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酒呑みのためのつまみ 漬けておくだけで、お酒のすすむ一品に。頼れる作り置きつまみ3種

下ごしらえしたら、あとはほったらかし。
ちょっと一杯のお供にササっと

家族や友人と飲むときに、できるだけ手をかけずに、ササッと出せるおつまみがあったらいいですよね。今回は下ごしらえさえしておけば、「とりあえず何かない?」の一声ですぐに出せる、珍味みたいなおつまみを、料理家のコンドオさんに教えてもらいました。

▲ 料理の味はもちろんのこと、食材の選び方から盛り付け、食器の組み合わせまですべてにおいてセンス溢れるコンドオさん。


コンドオさんに教わるお酒に合うつまみ Recipe

時間が経つほど濃厚な味わいに
「漬けるだけ珍味風 3種」

コンドオさんが教えてくれたのは、ただ漬けて冷蔵庫にひと晩おくだけで、珍味風の味わいが楽しめる3種のおつまみ。これさえ作っておけば、ビールはもちろん、熱燗やワインのあてにとちょっと口さみしい時に重宝しそうです。

\ コンドオさんのコメント /

うちの冷蔵庫に常備している、定番つまみをご紹介します。どれもカンタン!漬けておくだけで、時間とともに素材の美味しさがどんどん変化していきます。急な来客にも対応してくれるので、常備しておくと便利。濃厚な味付けなので、そのままちびちびつまんだり、他の素材と合わせたりしていただいています。

卵黄のしょうゆ漬け

冷蔵庫に常備していることが多い食材「卵」で作るおつまみです。卵黄を醤油に漬けることで、黄身の水分がほどよく抜けて、トロッとした舌触りに仕上がります。一晩おけば、トロトロの半熟状。日が経つにつれてしっかりとした食感に変化します。おつまみはもちろん、ご飯のお供にも最高!

材料(基本の分量)

卵黄…2個  醤油…大さじ2  みりん…小さじ1

 
 
 
 
作り方

醤油、みりんを混ぜたものに卵黄を漬ける。

密閉容器で漬け込む場合は、途中で上下を返してください。ジップ付き保存袋で漬ける場合は、卵黄がしっかりつかるよう漬けダレの分量を調整すれば、そのまま冷蔵庫に置いておくだけでOK。 ※今回は卵黄4個使用しました

[日持ちの目安]冷蔵庫で3〜4日

コンドオさんに教わったポイント:
■ 黄身を取り出すときは手のひらが使える!

卵の卵黄だけを取り出す作業は、思い切って手のひらに卵をのせると、指の間から白身が流れてきれいに分けることができますよ。余った白身は、メレンゲにしてホットケーキに加えたり、砂糖を加えてクッキーにしたりとお菓子づくりに重宝します。

■ めんつゆや白だしでも
白だしやめんつゆ、出汁しょうゆなどでも作れます。違う味わいが楽しめるので、ぜひ試してみてください

お刺身に添えると、醤油の役割も果たしつつ、卵黄のトロッとした口溶けが加わりリッチな味わいに。お刺身パックを盛り直すだけで、料亭風の一品になります。

 

豆腐の味噌漬け

和の食材の豆腐を味噌漬けにすることで、チーズのような濃厚な味わいに変化します。一晩でも十分美味しいですが、2日目以降の方がしっかり味が染みてよりチーズ風に。ビールはもちろん、ワインにも合うおつまみです。豆腐だから罪悪感なく、たくさんいただけるのもうれしいですね。

材料(基本の分量)

豆腐…1/2丁 (A)味噌…100g ・ みりん…大さじ1と1/2

※今回はCO・OP「あわせみそマイルド」を使用。ご家庭の味噌の辛さによって、みりんの量は調整してください

 
作り方

豆腐は1cm幅にスライスし、しっかりと水切りをしておく。 (A)をよく混ぜ合わせて半量をラップに塗り、上に豆腐を置く。さらに豆腐の上にも同じように塗り、ラップで包む。ジップ付き保存袋や保存容器に入れて冷蔵庫へ。

ラップに味噌を塗るときは、豆腐のサイズよりも広めに塗っておくと、まんべんなく包むことができ、味がしっかりと染み込みます。
[日持ちの目安]冷蔵庫で1週間

コンドオさんに教わったポイント:
■ 水切りはしっかりと!

豆腐の水切りがあまいと、豆腐の水分と味噌の塩分が多く入れ替わってしまい、仕上がりがしょっぱくなってしまいます。味噌を塗る前にしっかり水切りをしておきましょう。水切りは、豆腐をカットしてキッチンペーパーで包み、レンジで2〜3分ほど加熱。そのあと重しをして30〜40分ほど置いておきます。途中キッチンペーパーを替えるとよりしっかりとできますよ。

アボカド、ごま、のり、更に上からごま油を数滴垂らすと立派な一品料理に。アクセントにわさびを添えて、味わいを変えながら食べるのもオススメです。

野菜のぽん酢漬け

切って漬けるだけの2ステップ。ぽん酢ならではのさわやかな酸味の効いた味わいなので、いくらでもパクパクいけちゃうおつまみです。春菊やせり、ネギなどちょっと味に癖のある野菜を漬け込んだ方が、より珍味風の仕上がりになりますよ。

材料(基本の分量)

青ネギ、せり、春菊、紫玉ねぎ、プチトマト、ブロッコリー…適宜ぽん酢…適宜

 
作り方

それぞれの野菜を食べやすい大きさに切り、ジップ付き保存袋か密閉容器に入れ、しっかり野菜が浸かるまでぽん酢をそそぐ。

数種類の野菜を一気に漬け込めば、時間も手間もはぶけて一石二鳥。別々に漬け込みたい場合は、野菜ごとにキッチンペーパーで仕切ってから、密閉容器で漬けると、取り出しやすくなります。
[日持ちの目安]冷蔵庫で1週間

コンドオさんに教わったポイント:
■ 生で食べられる野菜だったら何でもOK 

生で食べられる野菜だったら何を漬けてもかまいません。玉ねぎを使う場合は苦味の少ない紫玉ねぎか、春先なら新玉ねぎを選ぶとおいしく仕上がります。プチトマトはお尻の方に十字の切込みを入れておくと、味がしみやすくなります。

おつまみ用に買っておいたアタリメやスルメを野菜と一緒に漬け込むと、うま味が増して後をひくおいしさに。汁気を含んでほどよいやわらかさになるので食べやすいですよ。


日常的に冷蔵庫にある食材に少し手を加えるだけで、見違えるようなおいしいおつまみが完成するんですね。漬け込むほどに味わいが変化していくので、我が家のベストな漬け時間をさっそく探してみたいと思います。
( SATETO編集部 寺尾 )

教えてくれたのは

料理家 コンドオミユキ
イートプランナーとして、レシピ制作や食品撮影スタイリング、器のコーディネート等を中心に活動。イラストレーター、美容家としての一面も持ち、「食」と「美」を中心とした「暮らしを楽しむ提案」を発信している。コープ組合員歴16年、「ただの炭酸水」がお気に入り。

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