
いちじくがスーパーの店頭に並び始めると、季節の移ろいを感じる方も多いのではないでしょうか。元はアラビア半島が原産で、古代エジプトの壁画にも描かれているほど、古くから愛されているフルーツ。不老長寿の果物と呼ばれるほど栄養価が高く、独特の甘みとプチプチとした食感が魅力です。しかし、いちじくの旬の時期がいつなのか、どのように美味しいものを選べばよいのか、迷ってしまうことも少なくありません。
本記事では、いちじくの旬の時期や夏果と秋果の違いをはじめ、おいしいいちじくの選び方、鮮度を保つ保存方法、豊富に含まれる栄養素、そしていちじくの生産者訪問レポートまで、いちじくについて詳しく解説します。旬のいちじくを最大限に楽しむための情報を網羅していますので、ぜひ日々の食卓に取り入れる際の参考にしてください。
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この記事のINDEX
- ・気になるいちじくの豆知識
- ・生産者訪問レポート|福岡ブランドいちじく「とよみつひめ」の魅力
- ・もっと知りたい!コープの果物特集
【気になるいちじくの豆知識7選】
いちじくの豆知識①
いちじくの旬はいつ?
いちじくの旬は、一般的な果物とは異なり、一年に二回のピークを迎えるという非常にユニークな特徴を持っています。具体的には、六月から七月にかけて収穫される夏果と、八月下旬から十月にかけて収穫される秋果に大別されます。
いちじくの豆知識②
夏と秋のいちじく、おいしさの違いとは
| 夏果(6〜7月頃) | 秋果(8〜10月頃) |
|---|---|
| ・果実が大きめ ・甘さは控えめでさっぱり ・果肉はややしっかり ・香りは穏やか ・生食のほか加熱調理にもおすすめ |
・果実はやや小ぶり ・糖度が高く濃厚な甘み ・とろけるようにやわらかい ・甘い香りが豊か ・生食で旬のおいしさを楽しむのがおすすめ |
日本で多く流通しているいちじくや、福岡県のブランドいちじく「とよみつひめ」は、主に秋果として収穫されます。糖度が高く、皮が薄いため、そのまま皮ごと味わえるのが魅力です。一方、夏果は果実が大きく食べ応えがあるため、コンポートやジャムなどに加工して楽しむのもおすすめです。なお、品種によっては、夏果しか収穫できないものや、秋果だけを収穫するものもあります。
いちじくの豆知識③
食べ頃のいちじくを選ぶ時のポイントは?
おいしいいちじくは、「お尻の割れ具合」と「表面のハリ」と「甘い香り」に注目しましょう。全体が赤褐色に色づき、皮にピンとしたハリと適度な弾力があり、果実が耳たぶくらいのやわらかさになったものを選びましょう。また、お尻の割れ目が少し開き、芳醇な香りが漂ってくるものが、おいしいいちじくの特徴です。
いちじくの豆知識④
【食べ頃っていつ?】
お尻の割れ目の中から、ほんのりと赤い果肉が見え隠れしている状態が、まさに最高の食べ頃を迎えているサイン。また、熟すと特有の甘い香りが漂うので、香りで判断しても。

いちじくの豆知識⑤
いちじくの保存方法は?
いちじくは、常温で放置しておくと急激に熟成が進み、すぐに傷んでしまいます。特に旬の時期である夏から秋にかけては室温も高いため、常温保存は避けましょう。
冷蔵庫(野菜室)で保存する場合は、乾燥を防ぐためにいちじくを一つずつキッチンペーパーで優しく包み、その上からラップで覆うか密閉できる保存容器に入れ、重ならないように並べましょう。2〜3日程度で食べ切りましょう。
冷凍保存する場合は、いちじくを優しく水洗いし、水気を拭き取ってから皮を剥き、一つずつラップで包み、チャックシール付きの冷凍用保存袋に入れて冷凍庫に保存すると、約1ヶ月保存できます。食べる際は、半解凍の状態でシャーベットのように味わうのがおすすめですよ。
ドライフルーツにする場合は、いちじくを薄くスライスし、オーブンや食品乾燥機を使ってじっくりと水分を飛ばすと、甘みと栄養がギュッと詰まったドライフィグが完成します。密閉容器に入れて冷暗所で保存すれば数ヶ月は日持ちします。そのままおやつとして食べたり、ヨーグルトやパンケーキに混ぜてみたり、アレンジをお楽しみください。
ジャムにする場合は、熱いうちに煮沸消毒した瓶に詰め、逆さにして冷ますことで未開封なら数ヶ月〜半年ほど保存できます。開封後は冷蔵保存し、2週間を目安に食べ切りましょう。コンポートは冷蔵保存で1〜2週間ほどを目安に食べ切りましょう。
いちじくの豆知識⑥
いちじくは皮ごと食べられる?
旬のいちじくを手に入れたら、まずは生のままシンプルに味わうのがおすすめです。よく洗えば、皮ごと食べることも可能であり、皮や果肉の間に豊富に含まれている香りや栄養が楽しめます。皮の食感が気になる場合は、バナナのようにするすると剥くことができるので、お好みに合わせてお召し上がりください。
いちじくの豆知識⑦
いちじくに含まれている栄養素
いちじくは、「不老長寿の果物」とも呼ばれるほど栄養満点!食物繊維をはじめ、カリウムやアントシアンも豊富で、乾燥させたものは生薬にも使われているとか。女性にとってもうれしい美肌作りにもぴったりだそう。
いちじくの豆知識⑧
食べているのは、実ではなく花だった?!

