オイルパスタの定番といえば、にんにくと唐辛子の風味が効いたシンプルなペペロンチーノ。「使う材料も少なく、作り方は至って簡単なのに、お店の味と違うのはなぜ?」と思うことありませんか?今回はオイルパスタの基本ともいえる、ペペロンチーノの作り方をマスターしましょう!コツを掴んでおいしく作れるようになったら、あとは具材をアレンジするだけ。いつでもお店のような本格パスタが楽しめますよ。
▲ 教えてくれたのは、料理家のSHIMAさん。フードディレクターとして日々ブログやインスタグラムにレシピを更新されています。SHIMAさんのインスタグラムはこちら
決め手は、しっかり“乳化”させること
基本のオイルパスタ「ペペロンチーノ」
オイルパスタを上手に作るコツ。それはズバリ「乳化」!オイルとパスタのゆで汁を白くなるまで混ぜ合わせ、とろみをつけることで味が劇的にレベルアップします。教えてもらうのは、よく休日のランチにパスタ料理を作るという料理家のSHIMAさん。シンプルながらもにんにくの香りが食欲をそそる “オイルパスタの基本・ペペロンチーノ”をぜひマスターしましょう!
\ 基本のオイルパスタ「ペペロンチーノ」のポイント /
レストランのシェフからおしえてもらったのが、今回のポイントとなる「乳化」のテクニック。さらにパスタは“作る手際”も大切です。パスタを茹でている間に、フライパンでにんにくの香りを出す…など、全体の流れと手順を事前に掴んでおくと作業効率が上がり、一番おいしい状態でいただけますよ!
基本のオイルパスタ「ペペロンチーノ」の材料(2人分)
- オリーブオイル…大さじ6(90ml)
- にんにく…2片(皮を剥いて縦半分にカット)
- 輪切り唐辛子…小さじ1/2
- 塩こしょう…ふたつまみ
- パスタ…160g
- パセリ…適量
- ☆パスタを茹でる用
- 水…2リットル
- 塩…20g
基本のオイルパスタ「ペペロンチーノ」の作り方
1.パスタ用の湯を沸かす
パスタを茹でるために、鍋に水を入れ、沸いたら塩を入れる。
茹で方のコツ:
■お湯と塩の量は?
お湯の量は茹でるパスタの10倍以上を目安に(パスタ100gでお湯1ℓ以上)、お湯の量の10%の塩を加えます。1人前のパスタの場合は、お湯1ℓ・塩 10gが目安。2人前の場合は、お湯2ℓ・塩20gを目安にして茹でます。パスタに塩味をつけることでおいしさとコシがアップします。
2.具材の香りを出す
フライパンにオリーブオイル、にんにく、輪切り唐辛子を入れる。火をつけて弱火でじっくりと炒めて香りを出す。
具材を温めるコツ:
■具材を入れた後に火にかける
焦げないように、具材を入れた後に火をつけます。
3.パスタを茹でる
1.が沸いたら、袋の表記通りにパスタを茹でる。
おいしく茹でるコツ:
■お湯で泳がせるように
お湯の量が少ないと、パスタ同士がくっついたり、硬く仕上がったりすることもあります。なるべく深い鍋を用意し、たっぷりのお湯で麺を泳がせるように茹でましょう。
4.ゆで汁を加える
2. のにんにくに少し焼き色がついたら中火にする。パスタのゆで汁(お玉2杯分・約180㏄)を加える。
おいしく仕上げるコツ:
■にんにくと唐辛子の風味をオイルに移す
しっかりとオイルを温めて、にんにくと唐辛子の風味をオイルに移した後に、ゆで汁を加えます。
5.乳化させる
中火にして、トロッとするまで全体を混ぜながら煮詰める。
乳化のコツ:
■とろみが出るまで!
ここが一番のポイント!グツグツと気泡が出て、全体が白っぽくなるまで約1~2分ほどお玉でグルグルと混ぜながら煮詰めます。オリーブオイルと茹で汁がなじんで、とろみがつけばOK。
6.パスタを加える
茹で上がったパスタを湯切りし、5. に加える。塩コショウで味を整える。
7.完成
全体を混ぜて、パスタにしっかりとオイルを絡ませたら完成!たっぷりのオリーブオイルを使ったにもかかわらず、油っぽくなく、にんにくの香りひろがるペペロンチーノに。おいしさの決め手となる「乳化」と、「作る工程」を事前に把握しておけば、簡単に効率よく作れます。
何度か作って、ぜひマスターしてください!
基本のペペロンチーノの具材アレンジ
「キャベツとかにかまのオイルパスタ」
基本のオイルパスタをマスターしたら、次は具材をアレンジしてレシピの幅を広げましょう。冷蔵庫を開けてかにかまとキャベツを見つけたら、ぜひ作って欲しいのがこちらの一品。かにかまの旨味とキャベツの甘み、そしてにんにくの風味が効いたオイルがパスタに絡まり、あっという間にペロリ。休日のランチにピッタリです!
