おやつはもちろん、パーティなど人が集まる時に欠かせないフライドポテト。テイクアウトすることも多いと思いますが、やっぱり家で作った揚げたてが一番!一度食べ出したらついつい手が止まらなくなります。今回はじゃがいもの種類別に作る、基本のフライドポテトをご紹介。男爵やメークインなど、ホクホク系やしっとり系のじゃがいもを、どのようにカットして揚げるのが一番おいしいのか、料理家の宮崎さんに教えてもらいました。
▲教えてくれるのは、2児の母でもある料理家の宮崎知花さん。子育てと仕事を両立させる中で生み出す時短レシピは、忙しいママの強い味方。現在オンライン料理教室を開催中。
じゃがいもの種類別
基本のフライドポテト
おやつやビールのおつまみにもピッタリなフライドポテトですが、使うじゃがいもの種類によって、味や食感がずいぶんと変わるもの。じゃがいもの種類によって切り方や揚げ方を変えて、一番美味しいフライドポテトを作りましょう。
みんなが大好きなフライドポテトは、どんなじゃがいもを使ってもおいしくできますが、じゃがいもの特性に合わせて作ればさらにうまみや食感を生かした味わいになります。もちろん、どのレシピも他のじゃがいもを使ってかまいません。いろいろなじゃがいもで作って、ぜひ食べくらべをしてみてくださいね。
今回使用したじゃがいもは
こちらの4種
男爵
形は球形でゴツゴツしていて、やや目が深い。煮崩れしやすくホクホクとした食感。じゃがいもの代表品種として知られている。
メークイン
男爵と並ぶ代表品種。長卵形で目が多い方の頭がやや膨らみ、少し曲がっている。目は浅く数は少ない。煮崩れしにくく、煮込み料理に適している。低温貯蔵により甘みと粘質が上がる。
きたあかり
やや小さく偏球形で、目の部分に赤紫色の着色がある。煮崩れしやすいため煮物よりも、ポテトサラダやマッシュポテトなどに最適。カロチン含有量やビタミンCが高く、加熱後は鮮やかで濃い黄色の果肉と甘みが増す。
とうや
球形で目は浅く少ない。デンプン価が低く滑らかな舌触りで、じゃがいも特有の臭いがなく、サラダなどに適している。長期貯蔵によって甘みがしっかりと増す。
じゃがいもの種類をもっと知りたい方はこちらをチェック↓
『メークイン』で作る細切りフライドポテト
でんぷん質が少ない「メークイン」は、揚げると水分が蒸発しやすく、カリッとした食感が楽しめます。
1. 細切りにカット
皮をむいたら、3〜5mm幅の薄い輪切りにする。少しずつずらして重ねたら、端から3〜5mm幅に切る。
2. 水にさらす
切ったらすぐに水にさらしてアク抜きをする。10分ほどさらしてザルにあげ、キッチンペーパーを使って水分を拭きとる。
3. 揚げる
170℃の油に入れ、時々菜箸や網で持ち上げて空気に触れさせながら、きつね色(約180℃)になるまで揚げる。
『きたあかり』で作る皮つきフライドポテト
ホクホク感が特徴の「きたあかり」は、大きめのくし型切りにするのが一番!皮ごと揚げると食感が際立ちます。
1. くし形にカット
よく洗って皮つきのまま半分に切り、さらに4~6等分のくし型に切る。アク抜きはしなくてOK!水分をキッチンペーパーで拭きとる。
2. 揚げる
火を付ける前の冷たい状態の油に1を入れて、そのまま180℃まで熱していく。時々菜箸でじゃがいもを返しながら、きつね色になるまで揚げる。
\ 揚げる時のポイント /
竹串を使って火の通り具合を確認しながら揚げましょう。
『とうや』で作る薄切りポテトチップ
でんぷん質が少なく、水分が多めの「とうや」は、カリッカリの薄切りフレンチフライにして、うまみを凝縮させます。
1. 薄切りにスライス
じゃがいもの皮を剥き、スライサーを使って輪切りに薄くスライスする。
2. 水にさらす
切ったらすぐに水にさらしてアクぬきをする。10分ほどさらしたらザルにあげ、キッチンペーパーを使って水分を拭き取る。
\ アク抜きのポイント /
でんぷん質を落とすことで、じゃがいも同士が引っ付くのを防ぎます。
3. 揚げる
170℃の油に入れ、きつね色(約180℃)になるまで揚げる。
\ 揚げる時のポイント /
じゃがいもが重なるとひっつきやすいので、箸でほぐしながら揚げます
『男爵』で作る、レンジで時短のハッシュドポテト
子どもの大好きなハッシュドポテトをおうちで手作り。外はカリッ、中はホクホクの食感を楽しむには「男爵」が一番です。今回はレンジであらかじめじゃがいもに火を通して、時短で作ります。
「ハッシュドポテト」の材料(4人分)
- じゃがいも(男爵)…約400g(2~3個)
- (a)
- 片栗粉…大さじ2
- コンソメ…少さじ2
- 塩こしょう…少々
「ハッシュドポテト」の作り方
1. 食材を加熱する
じゃがいもの皮と芽を取り除き、1センチ角に切ってボウルに入れる。水大さじ2(分量外)を加え、ふんわりとラップをして電子レンジ500wで4分加熱する。全体を混ぜてさらに3分加熱する。
■必ず水を加えて加熱する
電子レンジで加熱する際、水(大さじ2)を加えないと、じゃがいもがパサパサになります。
■竹くしを使って火の通り具合を確認
竹串がスッと刺さるまで加熱しましょう。もし加熱が足りなければ、10秒ずつ様子をみて温めます。
2. 潰す
コップの底を使って荒く潰す。(a)を加えてよく混ぜる。
■コップを使えば簡単
マッシャーや麺棒など、じゃがいもを潰す道具がない場合、コップの底を使って潰すと簡単です。コップにラップを巻き、粗目に潰しましょう。
■混ぜすぎに注意
調味料を加えたら、じゃがいもの食感を残すため、あまり潰しすぎないように混ぜましょう。
3. 形を整える
2を16等分に分け、俵型に整える。そのまま冷ます。
■ラップを使うと便利
ラップを使うと、手も汚れずに形を整えやすいです。
4. 揚げる
180℃の油できつね色になるまで揚げる。
5. 完成
しっかりと油を切り、お皿に盛ったら完成です。熱々のうちにフォークでいただきましょう!
