
焼いても煮てもおいしく、1年を通して手に入りやすいサバは日々の食卓の強い味方。特に、和食の定番ともいえるサバの塩焼きは、ごはんの最高のおともですよね。グリルがなくても大丈夫、ちょっとしたひと手間で、フライパンでも外はカリッと香ばしく、身ははふっくらほろりの塩焼きが完成します。大根おろしでさっぱりいただきましょう。

▲ 教えてくれるのは、2児の母でもある料理家の宮崎知花さん。子育てと仕事を両立させる中で生み出す時短レシピは、忙しいママの強い味方。

フライパンで簡単
サバの塩焼き汁
調理時間:約15分
※塩振り(水分を出す)時間は除く

今回教えていただいたのは、塩サバをグリルではなく、フライパンを使って焼くレシピです。サバに塩をふるひと手間を加えることで、仕上がりのクオリティが格段にアップ!また、グリルと違い調理後の後片付けが楽なので、時短にもなります。フライパンで調理するコツがわかったら、きっと焼き魚の頻度も増えるはずです。
\ 「サバの塩焼き」を作る際のポイント /
焼く前にサバに塩を振り、水分を出しておくことが最大のポイントです。このひと手間で魚の身が締まって身崩れを防いでくれるほか、青魚特有の臭みを取り除くことができます。

「サバの塩焼き」の材料
- サバ(半身)…2枚
- 塩…3g
- ※1尾につき塩は3g
「サバの塩焼き」の作り方
1.切れ目を入れる
サバの皮面の厚い部分に、斜め2本、深さ約5mmの切り込みを入れる。

■切れ目を入れることの効果
縮んで硬くなるのを防いだり、火を通りやすくしたりする効果があります。十字に入れてもOKです。
2.両面に塩をふる
15cm〜20cmの高さから塩をふる(両面)。しっかり水分が出るまで10分以上置く。


■塩をふるのは高い位置から
高い位置からふることで、全体にまんべんなくふることができます。
3.水分を拭く
サバから出た表面の水分をキッチンペーパーで拭き取る。


■しっかりと拭き取る
水分にも青魚特有の臭みが含まれているので、しっかりと拭き取るようにしましょう。
■やさしく拭き取るコツ
擦るように拭いてしまうと表面が傷み、焼いている時に崩れてしまうことがあるので、キッチンペーパーで挟むようにして丁寧にやさしく拭き取りましょう。
4.焼く
フライパンにクッキングシートをしき、表面にサラダ油(分量外)を塗る。皮目を下にして、中火で焼く。

■専用のアルミホイルでも
クッキングシートがない場合は、フライパン専用アルミホイルでもOKです。どちらもない場合は、サラダ油を薄く引き、フライパンを十分に温めてから同じように焼きましょう。
■焼いている時はふたをしない
生焼けが心配でついついふたをしたくなってしまいますが、ふたをせずに焼いた方が皮目がパリッと焼き上がります。
5.裏返してさらに焼く
周りが白っぽくなってきたら(目安:5分)ひっくり返す。さらに、弱めの中火で3〜4分焼く。


サバを器に盛り、大根おろし、すだちなどを添えたら完成です。

■サバのおともには大根おろしが◎
脂ののったお魚のおともには大根おろしがおすすめ。さっぱりとした味わいになるだけでなく、大根の消化酵素が働き、消化の手助けもしてくれます。
サバの切り身や半身が手に入らなかった場合でも大丈夫!1匹丸ごと買って三枚におろしましょう!
> 魚の三枚おろしの方法はこちら
【 サバの塩焼きQ&A 】
Q. サバの塩焼きの盛り付け方は?
A.日本の伝統礼法である「左上位」に従い、頭が左を向くようにするのが原則です。そのため切り身の場合でも、切り身の厚い方を左にするといわれています(反対側は身が上、皮目が下)。添え物の定番大根おろしやすだちなどは、魚の手前、右横におくのが和食のルール。色合いや味においては、主役の魚の邪魔をしないものがいいとされています。
Q. グリルで焼く場合のポイントは?
A.グリルで焼く場合は、網にさばがくっつくのを防ぐために、キッチンペーパーに酢を染み込ませて網の表面に塗りましょう。また、カタログのキッチン雑貨にある「グリル敷石」を使えば、石が油を吸い込んでくれるので、グリルを洗う手間をはぶけるほか、においも軽減してくれます。
「塩さばレシピ」で使えるコープ商品
今回宮崎さんに教えていただいて、1番驚いたのは、水分を抜く工程。お恥ずかしながら、これまでさばの塩焼きを作る時には、“塩さば”を買っていた私。塩をふるというのが、純粋に味付けだけのものじゃないということに、びっくりしました。また、フライパンで焼くというのも新鮮でしたが、焼き色が見やすく焼き加減をコントロールしやすかったり、洗い物の手間が減ったりといいとこづくし。今回教わったことを踏まえながら、我が家の“焼き魚”の作り方を改めて見直してみようと思いました。
(SATETO編集部 寺尾)
教えてくれたのは

- 料理教室「スマイルスマイズ」主宰
宮崎知花 - 大手料理教室で13年間勤めた後、第2子出産をきっかけに自宅で料理教室を開始。料理とパンづくりを同時に学ぶことができる1回完結レッスンや、親子で一緒に料理が楽しめる親子レッスンなどを定期的に開催しています。
旨味たっぷり!
さばを使った絶品レシピ。おつまみやごはんのお供にも
青魚の代表格・サバは、旨味たっぷりで栄養価も高く、さまざまな料理にアレンジできる万能食材です。普段の食卓やおつまみにも活躍するサバレシピを紹介します。
にんにくパセリバターが食欲そそる!
「サバの香りバターソテー」

サバをこんがりと焼いたら、にんにくとパセリたっぷりの「香りバター」をからめて仕上げるだけの簡単お魚レシピ。焼いているそばから、ガーリックバターの良い香りが漂い、食欲をそそります。
いつもの味に刺激をプラス!
「サバのピリ辛味噌煮」

和食の定番・サバの味噌煮。料理家の松竹さんは、通常のサバの味噌煮に豆板醤を加えてアレンジしているそう。ピリ辛風味が食欲をそそり、白いごはんがもりもり進むおいしさ。お酒のおつまみにもうってつけです。
甘辛い味つけでごはんがすすむ!
作り置きに「サバそぼろ」

「骨が苦手だから食べたくない」。そんな魚嫌いの子どもでも、パクパク食べてくれるのがこのレシピ。骨を取って甘めの味付けにして炒めれば、ごはんが何杯でもすすむサバそぼろの完成です。
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