じゃがいもの基本料理「粉吹き芋」を、家庭科の調理実習で作った記憶がある方も多いのではないでしょうか。塩こしょうのみで味付けした素朴な味わいは、肉料理の付け合わせやお弁当にぴったりです。でもシンプルなだけに、水っぽかったり、じゃがいものホクホク感を感じられなかったりと、失敗した時のショックは大きいはず。今回は初心者向けの料理教室が人気の料理家の宮崎さんに、粉吹き芋の基本の作り方を改めて教えてもらいます。また和えるだけの簡単味変ソース3種も必見!色々な味で楽しんでみてください。
▲教えてくれるのは、2児の母でもある料理家の宮崎知花さん。子育てと仕事を両立させる中で生み出す時短レシピは、忙しいママの強い味方。現在オンライン料理教室を開催中。
3種のソースで味変も!
ホクホクの「粉吹き芋」
常備している野菜の中に、もしじゃがいもがあるなら迷わずに作りたい粉吹き芋。茹でたじゃがいもを鍋の中に入れ、粉が吹くまで水分を飛ばして仕上げます。塩こしょう以外にも、手作りソースで和えれば、夕食の一品やおつまみに最適。まずは粉吹き芋の基本の作り方を、改めてマスターしましょう。
\ 「粉吹き芋」を作る際のポイント /
粉吹き芋には「男爵」や「キタアカリ」など、煮崩れしやすい品種が向いています。最後に鍋を揺すって水分を飛ばすと角が取れて小さくなるので、じゃがいもは少し大きめにカットするのがポイント。アレンジソース3種は、粉吹き芋以外にも肉や魚料理のソースや、サラダのドレッシングとしても使えますよ。
「粉吹き芋」の材料(2人分)
- じゃがいも(男爵)…200g(約2個)
- 塩こしょう…適宜
「粉吹き芋」の作り方
1.食材を切る
じゃがいもは皮と芽を取り除き、3~4センチの大きさに切る。
■大きめにカットする
最後に鍋を揺すって水分を飛ばす時に、じゃがいもの角が取れて少し小さくなります。大きめにカットしておくとホクホク感がしっかり感じられます。
2.鍋に入れる
鍋にじゃがいもを入れ、じゃがいもが被るくらいの水を入れる。
3.茹でる
沸騰するまで強火、沸騰したら中火にして10分ほど茹でる。
■竹串を使って火の通り具合を確認する
じゃがいもに竹串がスッと通るまで10分ほど茹でます。硬い場合は様子を見ながらやわらかくなるまで茹でましょう。茹で過ぎるとポロポロと崩れるのでご注意を。
4.粉を吹かす
ゆで汁をこぼし、再び火にかける。鍋を揺すり、粉を吹かす。
鍋を揺らしてじゃがいもを乾煎りし、水分を飛ばしたら完成です。そのまま器に盛り、塩こしょうを効かせていただきましょう。
いろいろな料理にも使える!
「混ぜるだけのアレンジソース3種」
基本の粉ふき芋に、手作りソースを和えて色々な味を楽しみませんか。冷蔵庫によくある調味料で作れる、混ぜるだけで完成の3種類のソースをご紹介します。
[ マヨネーズ味噌明太ソース ]
- マヨネーズ…15g
- 味噌…5g
- 明太子…15g
マヨネーズと明太子の組み合わせに、味噌を少し加えてコクを出します。ちょっぴり濃厚で、明太子のピリッとした辛さも味わえます。
[ マヨネーズわさびタルタル ]
- マヨネーズ…15g
- わさび(チューブ)…小さじ1/4
- レモン…小さじ1/2
- こしょう…少々
ツンとしたわさびの香りが鼻に抜けつつ、レモンの爽やかさが食欲をそそるソース。和えるだけで立派なおつまみに変身する、大人好みの味です。
[ シーザーソース ]
- にんにく(チューブ)…小さじ1/2
- 砂糖…3g
- 粉チーズ…20g
- マヨネーズ…30g
- 牛乳…20㏄
- レモン汁…5cc
- こしょう…少々
チーズの風味と爽やかな酸味が楽しめるシーザーソース。チーズの塩味があるので、あえて塩はなしで、お好みでこしょうを加えてぴりっとさせると一気に大人の味わいに変化します。
このレシピで使えるコープ関連商品
素朴で懐かしさのある粉吹き芋。シンプルすぎて正直、すっかり存在を忘れていました…。でもよくよく考えると材料はじゃがいもだけで作り方も簡単。3種類のソースを覚えておけば、あと一品欲しい時に重宝します。粉吹き芋が優秀なおかずであることに気づいて以降、我が家では幾度となく登場中。塩こしょうのみの味付けは、お弁当の隙間埋めにもおすすめです。
(SATETO編集部 佐藤)
教えてくれたのは
- 料理教室「スマイルスマイズ」主宰
宮崎知花 - 大手料理教室で13年間勤めた後、第2子出産をきっかけに自宅で料理教室を開始。料理とパンづくりを同時に学ぶことができる1回完結レッスンや、親子で一緒に料理が楽しめる親子レッスンなどを定期的に開催しています。
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