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お買い物のちょっと前 じゃがいもの種類別の特徴とおすすめの料理は?保存方法、調理前のコツ、人気レシピ、じゃがいも産地もご紹介

栄養価が高く、通年手に入るじゃがいもは、肉じゃが、カレー、ポテトなどいろいろな料理に大活躍する万能野菜。数か月間保存できるので、何か一品作りたい時にとても重宝します。そんな便利なじゃがいもは、なんと2,000以上の品種があることをご存知ですか。コープでも男爵やメークインを中心に、生産者さんが丹精込めて栽培したおいしいじゃがいもを組合員さんの元へお届けしています。じゃがいもの種類や味わい、コープのじゃがいもを育てている生産者さん、じゃがいもの保存法や調理法までご紹介します。

じゃがいもの特徴を知って、おいしさアップ

同じじゃがいもとはいえ「ホクホク系・しっとり系」などがあり、品種によって特徴が大きく異なります。まずは代表的な品種とその特徴を知りましょう。

知ってた?じゃがいもにある「目」と「芽」

じゃがいもの品種を知る前に、知っておきたい豆知識をご紹介。実はじゃがいもには「目」と「芽」があることご存知ですか。「目」とは“芽”が出ていないくぼみの部分のこと。「芽」はじゃがいもから出ている“芽”のことをいいます。

じゃがいもの品種を見分ける際、「目」の特徴も参考になるので、ぜひ覚えておきましょう。


じゃがいもの品種と特徴

男爵

球形でゴツゴツしていて、やや目が深い。煮
崩れしやすくホクホクとした食感。じゃがいもの
代表品種として知られている。

球形でゴツゴツしていて、やや目が深い。煮崩れしやすくホクホクとした食感。じゃがいもの代表品種として知られている。

メークイン

男爵と並ぶ代表品種。長卵形で目が多い方の頭が
やや膨らみ、少し曲がっている。目は浅く数は少
ない。煮崩れしにくく、煮込み料理に適している。
低温貯蔵により甘みと粘質が上がる。

男爵と並ぶ代表品種。長卵形で目が多い方の頭がやや膨らみ、少し曲がっている。目は浅く数は少ない。煮崩れしにくく、煮込み料理に適している。低温貯蔵により甘みと粘質が上がる。

北あかり

やや小さく偏球形で、目の部分に赤紫色の着色が
ある。煮崩れしやすいため煮物よりも、ポテトサ
ラダやマッシュポテトなどに最適。カロチン含有
量やビタミンCが高く、加熱後は鮮やかで濃い黄
色の果肉と甘みが増す。

やや小さく偏球形で、目の部分に赤紫色の着色がある。煮崩れしやすいため煮物よりも、ポテトサラダやマッシュポテトなどに最適。カロチン含有量やビタミンCが高く、加熱後は鮮やかで濃い黄色の果肉と甘みが増す。

はるか

卵形でやや大粒、目はほんのりと赤みを帯び、皮
が浅くて剥きやすい。粘質でなめらかな舌触り、
爽やかな芋の甘みが特徴。煮崩れしにくく、サラ
ダやコロッケなどに適している。

卵形でやや大粒、目はほんのりと赤みを帯び、皮が浅くて剥きやすい。粘質でなめらかな舌触り、爽やかな芋の甘みが特徴。煮崩れしにくく、サラダやコロッケなどに適している。

\ 「はるか」じゃがいも豆知識 /

名前の由来は皮が白く目の周りが赤いことから、北海道の雪解けの春(春の香り)をイメージして名付けられたそう。

インカのめざめ

卵形で目は浅くて少なく、大きくなりにくい。目
の周辺に紫の着色を生じる場合もある。皮は黄褐
色、果肉は橙色に近い濃黄色で北あかりよりも濃
い。煮崩れしにくく、やや粘質で滑らかな舌触り。
貯蔵後は独特な強い甘みが増し “栗”や“さつ
まいも”に似ている。

卵形で目は浅くて少なく、大きくなりにくい。目の周辺に紫の着色を生じる場合もある。皮は黄褐色、果肉は橙色に近い濃黄色で北あかりよりも濃い。煮崩れしにくく、やや粘質で滑らかな舌触り。貯蔵後は独特な強い甘みが増し “栗”や“さつまいも”に似ている。