\ 「キャベツとかにかまのオイルパスタ」の調理のポイント /
「基本のオイルパスタ」に、キャベツとかにかまを加えるだけのお気軽パスタ。作る手順は同じなので、基本の作り方さえマスターしておけば簡単に作れちゃいます! 具材を加える時は、少し多めのオリーブオイルを使います。やはりおいしさの決め手は「乳化」。ゆで汁を加えたら、しっかりと混ぜ合わせてくださいね!
「キャベツとかにかまのオイルパスタ」の材料(2人分)
- キャベツ…140g
- かに風味かまぼこ…5本(約80g)
- オリーブオイル…大さじ8(120ml)
- 輪切り唐辛子…小さじ1/2
- にんにく…2片(皮を剥いて縦半分に切る)
- 塩こしょう…ふたつまみ
- パスタ…160g
- ☆パスタを茹でる用
- 水…2ℓ
- 塩…20g
「キャベツとかにかまのオイルパスタ」の下準備
・かに風味かまぼこは手でほぐしておく
「キャベツとかにかまのオイルパスタ」の作り方
1.キャベツを切る
キャベツを大きめの細切りする。
2.「基本のオイルパスタ」をつくる
「基本のオイルパスタ」の手順1~3の通り、パスタを茹でながら、フライパンにオリーブオイル、にんにく、輪切り唐辛子を入れて弱火にかける。
3.具材を炒める
フライパンのにんにくに少し焼き色がついたら、中火にしてキャベツとかに風味かまぼこを加えて炒め合わせる。
4.乳化させる
中火にし、2. のゆで汁を加えて全体をしっかりと混ぜ合わせて乳化させる。
おいしく仕上げるコツ:
■オイルパスタの基本は乳化!
「基本のオイルパスタ」手順④と同様に、お玉2杯分(約180㏄)のパスタのゆで汁を加えます。しっかりと混ぜ合わせて乳化させて!
5.パスタを加え、味を整える
茹で上がったパスタを湯切りし、フライパンに加えて全体を混ぜ合わせる。塩コショウで味を整える。
おすすめ味変:
■好みの味に変えてもOK
白だし(大さじ2)を加えれば和風味に。ポン酢(大さじ2)を加えれば、食欲そそるさっぱりとした味に。お好みに合わせてそれぞれ楽しんでみて!
6.完成
にんにくの風味はもちろん、かに風味かまぼこのうま味が効いたおいしいパスタのできあがり!オリーブオイルを多めに入れたにも関わらず、ベタベタとしていないのは、しっかりと乳化されている証。もうこれでいつでもおいしいオイルパスタが作れます!
このレシピで使えるコープ関連商品
おいしく作れないのは、きっといいオリーブオイルやパスタ麺を使っていないからだと思っていました…。素材のせいではないのですね(笑)。オリーブオイルの量や、パスタを茹でる時に入れる塩の量も、今まで全然足りていなかったことを知り、「へー!」の連続でした。 “乳化”を習得できたので、これで自宅でもおいしいパスタが作れそうです!
(SATETO編集部 佐藤)
教えてくれたのは
コクのある濃厚ソースが麺と絡む、クリームパスタ3選
子どもから大人まで人気のクリームパスタ。休日のランチに最適な、生クリームなしでも作れる冷製パスタ、お鍋ひとつで作るトマトクリーム、爽やかなレモンクリームの3つのバリエーションをご紹介。材料や時間が足りなくても心配なし!おいしいクリームパスタが完成します。
生クリーム不要&牛乳で簡単!
アボカドとミルクの冷製クリームパスタ
暑い日は、ひんやりと涼しげな冷製パスタはいかがでしょう?アボカドと牛乳を和えたクリームパスタは、アボカド、トマト、生ハムなどの材料を使い、サラリと食べやすいのが魅力です。牛乳に粉チーズを加えることで、生クリームがなくてもコクたっぷりのクリームソースに仕上がります。
パスタもソースもお鍋ひとつでまとめて完成!
えびときのこのトマトクリームパスタ
パスタを茹でるのもソース作りもひとつのお鍋で完成する、お手軽レシピ。ぷりぷりのえびときのこをふんだんに使ったトマトクリームソースは、トマトの酸味を牛乳がまろやかに仕上げてくれるので、子どもにも大人にも喜んでもらえそう!
卵なしでもまろやかクリーミー
「レモンクリームのカルボナーラ風パスタ」
卵なしでもまろやかでクリーミーに仕上がるカルボナーラ風パスタ。レモンの爽やかな風味が、生クリームのクリーミーな口当たりと相性抜群で、通常のカルボナーラよりさっぱりといただけます。生クリームとレモンさえあればとっても簡単にできますよ。
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