イチジクの中にある赤いツブツブとした部分、実はここがイチジクの花。イチジクは、春から初秋にかけて実の中に花をつけて肥大します。花を咲かせずに実をつけるようにみえるため、「無花果」という漢字があてられたとか。いつも私たちが食べている部分は、実ではなく“花”だったなんて驚きですね。
生産者レポート|福岡ブランドいちじく「とよみつひめ」の魅力
福岡県で栽培されているブランドイチジク「とよみつひめ」。そのおいしさの秘密を探るべく、県内トップの生産量を誇るJA筑前あさくらの産地を訪ねました。
甘みがぎゅっと詰まったイチジク「とよみつひめ」は
皮ごと丸かじりするのが一番です!
生産者:JA筑前あさくら とよみつひめ部会 内田さん
福岡県で栽培されているブランドイチジク「とよみつひめ」。そのおいしさの秘密を探るべく、県内トップの生産量を誇るJA筑前あさくらの産地を訪ねました。

福岡県の農業総合試験場・豊前分場で開発された「とよみつひめ」。
イチジクは皮を剥いて食べるのが一般的ですが、「とよみつひめ」は皮がとても薄いので、そのままかぶりつくのが一番美味しい食べ方だそうです。
思いきってガブリとほおばると、とろけるような食感にのせてほのかに酸味が効いた上品な甘さが口いっぱいに広がります。名前に「みつ(蜜)」が入っている通り、糖度17度と甘さも格別。糖度17度といえば、みかんやキウイよりも高く、オレンジの約2倍もの数値なんですって。
思わず、2個、3個と手が伸びてしまうおいしさですが、その分、栽培にはとても気を使います。内田さんによると、毎日の管理が欠かせないそうです。
「とよみつひめは暑さにも寒さにも弱い上に、水が多すぎても少なすぎてもダメ。『田んぼの足跡が肥やしになる』という父の言葉通り、毎日畑まで足を運んで世話をしないとうまく育たないんです」
デリケートな性質は、まさにお姫さま。内田さんがどのように育てているのか、ちょっとのぞいてみましょう。

内田さんの愛情いっぱい♡とよみつひめ育成ストーリー
■ 冬、土作り
夏の収穫に向けて、冬は土作りに専念。「良い作物はいい土から」がモットーの内田さんは自家製の堆肥をたっぷりと使ったフカフカの畑作りに力を入れています。除草剤はほとんど使わず、雑草はこまめに刈り取るなど、安心・安全なイチジク作りはここから始まっているんですね。

■ 春、芽生え
4月ごろから本格的な農作業がスタート。幹からちょこんと姿を見せる芽は、風通しや日当たりを計算しながら大きく育ちそうなものだけを残して間引きます。その見極め力はまさにプロの技!
さらに内田さんは毎日の作業を全てパソコンで管理しているそう。「自然相手だけに思い通りにならないことも多いですが、変化を感じるのも農業の醍醐味」と楽しみながら取り組んでいらっしゃいました。

■ 夏〜、収穫
果実は日光で色づくので、上も下もたっぷりと光があたるように白い反射シートを地面に設置します。収穫は、ハウス栽培だと6月下旬、露地ものは7月下旬から。気温が上がりすぎると傷みやすいので、作業は慎重に行われます。
「収穫の目安は、皮が赤褐色になって、実の柔らかさが耳たぶくらいになった頃。一日でも遅いと熟れ過ぎで出荷できないのでその判断も難しいですね」毎日「とよみつひめ」と向き合う内田さんならではの目利きが光ります。

