいてフライパンを熱します。もしにんにくがおうちにある場合は、香りとコクづけにぜひ使ってください。その場合、お肉を焼く前に弱火でスライスしたにんにくをじっくりと炒めて香りを立て、あらかじめ取り出しておきます。
いい香り。食欲をそそりますねえ。
では、いよいよお肉を焼きましょうか。フライパンをしっかりと強火で熱したら、塩を振った面を下にしてお肉をそっと入れます。
すばやく表面を焼きかためることで、旨みをぎゅっと閉じ込めてくれるんです。塩を振ってない面が上になっているはずなので、30秒ほど待って塩こしょうを振りましょう。
なるほど〜、だから強火が鉄則なのですね。
ああ、でも焦げてしまわないか心配です。
お肉を焼きはじめて1分ほど経ったら火を弱めます。余分な脂分が出てくるので、キッチンペーパーなどでしっかりと取ってくださいね。

[ 焼きはじめのチェックポイント ]

□ フライパンを強火でしっかり熱してから肉を入れる

□ 1分ほど強火で焼いたら火を弱める

□ 余分な脂は拭き取る

 

7.裏返しのサインは、焼き色をチェック

お肉を焼く時って、いつ裏返したらいいのかわからなくて焦るんですが……。
お肉の形や状態っていつも同じじゃないし、時間を計りながら焼いても上手に焼けるとは限らないのが難しいところですよね。一番わかりやすいサインは、お肉の3分の1くらいまで色が変わっていて、焼いている面にこんがりした焼き色がついているかどうか。裏を少し覗いてみて「あっ、おいしそう」と思ったらすぐに裏返すんです。
どれどれ……おいしそう!もういいかも!
はい!今ですよ!裏返して!
(慌てて裏返す)

[ 裏返す時のチェックポイント ]

□ お肉の1/3くらい色が変わっている

□ 焼いている面がこんがりと焼き色がついている

□ おいしそうと思ったらひっくり返す!

 

8.裏も強火で焼き色をつける

裏返したらすぐに強火に戻します。裏面もしっかり焼き固めることで、旨味を閉じ込めます。
表も裏も、強火で焼き固めることが大切なんですね。
そうそう、その通り。

 

9.弱火にしてアルミホイルで蒸し焼きに

30秒ほどで焼き色がつくので弱火にして、アルミホイルを軽くかぶせて蒸し焼きにします。
蒸すんですか!
鍋蓋をしたり、オーブンに入れたりするやり方もありますよ。私は軽く蒸したいから“アルミホイル派”。こうやって蒸し焼きにすることで、水分を逃がさずふんわりしたお肉に仕上がるんです。蒸し時間はだいたい1分くらいかな。

[ 裏面もおいしく焼くためのポイント ]

□ 裏返したらまずは強火で30秒ほど、焼き色をつける

□ 弱火にしてアルミホイルをかぶせる

□ 1分ほど蒸し焼きに

 

10.アルミホイルに包んで焼き加減を調節

もうそろそろいいかな。
フライパンから上げたら、アルミホイルで包みます。
あれ? もう焼かなくていいんですか?
裏表をしっかりと焼き付けたらフライパンから取り出してOK。アルミホイルで包んで、余熱でじんわり火を通すんです。
どのくらい包んでいたらいいのですか?
今回のような厚め(約1.5センチ)のお肉の場合はミディアムなら4〜5分ほどが目安。お肉の厚さによって、余熱時間を調整してください。あと、アルミホイルで包むことで肉汁を逃さず柔らかく仕上がりますよ。
そろそろ良さそうですね。
アルミホイルをはずして切ってみましょう。
わ〜〜!!(歓声が上がる)

▲アルミホイルをはずしてさっそくカット。いい感じのミディアム具合です。

[ ミディアムに仕上げるポイント ]

□ アルミホイルで包んで余熱で火を通す

□ ミディアムは5分ほどが目安

美味しそうですね!
上手に焼けていますね〜、どうぞ食べてみてください。
では、いただきます!
……やわらかくて美味しい! 焼き加減もちゃんとミディアムになってます! うれしい!
ひとつひとつの過程を大切にしながら自分で焼いたステーキですからね。格別でしょ。ぜひこれで旦那さんにおいしいステーキを焼いてくださいね。
ありがとうございます! コツを忘れないようにさっそく今晩焼こうかな(笑)。

基本的なポイントから隠し技まで教えていただいた今回のステーキレクチャー。ひとつひとつの手順に“理由”があるということは、目からウロコの連続で大きな収穫でした。今回は厚みのある牛肉でしたが、「ちょっと薄めのお肉でも、きちんとコツを押さえればおいしく焼けます」と言われていたので、気軽に挑戦できそうです。特別な日や、良いことがあった日に、さっそく自分の手で焼いてみたいと思います。宮崎さん、ありがとうございました!(熊抱)

いろいろな厚さ、焼き加減で焼いてみましょう

■ 普段使いしやすい120g前後のステーキ肉を焼くときは?