\「インカのめざめ」 じゃがいも豆知識 /

塊茎の休眠はごく短く、貯蔵は特に難しい品種となる。出回っているのは貯蔵して糖化させたもの。

とうや

球形で目は浅く少ない。デンプン価が低く滑らか
な舌触りで、じゃがいも特有の臭いがなく、サラ
ダなどに適している。長期貯蔵によって甘みがし
っかりと増す。

球形で目は浅く少ない。デンプン価が低く滑らかな舌触りで、じゃがいも特有の臭いがなく、サラダなどに適している。長期貯蔵によって甘みがしっかりと増す。

北海黄金

長形で比較的サイズが大きい。淡黄で煮崩れしに
くく、加熱調理後の黒変も少ないことから煮物や
フライドポテトに適している。

長形で比較的サイズが大きい。淡黄で煮崩れしにくく、加熱調理後の黒変も少ないことから煮物やフライドポテトに適している。

出島

球形~扁円形で目は浅く、皮は淡黄色。程よい煮
崩れ感で肉じゃがやカレーによく合う。また変
色しにくいため、ポテトサラダやポテトチップス、
コロッケにもおすすめ。新じゃがとして出荷され
るものは皮が薄く、皮ごと調理できる。

球形~扁円形で目は浅く、皮は淡黄色。程よい煮崩れ感で肉じゃがやカレーによく合う。また変色しにくいため、ポテトサラダやポテトチップス、コロッケにもおすすめ。新じゃがとして出荷されるものは皮が薄く、皮ごと調理できる。

西豊(にしゆたか)

平らな楕円形で目は浅く、皮は滑らかで薄い黄色。
薄黄色の果肉で加熱しても煮崩れしにくいのが特
徴。粘質で細切りにしても折れにくく、シャキシャ
キした歯ざわり。サラダなどに適している。

平らな楕円形で目は浅く、皮は滑らかで薄い黄色。薄黄色の果肉で加熱しても煮崩れしにくいのが特徴。粘質で細切りにしても折れにくく、シャキシャキした歯ざわり。サラダなどに適している。


[ じゃがいもの産地より ]
北海道 美瑛馬鈴薯出荷グループ

組合員さんにおいしいじゃがいもを届けている、北海道の生産者さんを訪ねてきました。

[ 生産者:美瑛馬鈴薯出荷グループのみなさん ]

[ 産地:北海道上川郡美瑛町留辺蘂、北海道上川郡美瑛町共和 ]

北の大地からお届けする、丹精込めた極上のじゃがいも

北海道のほぼ中央部に位置する上川郡美瑛町は、なだらかな丘陵が、まるでパッチワークのように美しく “丘の町”として知られています。内陸性特有の昼夜の大きな寒暖差、火山灰からできた水はけのよい土壌。そして傾斜面で水が滞水しないなど、北海道の中でも、特に良質なじゃがいも栽培に適している環境が整っています。

美瑛馬鈴薯出荷グループは生産者4家族で結成され、除草剤の代わりに畝の間に除草機を通したり、手作業で草を取ったりと安心して食べられるじゃがいもを栽培しています。おいしいじゃがいも作りの第一歩は土作りから。有機質肥料とミネラル肥料を中心とした土作りを行い、輪作(※)することで土に負担をかけることなく、毎年良質なじゃがいもを生産しています。また化学肥料や農薬の使用は、北海道地域比の半分以下とする“特別栽培”を実施。素材本来のもつ力を引き出しています。

※輪作…1つの畑で作物をローテーションで作る方法。畑作で同じ作物を栽培すると特定の栄養分が失われ、病害虫などの発生率が高まる。

美瑛馬鈴薯出荷グループ寺島部会長は、ご家族でじゃがいも栽培をされています。

収穫後すぐに圃場での選果をおこないます

近年の猛暑など極端な気候に対応するため、風乾の仕組みを確立。じゃがいもは日光に当たると緑化してしまうことから、速やかな風乾を行い、真夏の8月でもおいしいじゃがいもが生産できるようになりました。このように生産者全員で丘陵地帯での栽培、特別栽培への取り組みを行い、安定した品質のじゃがいもを組合員のみなさまへお届けしています。

[ じゃがいも栽培から届くまで ]

3月下旬

畑へ融雪剤散布

4月中旬

畑作り、施肥

4月下旬

植え付け

5月下旬

6月上旬

土寄せ作業

6月上旬~

防除

7月中旬~9月中旬

収穫作業

7月下旬~翌1月

選別、出荷作業

品種や収穫時期により植え付け時期を変えています。また芽だしによって短い期間で育てる促成栽培や收穫機械を変え、じゃがいもの特性に合わせて多様な栽培を行っています。

\ 生産者からのメッセージ /

じゃがいもをお届けして20年以上。組合員のみなさんの “おいしい”という言葉が最高の活力となっています。近年は過去にないような極端な天候が多くなっていますが、異常気象に負けないじゃがいも作りを目指して日々研究中です。毎年おいしいじゃがいもをお届けしますので、ぜひご賞味ください!

