「大きくてぷりぷりのほたて、どこで生まれてどのように育っているんだろう?」
- お買い物のちょっと前「刺身用ほたて貝柱」 INDEX
- [前半] ほたてってどこでどんな風に育っているの?←今回はここ
- [後半]おつまみにもなる!生ホタテのおいしいレシピおしえて
大きなものでは大人の手のひらを覆うほどのサイズがあるという、貝の中でもリッチなイメージのほたて。いったいどこでどのように育っているのでしょう? コープで「刺身用ほたて貝柱」を取り扱う商品担当者に、ほたてにまつわるあれこれを聞いてみました。
\ 教えてくれたのは /
コープ九州事業連合 水産商品部 松尾
ほたては、寒い海に生息する二枚貝。日本では、能登半島より北の日本海沿岸を中心に養殖が盛んです。「CO・OP刺身用ほたて貝柱」は、ほたての水揚げ日本一を誇る北海道産。オホーツク海沿岸の枝幸(えさし)と呼ばれる漁港で獲れたものです。オホーツク海に面したこの海には、ほたての餌となるプランクトンが豊富で、栄養たっぷり甘みたっぷりのほたてが育ちます。漁師さんたちの間でも「枝幸のほたては日本一」という方も多く、味・質ともに高い評価を受けています。冬は流氷で閉ざされてしまうオホーツク海の厳しい自然環境によって、おいしいほたてが育てられているのです。
▲ 「CO・OP刺身用ほたて貝柱」は、プランクトンたっぷりのオホーツク海で育ちます。
市場に出回っているほたては、養殖のものがほとんど。「CO・OP刺身用ほたて貝柱」に使われているほたては、プランクトンが豊富な海で4年という長い歳月をかけてじっくり成長したのち水揚げされています。養殖方法には、ふ化した稚貝を海に放って育てる「地撒き式」と、縄にほたてを吊り下げたり籠に入れて育てる「垂下式」とがあります。「CO・OP刺身用ほたて貝柱」のほたては、「地撒き式」の養殖方法を採用。海中を自由に動き回りながら、より天然に近い環境で育っています。運動量が多いため、ほたての身が締まってぷりっとした食感を楽しめるのが特徴です。水揚げ後は、すぐに産地の工場でひとつひとつ手で殻を外して貝柱を取り出し、鮮度が落ちないうちに凍結までをおこなっています。
▲ 枝幸のほたて漁の様子。すごい量のほたてを一度に水揚げするのですね!
▲ 水揚げ後はすぐに産地の加工場へ運び、ひとつひとつ手ですばやく貝柱を取り出して急速冷凍していきます。
ただおいしいほたてを育てるだけでなく、豊かな海の資源を次の世代へとつなぐ養殖方法も枝幸だからこそ。枝幸沖では、海を4つに区切った区画にそれぞれ1年ごとに稚貝を放流し、4年周期で水揚げする方法をとっています。漁獲の量や時期などに配慮して育てるその漁法は、海のエコラベル「MSC」認証マークも取得しています。
そのきっかけとなったのは、過剰な漁によってほたての漁獲量が激減してしまったことでした。そこでほたての減少を食い止めようと、漁獲量や方法の見直し、輸出などに力を入れ、70年前には年間約6千トンにまで落ち込んでいた漁獲量は、現在30〜40万トンにまで回復。持続的にほたてを育てていくことへの徹底した取り組みこそが、枝幸のほたてが日本一といわれるゆえんなのです。
▲ 美しい海と山に囲まれた枝幸漁港でほたて漁に勤しむ漁師さんたち。
普段の食卓に並ぶことが決して多いとはいえないほたて。大自然の海の中でじっくりと育てられていることや、環境に配慮した養殖法を知って、気になる存在になりました。オホーツク海の豊かな自然環境の中で育つ様子を想像するだけで、いっそうおいしく味わえそうです。次回は、ほたてのおいしさをより楽しむための活用方法についても伺います。
( SATETO編集部 堀尾 )
商品紹介
北海道枝幸産刺身用ほたて貝柱 100g
プリプリの獲れたて鮮度
MSC認証を取得している北海道産ほたて
を原料に使用しています。バラ凍結して
いますので、ご利用になりたい粒数を取
り出して解凍できます。
プリプリの獲れたて鮮度
MSC認証を取得している北海道産ほたてを原料に使用しています。バラ凍結していますので、ご利用になりたい粒数を取り出して解凍できます。
北海道枝幸の漁港でとれた
ぷりぷりの刺身用ほたてを使用したレシピを公開中です!
海のエコラベル「MSC認証」とは?
海の資源である「魚」を枯渇させないよう、漁獲量、
漁法、漁の時期、生態系などに配慮した漁業で獲られ
た水産品につけられる認証マーク。MSCのマークがつ
くのは、厳しい審査をパスした信頼ある製品だけです。
海の資源である「魚」を枯渇させないよう、漁獲量、漁法、漁の時期、生態系などに配慮した漁業で獲られた水産品につけられる認証マーク。MSCのマークがつくのは、厳しい審査をパスした信頼ある製品だけです。
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