
体が芯から冷えそうな日には、ほっこり温まるスープが一番! 今回ご紹介するのは、旬の野菜、かぶを丸ごと使ったポタージュスープ。煮たり炒めたり、もちろん生でもおいしいかぶは、とろんとあったかいポタージュスープにもおすすめです。教えてくれるのは、福岡県で飲食店を営むももさんです。

▲ ももさんは、福岡県近郊の山あいで飲食店を営む2児の母。季節の素材を取り入れながら、ごはんや加工品をつくっています。

▲ 今回の主役はかぶ。スープには根の白い部分だけを使いますが、葉もまた栄養たっぷり。味噌汁の具や炒め物にしてもよく合います
スプーン一杯のお米でとろみづけ
「たっぷりかぶのポタージュスープ」

\ ももさんのひとこと /
かぶは加熱すると甘みが出てクセもほとんどなくなるので、いろいろな料理に合わせやすい食材です。根菜は体を温めてくれる上に、かぶは胃腸にも優しいので、わが家では子どもが風邪をひいた時などにも作ります。とろみ付けに使うのは、小麦粉ではなくお米。一緒に煮込むだけなのでとっても簡単です

材料(4〜6人前)
- 小かぶ…10個(約350g)
- 玉ねぎ…大1/2個
- 牛乳…200cc
- (A)
- 鶏ガラスープ…300cc
- 生米(洗っておく)…大さじ1(炊飯後の場合は大さじ3)
- 塩…小さじ1/2
- こしょう…適量
作り方

1.かぶと玉ねぎをカットする
かぶと玉ねぎを5mmほどにスライスする。
ももさんに教わったポイント:
■ かぶの皮が厚そうならむいておく
今回使用しているのは比較的皮が柔らかい小かぶ。かぶのサイズや品種によっては皮の繊維質が気になる場合があるので、固そうなら皮をむきましょう

2.かぶと玉ねぎを炒める
油を敷いた鍋に玉ねぎを入れて中火で炒める。玉ねぎがしんなりしてきたらかぶを加えてさらに炒める。
ももさんに教わったポイント:
■ 玉ねぎがしんなりしたらかぶを入れるサイン
玉ねぎが透き通ってしんなりしてきたらかぶを入れます。はじめに野菜を炒めておくことで、野菜の甘みが出てきます

3.スープ、米、調味料を入れて煮込む
かぶが透き通ってきたら、(A)を加えてかき混ぜながら中火で加熱する。表面がフツフツしてきたら蓋をして15分ほど弱火で煮込む。
ももさんに教わったポイント:
■ スープのだしの取り方は自由に
我が家では鶏ガラからだしを取りますが、顆粒の鶏ガラやコンソメなどでももちろん大丈夫
■ 米は生でも炊飯後のものでもOK
野菜に火を通すことと、お米のとろみを出すことが、加熱の目的です。生米であれば15分程度、炊飯後の米では10分ほど煮込めばとろみが出ます。野菜はくたくたに柔らかくしましょう

4.ミキサーにかける
野菜がやわらかくなったら火を消し、粗熱をとってミキサーにかける。
※ 熱々の状態でミキサーにかけると中の空気が膨張して危険です。必ず粗熱を取ってからミキサーにかけてください。

5.鍋に戻して牛乳を加える
再び鍋に戻して牛乳を加え、弱火でかき混ぜながら加熱する。
ももさんに教わったポイント:
■ 焦げ付きに注意
とろみに加えて牛乳は鍋底が焦げ付きやすいので、弱火で優しくかき混ぜます。コトコト沸騰させずに、全体を温めるくらいの要領で
■ 最後にもう一度味を整えて
塩がなじみやすいように野菜を煮込む段階で味付けをしますが、牛乳を加えた後に塩気が足りなければ塩を、塩気が強すぎる場合は牛乳を足して味を調整してください

6.完成
ももさんに教わったポイント:
■ 仕上げに生クリームを回しかければ、おもてなし前菜に変身
人を招いた時などに、見栄えよく仕上げたい時は、生クリームを小さじ1ほどスプーンで回しかけて、黒胡椒少々を加えてください。乾燥パセリやカブの葉などの青物をひとつトッピングするだけで見た目も華やかになりますよ
少しのお米でこんなにしっかりとしたとろみがつくのですね。小麦粉でとろみをつけるより、やや優しい甘みを感じます。クリーミーな口当たりは朝ごはんのパンなどにもぴったりな予感。寒い日には夜ごはんの汁物としても良さそうです。ももさんのように、子どもが風邪気味のときなどにもぜひ試したいレシピです。
( SATETO編集部 堀尾 )
教えてくれたのは

- 中山百代
- 福岡県糟屋郡で飲食店を営む二児の母。
地元でとれた食材や季節の素材を中心に、ごはんや加工品をつくって提供されています。
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