宮崎さんおすすめのシーズニング
「プリンクルパウダー」は、
フライドポテトにぴったり!
韓国で人気の調味料「プリンクルパウダー」をご存知ですか? 韓国では振りかけるとなんでもおいしくなることから、魔法の粉と呼ばれているそう。主にフライドチキンなどに使われていますが、今回のフライドポテトのシーズニングにもぴったり!なかなか日本では手に入らないので、身近な調味料を合わせて再現しました。
「プリンクルパウダー」の材料
- 砂糖…大さじ1
- 粉チーズ…小さじ1
- スキムミルク…小さじ1
- 塩…小さじ1/4
- こしょう…少々
「プリンクルパウダー」のと作り方
ボウルにすべての材料を入れてよく混ぜ合わせます。瓶に入れてしっかりと蓋をして保存しておけば、揚げ物料理の時などに使えます。
フライドポテトに合わせたい!おすすめシーズニング
コンソメ、カレー粉、のり塩、クレイジーソルト、和風だし、ふりかけ、唐辛子など、いろいろなシーズニングで楽しんでみてくださいね。
このレシピで使えるコープ関連商品
きび砂糖 750g
砂糖を精製し切らずにさとうきびの持つ風味を残したおいしいお砂糖です。
※2018年10月作成。2022年8月更新。商品・包装など、作成時から変更している場合があります。
> もっと詳しく
じゃがいもを用意して揚げるのは、なんだか面倒なイメージがあったのですが、やっぱりホクホク感やパリッと感が違いますね。ぜひとも手に入ったじゃがいもで、それに合うフライドポテトを作りたいです。また韓国発の「プリンクルパウダー」は甘じょっぱくて止まらない味。ぜひお試しあれ!
(SATETO編集部 佐藤)
教えてくれたのは
- 料理教室「スマイルスマイズ」主宰
宮崎知花 - 大手料理教室で13年間勤めた後、第2子出産をきっかけに自宅で料理教室を開始。料理とパンづくりを同時に学ぶことができる1回完結レッスンや、親子で一緒に料理が楽しめる親子レッスンなどを定期的に開催しています。
基本からおもてなしまで。
じゃがいもレシピ5選
常備野菜として優秀なじゃがいもは、副菜からメイン料理まで幅広く使えます。じゃがいもの基本料理から、おもてなし料理までご紹介!
味が染みたホクホクのじゃがいも。
覚えたい「基本の肉じゃが」レシピ
じゃがいもの定番料理といえば「肉じゃが」。煮崩れせずにホクホクのじゃがいもに仕上げるには、面取りやアク抜きなど下準備が大切です。ほかにも調味料を入れる順番や、最後に加える香り付けのふりしょうゆ、食材に味を染み込ませるための鍋止めなど、基本の肉じゃがレシピをマスターしましょう。
じゃがいもの基本レシピ「粉吹き芋」。
3種のソースでアレンジも
じゃがいもを鍋の中に入れ、粉が吹くまで水分を飛ばして仕上げる「粉吹き芋」は、じゃがいもの基本料理。塩こしょうのみで味付けした素朴な味わいで、肉料理の付け合わせやお弁当にぴったりです。和えるだけの簡単ソース3種もご紹介します。
ルーなし!芋でとろみのヘルシーレシピ
「根菜たっぷり豆乳シチュー」
ルーは使わずに、さつまいもとじゃがいもを使ってとろみと旨みをひき出した豆乳のシチュー。和風だしと豆乳のヘルシーな食材をベースに、味噌でコクをプラス。じっくりと蒸し煮にした根菜は旨みと甘みがたっぷりで、野菜が苦手な子どもも食べやすいです。
ゆずこしょうとヨーグルトで爽やかなピリ辛
「大人のポテサラ」
ヨーグルトとゆずこしょうのソースを使ったポテトサラダをご紹介します。おなじみのマヨネーズたっぷりのポテトサラダとはちょっと違う、ピリッと爽やかな大人の味わい。ついついお酒も進みそうな、おつまみにもなるサラダです。
ほうれん草とツナのキッシュ風
冷凍ほうれん草とじゃがいもを使って作るキッシュ風の一品はいかが?コーン入りで子どもも大満足まちがいなし。パーティや来客の時に覚えておくと、テーブルが一気に華やかになるメニューです。
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