■ 夏〜秋、出荷
収穫後はすぐにJA筑前あさくらの選果場へ。色や形など厳しい基準での選別を経て、手作業でていねいにパック詰め。その日のうちに生協のセンターに送られ、「しんせん便」の商品として組合員のもとへ届けられます。
ちなみに規格外の「とよみつひめ」は、ジャムや菓子などに加工するため菓子メーカーなどに出荷されているそうです。

収穫の翌日にあなたの元へ コープの「しんせん便」
生協では、産地とのネットワークを利用して、いち早く生鮮食品をお届けできる「しんせん便」を用意しています。
「とよみつひめ」は、収穫後の選果や配送も低温管理を徹底し、鮮度をキープ。足が早いイチジクだからこそ、無駄にすることなく食べ頃をみなさんのもとへ届けたい。そんな思いと一緒に、採れたてのような美味しさが味わえます。
「とよみつひめ」が届くまで
AM5:00 収穫
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AM9:00 選果場へ持ち込み
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AM12:00 選果・品質管理・パック詰め
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PM3:00 生協のセットセンターに到着
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翌日
「しんせん便」でお届け
※地域によっては翌日お届けできない場合がございます。
\ 組合員交流会で、いちじくの収穫体験をしました /
2019年9月の組合員交流会では、とよみつひめの産地である朝倉地区での民泊を実施。朝倉の大自然を満喫した後、とよみつひめの収穫体験や選定場見学、試食会をおこないました。
もっと知りたい!コープのくだもの
色も見た目も千差万別!旬のぶどうを楽しみ尽くそう

コープでは、夏から秋にかけて九州〜岡山〜長野〜山梨〜福島産のぶどうを取り扱い中。旬を追いかけるように、取り扱う産地も北上していきます。カタログにずらりと並ぶぶどうを見ていると、何を選べば良いのか結構迷いますよね。コープで取り扱いの多いぶどうとその特徴と生産者をご紹介しています。
生産者と私たちのおいしいカンケイ♡
コープの“産直”でつながる、紀ノ川農協のたねなし柿

紀ノ川の温暖な気候のもとで育てられる「たねなし柿」。その名のとおり種がなく、平べったくて丸い形。程よい歯ごたえでジューシーな甘味が特徴です。コープでは生産者の紹介はもちろん、 育て方や取り組みまでわかる“産直”システムを導入しています。紀ノ川農協の「たねなし柿」から、その仕組みを探ってみましょう。
「子どもに安心して食べさせたい」から始まったフレンドリーバナナ

毎日食べる機会の多いバナナ。コープの「フレンドリーバナナ」は、「子どもに安心して食べさせたい」という組合員の声をきっかけに誕生しました。産地との交流を重ねながら、安全・安心なバナナづくりに取り組む生産者の思いや、おいしさの秘密をご紹介しています。
コープで手に入るいちじく商品

日本のいちじくジャム 200g
いちじくの旬のおいしさを長く楽しみたい方には、コープの「日本のいちじくジャム」もおすすめ。広島県尾道産のいちじく「蓬莱柿(ほうらいし)」を使用し、素材の風味を生かした糖度50度の低糖度タイプ。やさしい甘さで、いちじく本来の香りや味わいを楽しめます。
パンに塗るのはもちろん、ヨーグルトに添えたり、クリームチーズと合わせても。「さっぱりとした甘さで食べやすい」「他ではあまり見かけないので毎回購入している」と人気の商品です。
※低糖度タイプのため、開封後は清潔なスプーンを使用し、冷蔵庫で保存してなるべく早めにお召し上がりください。
> この商品の詳細はこちら
旬の時期も食べどきも駆け足ですが、それだけに味わえた時の喜びも大きいイチジクは、私にとってどこか特別なフルーツです。しかも、余すところなく味わいたいという食いしん坊としては、皮ごとガブッといける「とよみつひめ」はまさに理想的♡…と言っても、人気のフルーツだけに、市場ではなかなかお目にかかれない存在でした。
でも、JAあさくらで栽培されている「とよみつひめ」は、半数近くがコープで販売されているという耳寄り情報が!今年は存分に楽しめそうです。
(SATETO編集部 大内)
毎日食べるものだからこそ、安全・安心な食材を選びたいですよね。コープ九州では、組合員のみなさんの声を生かした商品づくりへの取り組みを公開しています。
➔ 生協コープ九州事業連合「商品のこと」(※外部サイトへリンクします)
















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