
日本の食卓に欠かせないみそ汁。だからこそ基本をしっかりと抑えておきたいものですよね。そこで今回は、みそ汁の中でも基本的な具材「豆腐」と「わかめ」を使ったみそ汁の作り方をご紹介。豆腐のカットの仕方、塩蔵わかめの戻し方、味噌を入れるタイミングなど、細かく解説します。基本を抑えておけば、食材を自由に使ってアレンジすることもできます。

▲ 教えてくれるのは、2児の母でもある料理家の宮崎知花さん。子育てと仕事を両立させる中で生み出す時短レシピは、忙しいママの強い味方。

定番の具材で作る
豆腐とわかめのみそ汁
調理時間:約15分
※出汁を取る時間は除く

みそ汁の味の要になるのは「出汁」。出汁に旨味が凝縮されているので、具材はわかめと豆腐のみでもおいしいみそ汁が完成します。毎日の食生活を豊かにするために、手軽にみそ汁を作るコツをぜひ覚えましょう。
\みそ汁を作る際のポイント/
出汁とみそさえあれば、あとは具材にさっと火を通すだけで完成するのがうれしいみそ汁。基本さえ抑えておけば、好みの具材や薬味を入れたりして、日々いろいろなみそ汁を楽しむことができます。

「豆腐とわかめのみそ汁」の材料(4人分)

- 出汁…800ml ※今回はいりこ出汁を使用
- 豆腐…半丁(150g)
- 塩蔵わかめ…20g
- みそ…大さじ4
「豆腐とわかめのみそ汁」の下準備
塩蔵わかめを戻します。まずボウルにたっぷりの水と塩蔵わかめを入れ、塩を洗い落とします。すぐにボウルの水を替えて3〜5分水に浸します。わかめが戻ったら水けを切り、3cmほどの長さにカットします。

「豆腐とわかめのみそ汁」の作り方
1.出汁を温める
鍋に出汁を入れ、中火にかける。ひと煮立ちしたら火を止める。

2.みそを濾す
みそを濾す。

■「みそ漉し器」を使うと便利
お玉でも味噌を溶かすことができますが、みそ漉し器を使えば、手早く、ダマにならずに濾すことができます。また口当たりなめらかに仕上がります。
3.具材を入れる
事前に戻しておいたわかめと、カットした豆腐を鍋に入れる。


豆腐の切り方
みそ汁を作る時は、豆腐を崩すことなく鍋に入れるために、手の上にのせて「さいの目切り」にカットするのがおすすめです。ただし、手の上で包丁の刃を引いたり押したりすると手が切れてしまうので、包丁の刃をストンと手の上に軽く落とすだけでOK。自信がない場合は、まな板を使っても構いません。
1. 豆腐を手の平の上にのせ、まず水平に包丁を入れる。次に真ん中部分に垂直に包丁を入れ、続けて左右に1箇所ずつ包丁を入れ、縦四等分にする。


2.包丁を90度に回転させ、さいの目状にカットする。

3.そのまま鍋に入れる。

4.温める
わかめと豆腐を少し温めるようなイメージで、沸騰直前で火を止める。

■みそを入れた後は、沸騰NG
みそを入れた後に沸騰させてしまうと、みその風味や香りが飛んでしまうので、注意しましょう。

器に盛り付け、カットした青ねぎを散らして「いただきます!」みそ汁さえあれば、あとはたまご焼きくらいで立派な朝食に。朝からほっと一息付けます。
【 みそ汁 Q&A 】
Q. ほかにどんな具材がおすすめ?
A.食感や色合いが異なるものを数種類組み合わせてみましょう。困った時は、「豆腐+季節の野菜」がおすすめ。また、みょうがやしょうが、大葉などといった薬味を効かせると、いつもと違った味わいが楽しめます。
Q. どの味噌を選べばいい?
A.スーパーには、米味噌や麦味噌、豆味噌などさまざまな種類のものが販売されていますが、九州では甘い麦味噌が主流。さまざまな味噌を試しながら、ぜひ好みの味を見つけてみてくださいね。
Q. 豆腐は、「木綿」と「絹ごし」、どちらがいいの?
A.水分が抜けて凝縮された木綿はしっかりとした食感で大豆の旨味が感じやすく、水分を含んだ絹ごし豆腐は、滑らかな食感です。好みによりますが、組み合わせる具材に合わせて選ぶのも◎。ちなみに絹ごし豆腐は冷蔵保存、木綿豆腐は冷蔵、冷凍保存できます。木綿豆腐を冷凍する時は、水けを拭き取って食べやすい大きさにカットし、ラップに包み、ジッパー付きの保存袋で密封。冷凍庫で2週間程度保存できます。
Q. 塩蔵わかめを多めに戻した場合の保存方法は?
A.保存容器に入れて密封し、冷蔵で2日程度保存ができます。それ以上保存したい場合は、小分けにしてラップに包み、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍庫へ。3~4週間保存できます。塩蔵わかめを多めに戻して保存しておくと便利ですよ。
「豆腐とわかめのみそ汁」で使えるコープ商品
たかがおみそ汁、されどおみそ汁。出汁を取ったり、みそこしを使ったり…手順自体はシンプルですが、ひとつひとつの工程を丁寧に行うことで、こんなにも澄み切った、けれど奥行きのある味わいになるのかと驚きました。料理初心者ではない私ですが、改めて基本を教わることや確認することって本当に大切だなと感じました。
(SATETO編集部 寺尾)
教えてくれたのは

- 料理教室「スマイルスマイズ」主宰
宮崎知花 - 大手料理教室で13年間勤めた後、第2子出産をきっかけに自宅で料理教室を開始。料理とパンづくりを同時に学ぶことができる1回完結レッスンや、親子で一緒に料理が楽しめる親子レッスンなどを定期的に開催しています。
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