知っているようで知らない!? じゃがいもの保存方法

長期保存に向いているじゃがいもですが、いつもどのように保存していますか?常温、冷蔵、冷凍のそれぞれの保存方法をご紹介します。

[ 常温保存 ](保存の目安:約4カ月)

じゃがいもは風通しがよく、光の当たらない場所で常温保存するのが最適。段ボール箱などに新聞紙を敷いてじゃがいもを入れ、上から新聞紙をかけて風通しのよい冷暗所で保管しましょう。この時、リンゴを一緒に入れると、エチレンガスの働きによって発芽しにくくなります。少量の場合は、光を通さないポリ袋や紙袋に入れ、小さな穴をいくつか開けて通気性をよくして保存を。

[ 冷蔵保存](保存の目安:約3カ月)

気温が高い夏場は芽が出やすいので、冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめです。じゃがいもは低温に弱い性質のため、小分けしてキッチンペーパーや新聞紙で包み、ビニール袋に入れて野菜室へ。温度が低くなりすぎるとデンプン質が低温障害を起こして早く傷むので、冷蔵ではなく野菜室で保存します。

[ 冷凍保存 ](保存の目安:約1カ月)

じゃがいもを生のまま冷凍保存すると、水分が抜けて解凍した時にパサパサになるため、加熱をして冷凍するのがおすすめです。もし生のまま冷凍する場合は、皮をむいて棒状やくし形などに小さく切り、水分をしっかり拭き取ってチャックシール付き保存袋に入れて冷凍保存しましょう。お味噌汁などに入れると便利です。

調理の前に知っておきたい!じゃがいも豆知識

「芽は取ったほうがいいの?」「アク抜きは絶対必要?」など、じゃがいもを調理する時の疑問を解決させましょう。

じゃがいもの芽はどうする?

じゃがいもの芽には天然有毒物質の「ソラニン」や「チャコニン」が多く含まれ、一定量以上摂取すると腹痛などの症状を引き起こすといわれています。そのため芽はしっかりとり除きましょう。皮を剥いた後、包丁の刃元を斜めに入れて、ぐるりと回すようにしてくり抜きます。芽が出ていない場合でも皮付近に有毒物質があるので、じゃがいもはできるだけ皮を剥いて食べる方がベター。また芽が出てもしっかりと取り除けば問題なく食べられます。

アク抜きとは?

アクとは食物の苦味や渋み、酸化の元となる成分のこと。じゃがいものアクの主な原因は褐変(かっぺん・野菜の色が褐色に変わること)です。変色を防ぐためにもアク抜きをしましょう。ただし身体に害はないので、必ずしもアク抜きをしなくても大丈夫。茹でたり蒸したり、電子レンジで加熱する場合はアク抜きは不要です。

□ アク抜きの方法

じゃがいもの皮を剥いて切り、約10分ほど水にさらします。「デンプンを落とす」効果もあり、料理の際にじゃがいも同士がくっついたり、とろみがついたりするのを防ぎます。炒め物をする時なども、水にさらした方がよいでしょう。


副菜からメインまで!人気のじゃがいもレシピ

じゃがいもは副菜からメインまで、いろいろな料理に使えてとっても便利。しっかりとお腹を満たしてくれるので満足感もあります。早速今夜の夕食に、じゃがいもを使った料理を作りませんか。

味が染みたホクホクのじゃがいも。覚えたい「基本の肉じゃが」レシピ

じゃがいもの定番料理といえば「肉じゃが」。煮崩れせずにホクホクのじゃがいもに仕上げるには、面取りやアク抜きなど下準備が大切です。ほかにも調味料を入れる順番や、最後に加える香り付けのふりしょうゆ、食材に味を染み込ませるための鍋止めなど、基本の肉じゃがレシピをマスターしましょう。

じゃがいもの基本レシピ「粉吹き芋」。3種のソースでアレンジも

じゃがいもを鍋の中に入れ、粉が吹くまで水分を飛ばして仕上げる「粉吹き芋」は、じゃがいもの基本料理。塩こしょうのみで味付けした素朴な味わいで、肉料理の付け合わせやお弁当にぴったりです。和えるだけの簡単味変ソース3種もご紹介します。

お漬物で簡単デリ風アレンジレシピ「しば漬けと卵のポテトサラダ」

脇役になりがちな「しば漬け」を使って、ちょっぴりオシャレなデリ風ポテトサラダを作ります。しば漬けの塩分と酸味がアクセントになり、いつもと違った大人の味わいが楽しめます。ごろごろっと入ったゆで卵と荒く潰したじゃがいもは食べ応え抜群です。

ルーなし!芋でとろみのヘルシーレシピ「根菜たっぷり豆乳シチュー」

ルーは使わずに、さつまいもとじゃがいもを使ってとろみと旨みをひき出した豆乳のシチュー。和風だしと豆乳のヘルシーな食材をベースに、味噌でコクをプラス。じっくりと蒸し煮にした根菜は旨みと甘みがたっぷりで、野菜が苦手な子どもも食べやすいです。

基本のフライドポテト4種

じゃがいもの種類に合わせた、おいしいフライドポテトの作り方を4種ご紹介します。切り方や揚げ方次第で、まったく違うポテトが完成。食べ出したら止まらないおいしさです!


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