
料理に入っているだけでちょっとリッチな気分にしてくれるのが、えび。中華、洋食、エスニック、そしてもちろん和食まで、引っ張りだこの食材です。今回は、そんなえびを主役にしたレシピをご紹介します。食欲そそるにんにくの風味が、お酒のおつまみにもぴったり。教えてくれるのは、福岡市内で料理教室を主宰する宮崎知花さんです。

▲ 料理家の宮崎さんは2児の母。ご自宅で開催されている料理教室には、料理初心者の方から、小さなお子さん連れのお母さん、80代のベテラン主婦まで幅広い年代の生徒さんが通われています。

えびとにんにくの香りが食欲をそそる
簡単ガーリックシュリンプレシピ
調理時間:約20分

「ガーリックシュリンプ」とは?
たっぷりのにんにくで下味をつけたえびを、殻付きのままバターやオイルでこんがりと焼きあげた「ガーリックシュリンプ」。ハワイのオアフ島ノースショア生まれの、ハワイアンフードです。ぷりっぷりのえびとにんにくの香ばしさが相まったおいしさは、スパイシーかつジューシー!ライスと一緒にいただくスタイルは、ハワイのB級グルメとして日本でも人気です。作り方がシンプルな上、えびとにんにくの組み合わせに舌が魅了されること間違いなしの一品です。
\ 「ガーリックシュリンプ」調理のポイント /
材料はえびとにんにく、あとはオリーブオイルだけという、とても簡単でシンプルなレシピです。ポイントは殻付きのまま調理してえびの旨みを残すこと。そして調理前ににんにくとえびをしっかり揉み込んでおくこと。できたての熱々を殻ごとバリバリっと豪快に食べるのが、わが家のスタイルです。もちろんビールは欠かせません♪

「ガーリックシュリンプ」の材料(2人分)
- えび…12〜14尾(約160g)
- にんにく…2片
- オリーブオイル…大さじ2
- 塩・こしょう…適量
「ガーリックシュリンプ」の下準備
・にんにくは、1片はすりおろし、もう1片はスライスしておく。
えびの下処理方法
1 塩と流水で洗う
ボウルにえびと塩を入れ、全体に絡めるようにもんだら、流水でよく洗い流す。
2 殻に切り込みを入れて背わたをとる
えびの殻にキッチンバサミで切り込みを入れ、殻の間から爪楊枝を刺して背わたをとる。
※背わたを取らないと食感がジャリジャリしたり、生臭さが出ることがあります。

「ガーリックシュリンプ」におすすめのえびは?
今回は、身がやわらかくて殻ごと食べやすいバナメイエビを使用しました。プリップリの食感を楽しみたい時は、旨みが強くて食べ応えのあるブラックタイガーもおすすめです。エビの下処理が面倒な時は下処理済みの冷凍のエビを使ってももちろんOK。ただ、殻ごと調理した方が旨みたっぷりに仕上がりますよ。

「ガーリックシュリンプ」の作り方
1.えびに下味をつける
ボウルにえび、すりおろしたにんにく、オリーブオイル(大さじ1)を入れ、指先で揉むようにして全体を馴染ませ、10分ほどおく。

2.にんにくチップを作る
フライパンにオリーブオイル(大さじ1)とスライスしたにんにくを入れて火をつけ、弱火でじっくり火を通す。にんにくがきつね色になってきたら箸で取り出す。

風味付けのポイント:
■ にんにくを焦がさないようにじっくりと
強い火で加熱すると、あっという間に焦げてしまうにんにく。そうならないように、弱火で10分ほど気長に待ちながら、にんにくに色をつけていきます。
3.えびを焼く
2のフライパンを中火にかけ、1のえびを入れて焼く。横から見てえびの下半分が白く変わってきたら、裏返してさらに焼く。両面がこんがりしてきたら、背中の切れ目を下にするように立てて焼き、全体に火を通す。

おいしく焼くポイント:
■ カリッとなるくらいしっかり焼く
殻がカリカリッとなるまでしっかりと焼くことで、そのまま殻ごとおいしく食べることができます。
加熱時のポイント
■ 背中側もしっかりと加熱

両面がこんがりしても、中まで火が通っているか心配なことも。
背中側をフライパンに押し付けるように加熱すると、火も通りや
すい上、にんにくの旨みたっぷりのオイルが中まで馴染んでより
一層風味が増します。ちなみにえびの背中に切れ目を入れること
で、箸で支えなくても自立してくれますよ。
両面がこんがりしても、中まで火が通っているか心配なことも。背中側をフライパンに押し付けるように加熱すると、火も通りやすい上、にんにくの旨みたっぷりのオイルが中まで馴染んでより一層風味が増します。ちなみにえびの背中に切れ目を入れることで、箸で支えなくても自立してくれますよ。
4.完成
器に盛り付け、2のにんにくチップを散らす。お好みで塩こしょうをする。

\ 「ガーリックシュリンプ」のおいしい食べ方 /
■ そのまま殻ごとパクッ!
基本的には、殻ごとそのままパクッと食べるのが一番おすすめの食べ方。豪快に手づかみでいただきましょう。殻をむいて食べる場合は、お皿のにんにくソースをたっぷり絡めて食べてくださいね。
■ 熱々のうちにバターを絡めておつまみに
焼き上がった直後に小さじ1杯程度のバターをえびと絡めると、にんにくとオリーブオイルの旨みたっぷりのソースにコクがプラスされ、また違った味わいを楽しめます。ビールや白ワインによく合いますよ。
■ 付け合わせにはライスがおすすめ
本場・ハワイでは、ライスを付け合わせることが多いようです。思った以上に合いますので、ぜひ試してみてください。

食べる時は、そのまま殻ごとかぶりついても、殻をむいて食べても◎。

▲ あらかじめ背中に切れ目が入っているので、殻がむきやすいのも嬉しいポイントです。
このレシピで使えるコープ関連商品
調理中に漂ってくるにんにくの香りに、ビールが飲みたくなりながらも我慢……。まずは殻ごとバリバリっと大胆にいただきました。にんにくとオリーブオイルが絡み合ったソースが馴染んだえびのプリプリ感に完全にノックアウトです。次に殻をむいて食べてみましたが、これはこれでソフトな口当たりを楽しめます。ちょっとした来客時にも活躍しそうなレシピ。ぜひ覚えておきたいです。
(SATETO編集部 堀尾)
教えてくれたのは

- 料理教室「スマイルスマイズ」主宰
宮崎知花 - 大手料理教室で全国各地を転勤しながら13年勤務。福岡へ転勤後、第一子出産を機に自宅教室を開始。料理とパンが同時に学べる1回完結レッスンや、親子で一緒に料理が楽しめる親子レッスンなどを開催中です。
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