
簡単なのにパッと華やか
普段にも、おもてなしにも使える オーブン料理
難しそうなイメージがあるオーブン料理ですが、わが家では忙しい日の食卓にしばしば登場します。下ごしらえをしてオーブンに入れたら、後はほったらかしでOK。焼き上がるまで洗濯物をたたんだり、子どもをお風呂に入れたりと、調理と同時進行で家事を済ませることができます。しかも、簡単なのにごちそうに見えるのもかなりうれしいポイント。そんなオーブン料理のレパートリーを増やすべく、普段のごはんはもちろん、おもてなしにも使えるレシピを料理家のコンドオミユキさんに教えてもらいました。

▲ 手軽においしく仕上がるアイディアクッキングが得意なコンドオさんのレシピは、つくるのも食べるのも楽しくなるものばかり。

グリル皿ごと、どーんと豪快に
「イワシのハーブパン粉焼き」

コンドオさんが教えてくれたのは、イワシにパン粉をまぶしてサクサクッと焼き上げたハーブパン粉焼きです。フライにするより時短になる上に、使う油もかなり少なめ。にんにくとハーブの香味でイワシの臭みも気になりません。 今回は、野菜も一緒に焼き上げて、付け合わせも同時に調理。焼きたてを天板ごとテーブルに置けば、華やかな見た目にテンションも上がります。おもてなし料理の一品として、みんなでワイワイ取り分けるのも楽しいですね。
\ コンドオさんからのアドバイス /
オーブン料理にハーブパン粉が大活躍
パン粉は、にんにくと一緒にあらかじめ炒めておくことで、風味がしっかりついて、サクサクっとした仕上がりになります。たくさん作って冷凍保存しておけば、あとは使いたい時にまぶして焼くだけだから重宝しますよ。今回はイワシを使いましたが、アジやサンマ、鮭、サバ、干物などでもOK。魚だけでなく鶏肉や豚肉、じゃがいもやナスなど、色々な素材と相性バッチリです。


作り置きしておけばアレンジいろいろ
ハーブパン粉

材料(作りやすい分量)
- パン粉…1カップ
- オリーブオイル…大さじ3
- にんにく(みじん切り)…2カケ
- ミックスハーブ…小さじ1
- (あればバジルやローズマリーなどフレッシュハーブのみじん切り…小さじ1)
作り方

1.にんにくを炒める
フライパンにオリーブオイルとにんにくのみじん切りを入れ、弱火でじっくり炒める。
コンドオさんからのアドバイス:
弱火でゆっくりと、にんにくの香りをオイルにうつします

2.パン粉、ハーブを加える
1のにんにくがキツネ色になってきたらパン粉とハーブを加えよく混ぜて、そのまま弱火で炒める。パン粉がパリッとしたらできあがり。
コンドオさんからのアドバイス:
■ ハーブは何種類かミックスして
ハーブは、ドライでもフレッシュでも何種類かミックスして作るのがおススメです。市販のミックスハーブを使ってもOK。
■ サラダやスープにも
ハーブパン粉は、オーブン料理だけでなくサラダのトッピングや、スープのクルトン代わりにも使えます。

イワシのハーブパン粉焼き

材料(2人分)
- イワシ(三枚開き)…4尾
- 塩、こしょう…少々
- 牛乳…適宜
- ハーブパン粉…適宜
- レモン…1個
- [ A ]
- 焼き用野菜(パプリカ、マッシュルーム、
かぼちゃ、ハーブ など)…適宜 - レモン汁…大さじ1
- オリーブオイル…大さじ1
- [ B ]
- 盛りつけ用生野菜(レタス、トマト など)
…適宜
[下準備]A、Bの野菜は適宜切っておく。オーブンは予熱をしておく
作り方

1.イワシを牛乳に浸す
イワシは牛乳に浸して軽く水気を切ってから、塩こしょうをする
コンドオさんからのアドバイス:
■ 臭みとりには、牛乳を
イワシは牛乳にサッと浸すだけでOK。独特の臭みを簡単にとることができます。

2.ハーブパン粉をつける
1の両面にハーブパン粉をつける。

3.天板に並べる
オーブンの天板にオリーブオイルを塗って2を並べ、Aとレモン、ハーブを盛りつける。
コンドオさんからのアドバイス:
■ できあがりをイメージしながら盛り付けて
天板に絵を描くつもりで盛り付けましょう。イワシは主役なので目立つように中心に。周りにパプリカやレモン、トマトなどの赤や黄色をバランスよく散らします。野菜の向きも、皮目を見せたり断面を見せたりした方が、動きが出て盛り付けに変化が出ますよ。

4.オーブンで焼く
オリーブオイルを軽くふり、200〜220度のオ-ブンで約15分焼く(焼き色がついてくる程度)
コンドオさんからのアドバイス:
■ 全体に焼き色がついたらOK
ご家庭のオーブンの種類によって温度や時間は若干変わりますが、全体に焼き色がつけば大丈夫です。オーブントースターで焼くときは、上にアルミホイルをのせて焦げないように気をつけてください。

5.生野菜を盛りつける
焼き上がったら、Bの生野菜を盛りつける
コンドオさんからのアドバイス:
■ フレッシュな緑を入れて、目にも美味しく
レタスなどの緑色の生野菜を彩りよく盛りつけると天板の上が華やぎ、グッとおしゃれな印象に。おもてなしにもバッチリです。天板ごとテーブルに置いて、取り分けてくださいね。

衣のサクサクッとした食感で、イワシのクシャクシャした骨も気にならずにいただけました。オーブンで焼くだけの手軽さで、後片付けも楽チン。これからは、フライよりもハーブパン粉焼きの出番が増えそうな予感がします。一緒に焼いた野菜にもハーブとにんにくの風味がしっかりうつっていて、見た目はもちろん味も言うことなし。焼いただけなのに料理上手になれるのが、何ともうれしい限りです。ワインやビールとも合いそうだし、これからの季節のおもてなしメニューとしても活躍しそうですね。
( SATETO編集部 いはら )
教えてくれたのは

- 料理家 コンドオミユキ
- イートプランナーとして、レシピ制作や食品撮影スタイリング、器のコーディネイト等を中心に活動。イラストレーター、美容家としての一面も持ち、「食」と「美」を中心とした「暮らしを楽しむ提案」を発信している。コープ組合員歴16年、「ただの炭酸水」がお気に入り。
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