基本的なポイントは同じですが、下記の2点に注意して焼いてください。
POINT1.下ごしらえ時は、肉に切り込みを入れるのではなく、表面にフォークで穴を開ける。
POINT2.焼き時間は両面1分ほどに。アルミホイルに包む時間も1〜2分ほど短めにする。

■ ウエルダンで焼くときは?

ウエルダンとは、「よく焼いた」という意味。脂肪が多い肉に向いた焼き加減です。下ごしらえの方法は同じですが、ミディアムの時よりも強火でしっかりと焼きます。
POINT1.表になる面を強火で肉汁が浮き出るまで焼く。
POINT2.裏返して再び強火で肉汁が浮き出るまで焼く。
POINT3.火を弱めてアルミホイルをかぶせ、固くなるまで焼く。(肉を押してみて弾力がなくなったら焼き上がり)
中まで火がしっかりと通っているので、他の焼き方に比べ、多少硬い仕上がりになります。


教えてくれたのは

料理教室「スマイルスマイズ」主宰
宮崎知花
大手料理教室で13年間務めた後、第2子出産をきっかけに自宅で料理教室を開始。料理とパンづくりを同時に学ぶことができる1回完結レッスンや、親子で一緒に料理が楽しめる親子レッスンなどを定期的に開催しています。

あわせて用意したい「ごちそう前菜」レシピ3選

SATETOでご紹介している、ちょっと特別な日のメニューにぴったりなおしゃれな前菜レシピをご紹介します。サラダやおつまみ代わりにぜひ作ってみてくださいね。

ピリッとコクのあるソースが決め手
「ほたてとブロッコリーの粒マスタード和え」

ほたてとブロッコリーの粒マスタード和え_画像

ピリッとした粒マスタードとコクのあるマヨネーズのシンプルなソースが、お酒とも相性抜群の大人の味わい。生食用のホタテを使うので、サッと火を通すだけで外はプリッと香ばしく、中はとろりと半生の食感が味わえます。

レモンとハーブの香りで爽やか
「たこと新玉ねぎのマリネ」

たこと新玉ねぎのマリネ_画像

マリネ液を作れば、あとは好きな具材と和えるだけ。今回は、タコと新玉ねぎを和えて、見栄えも味わいも抜群のデリ風イタリアンマリネに仕上げます。記事では基本のマリネ液の作り方からご紹介しています。

詰めるだけでこの華やかさ!
「トマトのファルシサラダ」

トマトのファルシサラダ_画像

「ファルシ」とはイタリア語で「詰め物」のこと。見た目も鮮やか、テーブルに出すだけで心が躍るトマトのファルシサラダをご紹介します。火も使わず手軽なのに、ごちそう感たっぷり。パーティーや来客時にも大活躍です。

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コメント

  1. kachina

    とってもわかりやすかったし、解説が、先生との会話のやりとりになってたし、自分が聞きたいことを熊抱さんが質問してくださるので、自分が体験してるような錯覚に!

    とっても楽しく習得できました〜!

  2. 岩ちゃん

    よくわかりました。

  3. らあ

    やってみました。とても美味しいステーキに焼きあがりました。子供も大喜びでした。教えていただきまして、ありがとうございました!

  4. ぷにこ

    にんにくチップのかわりに、生姜チップを作ってから焼きましたー。さわやかな香味が夏にぴったりな感じでした。余熱でちゃんとミディアムになって、やわらかくて、焼き色も綺麗で、ほんとおいしかったです!

  5. みー

    最後のアルミホイル、いいですね!

  6. 料理ちょと苦手

    男子です
    ステーキを炭にした経験がありまして。少し怖かったけど、やってみました。
    出来ました‼️
    上手に焼き上がりとても美味しかったです。
    蒸すことが大切なんだと実感。
    ありがとうございました!

