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食卓づくり かまぼこの簡単な飾り切り5種。切って盛るだけで、手軽にお正月アップ

紅白カラーがおめでたい気分にさせてくれる「紅白かまぼこ」は、おせち料理に欠かせない料理の一つ。スライスして並べるだけでもきれいですが、飾り切りをすればよりいっそう華やかになり、お正月らしさがぐんと増します。今回は初めての人でも挑戦しやすい飾り切り5種を、料理家の松竹智子さんに教えてもらいました。

料理家の松竹智子さん_画像

▲ 教えてくれたのは、料理家の松竹智子さん。旬の野菜を中心に、日々の食卓に取り入れやすいレシピを提案されています。


おせちに「紅白かまぼこ」を入れるのはぜ?

切り分けると半円形になるかまぼこは、初日の出を連想させる縁起物として正月料理に欠かせないものとされてきました。紅色の部分には「めでたさ」や「魔除け」、白色の部分には「清浄」や「神聖さ」という意味も込められます。

今回の飾り切りのモチーフにもそれぞれ意味が込められています

□お正月の縁起物の「松」をイメージする「松葉」
□心を引き締める、縁を結ぶという意味を込める「手綱」
□成長が早いことから「子孫繁栄」の意味を持つ「竹」
□「良縁」の願いが込められた「結び」
□飛び跳ねることから「飛躍」の願いを込める「うさぎ」


 

\動画で切り方をチェック!/


切って重ねるだけ!「松葉」

「松葉」の切り方

1.切り込みを入れる

かまぼこを厚さ約1cmにカットして寝かせて、写真の線のように上下3分の1くらいの位置に、横に切り込みを入れる。

■ 切り方のコツ:

端は5mmほど残し、上下が交互になるように切ります。片面に切り込みを入れた後、ひっくり返してもう片方にも同じ向きに切り込みを入れるとスムーズです。

2.重ねる

切り込んだ上下の部分を、上側(ピンク側)が上、下側が下になるようにクロスさせれば「松葉」のできあがり。


くるりんぱで華やか「手綱」

「手綱」の切り方

1.ピンクの部分を削ぎ切りにする

かまぼこを厚さ約1.5cmにカットし、ピンクの部分をまな板につけるように置く。続いて白とピンクの境目に沿うように、薄く削ぎ切りにしていく。端は3分の1ほど切らずに残しておく。

2.ピンクの中央部に切り目を入れる

削ぎ切りにしたピンクの部分の中央に、縦に切り目を入れる。両端は1cmほど残しておく。

3.切り目にくるりんぱする

ピンク部分の端を持ち、外側から切り目にくぐらせ、引き出してぐるりとねじる。端を元の位置に戻し、形を整えれば完成。


かわいくて食べられない「うさぎ」

「うさぎ」の作り方

1.ピンクの部分を削ぎ切りにする

かまぼこを厚さ約1.5cmにカットし、ピンクの部分をまな板につけるように置く。白とピンクの境目に沿うように、薄く削ぎ切りにしていく。端は3分の1ほど切らずに残しておく。

2.耳になる部分に切り込みを入れる

ピンクの部分の中央に、縦に切れ目を入れる。根本は3分の1程度切らずに残しておく。

3.端を折り込んで耳を作る

ピンクの部分の端を内側に入れ込み、耳を作る。

4.目を作る

かまぼこを寝かせ、絞り口金を使って目の部分に穴を開ける。開けた穴に、ピンセットなどを使って絞り口金でにんじんをくり抜いた目を入れれば、かわいらしいうさぎのできあがり。(絞り口金がない場合はストローを使ってもOK)


切り込みを通すだけ「結び」

「結び」の作り方

1.切り込みを入れる

写真の点線の位置に切り込みを入れる。

厚さ約1cmにカットしたかまぼこを寝かせて、上下4分の1くらいの位置に、交互になるように切り込みを横に入れる。この時、端を5mmほど残しておく。次にかまぼこの中央にも両端を5mmほど残して切り目を入れる。

2.中央の切れ目に切り込みを通す

中央の穴に、上側(ピンク)の切り込み部分を上から、下側を下から通して、軽く引っ張って結べば完成。


斜めカットで作る「竹」

「竹」の作り方

1.中央に切り込みを入れる

かまぼこをやや厚め(2cm)にカットし、中央部分に切り込みを入れて両端は5mmほど切らずに残しておく。この時、反対側まで突き抜けるように垂直に包丁を入れる。

2.斜めにカットする

かまぼこを寝かせ、中央部分を斜めにカットする。この時、1で切り目を入れた上側の部分だけ包丁を入れる。裏返し、反対側も同じ向きに斜めに包丁を入れる。

3.2つに切り離す

かまぼこの両端を持ち、横にスライドさせて切り離せば「竹」のできあがり。

\ 完成! /

おせち料理が華やかに!

おせち料理と一緒に飾り切りを盛り付けた様子がこちら。黒や茶色など同系色の料理が多くなりがちなおせちの中で、ひときわ明るくパッと華やかな印象を与えてくれます。

数の子の調理で大切になるのが、塩抜きと薄皮の処理です。しっかりと下ごしらえをしておくことで調味料がよくしみ込み、プロが作るような本格的な味付けにすることができます。作業自体は簡単なので、ちょっとのひと手間と時間をかけて、コリコリの食感と程よい塩味の数の子に仕上げましょう。

\ 松竹さんからのアドバイス /

飾り切りは一見難しそうですが、作り方はいたって簡単です。上手に仕上げるコツとしては、種類によってかまぼこの厚みを変えること。「手綱」と「うさぎ」、「竹」はやや厚めに、「松葉」、「結び」は薄めにカットしましょう。ピンクの部分に細工を加える「手綱」と「うさぎ」は、ピンクと白の境目に沿ってできるだけ薄く削ぎ切りにすることでキレイに仕上がります。

松竹さん_顔画像


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かまぼこ(赤)_商品

かまぼこ(赤)

魚の旨味と弾力のある食感のかまぼこです。

もっと詳しく


飾り切りなんて高度な技は、プロの料理人がするものだと思っていました。作り方を知れば意外にシンプルで、ぶきっちょの私にもできそう。ちょっとしたアレンジで、地味になりがちなおせちプレートがパッと華やかになるのもいいですね。上手にできた時には、食べるのがもったいなく感じそうです。
(SATETO編集部)

教えてくれたのは

松竹智子
料理家。福岡市内で料理教室や食のイベントをおこなう「深草」を主宰。フードスタイリストとして、食品関係企業のレシピ提案やスタイリングなども数多くおこなっています。

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