  7. 高橋 団子

    おいしそうです。早速お城に帰ったらまねしてみようとおもいます。

  8. みき

    おいしそうです

  9. okeii

    200gの分厚いお肉が上手に焼けて、美味しく出来ました
    ありがとうございました😊

  10. うっちゃん

    たまーにしか作らないステーキ
    わかりやすくて嬉しいです。
    安い外国産をどんどん使い
    名人になります。有難うございます😊美味しいです。

  11. たゆ

    おかげさまで、こどもの誕生会の『ステーキたべたい!』っていうリクエストに応えられました♪
    緊張しましたが、美味しい出来上がり!
    お料理教室1回分!て感覚の、ありがたい記事でした。
    また作ります。
    ありがとうございます!

  12. まつ

    テフロン加工のフライパンって強火、空焼きはNGとなっているので、こういったものはどうしたいいのかと思ってます。

  13. sateto編集部

    コメントいただきましてありがとうございます。
    フライパンの種類に関わらず、十分に温度をあげることが大切になりますので、中火で加熱でも大丈夫です。
    その場合は、強火1分が中火ですと2〜3分くらいの加熱時間になるとお考え下さい。

  14. 1

    4、5分寝かせると必ず肉汁まみれでびっしゃびしゃになるんすけど……

  15. SATETO編集部

    1様

    コメントをいただきありがとうございます。料理家の宮崎さんから次のような回答がきましたので、参考にしていただけると幸いです。
    「早速作っていただいてありがとうございます。考えられることをまとめてみました。
    肉汁がたくさん出てしまう原因として一番に考えられるのは、フライパンが十分に温まっていない状態で焼き始めているということです。じわじわと温度が上がるため肉の表面がなかなか固まらず、焼き上がりとともに肉の表面から外へ肉汁がどんどん出てしまいます。そうなると肉質がパサついて、うま味も逃げてしまいます。フライパンが十分熱くなったのを見計らって肉を入れてみてください。
    またしっかり温めたフライパンで焼いたのに肉汁がたくさん出てしまうのであれば、裏面の焼きが足りないことも考えられます。
    あとは、肉を取り出す時に、フライパンを少し傾けて余分な油や肉汁をおとしてからアルミホイルで包むようにしていただくといいかと思います」。

  16. mo-mo

    とてもおいしく焼けました。 ありがとうございます^^

  17. 栗まん

    こまかく教えてくださっているので上手に焼けました。何回か挑戦してみます。

  18. 友ちゃん

    とてもわかりやすいです。今夜トライします。

  19. 肉屋で買った安いサーロインが、びっくりするほど柔らかくて美味しいステーキになりました!!ありがとうございました😊

  20. さかな

    美味しくできました

  21. くにちゃん

    早速挑戦します❤️

  22. たか

    肝心の裏返す時やアルミホイルを被せるタイミングの写真がない。。。

  23. chestone

    生まれて初めてのトライです。
    何度も読み返し焼いてみたいと思います。
    ありがとうございました。

  24. chestone

    手順に従って焼いてみました。
    不慣れで、多少の時間の差はありましたが、出来上がりの味は最高
    我ながら納得しました。
    次回もこれを参考に使用させてもらいます。
    ありがとうございました。

  25. 若様( 76歳)男性

    とても分かりやすい説明ですね。一度自分で焼いて食べてみたいと思います。楽しみです。

  26. もり

    このサイトのおかげでいつも世話になってる妻にクリスマスに美味しいステーキを焼いてあげることができました。
    ありがとうございます。
    メリークリスマス

  27. ビンゴ通

    家族の誕生日ディナーにこの記事の通り焼いてみたところ、家族から絶賛されました!素晴らしい記事をありがとうございます。

  28. おじい

    ホイルシートをつかうこと。びっくり。さっそくやってみたい

  29. 茶室にいます

    先生のおっしゃる通り調理してみました。
    ミディアムですが、焼く前の30分常温で置いてから、フライパンで焼き上げ、最後にアルミホイルで包むやりかたをしたら、お肉が柔らかくて、とても満足できる味でした.これからは、自信持って、主人に食べてもらえるようになりました。付け合わせに、しめじと人参とスナップエンドウをニンニクバター醤油でサッと炒めて、付け合わせにしたら、とても美味しくいただきました。ありがとうございました。

  30. ぺこ

    美味しく作ることができました。
    ありがとうございました。

  31. タカちゃん

    ステーキが好きで時々
    牛肉買って来て自分で焼いてますが少しでも美味しく
    焼きたくてこの記事を見つけました。
    とてもわかりやすく細かく
    工程を書いてるので
    上手く焼ける気がします。
    焼いて食べてみたら
    また感想を送ります。

  32. 元プロ

    ステーキ肉のオモテは一般的にはあぶらが上、ふくらんでいるほうが左になります。何処の店でも同じです。

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