パスタの具にしたり目玉焼きに添えたりと、大活躍のベーコン。肉の旨みがギュッと凝縮されているので、色々な料理に活用できてとても便利です。今回は料理家の松竹さんがよく作られている「自家製ベーコン」をおしえていただききました。スモークチップや燻製器を用意しなくても、鉄のフライパンと紅茶があれば、意外と簡単に作れるんです。短時間で…とはいきませんが、あらかじめお肉を冷蔵庫で2日間仕込んで、後はフライパンで燻すだけ。作り置きはもちろん、キャンプなどのアウトドアにもぴったりです。
▲ 教えてくれたのは、料理家の松竹智子さん。 旬の野菜を中心に、日々の食卓に取り入れやすいレシピを提案されています。
スモーキーな香り漂う
「自家製ベーコン」
豚バラブロック肉を丸ごと燻して、自家製ベーコンを作りましょう。ベーコンにするには事前の仕込みが大切。豚バラブロック肉に砂糖と塩を刷り込み、ローリエとローズマリーのハーブを乗せて冷蔵庫で寝かせること2日。この仕込みを終えたら、鉄のフライパンに紅茶と一緒に入れて燻します。フタの隙間からモクモクと出るスモーキーな香り!わざわざ専門の道具を用意しなくても、本格的な味わいが楽しめます。
\ 「自家製ベーコン」に必要な道具 /
自家製ベーコンを作るのに必要な道具は「鉄のフライパン」「網」「ボウル」の3つ。特にフタに使う「ボウル」は、一度使うと真っ黒になるので、処分しようとしているボウルや100円ショップで購入するなどして、今後「ベーコン作り専用の道具」にしてしまいましょう。網も100円ショップで手に入りますよ。フライパンはフッ素加工などがされていない鉄製のものを使ってください。スキレットなどでもOKです(その場合は、お肉を半分に切るなど調整してください)。
「自家製ベーコン」の材料(作りやすい量)
- 豚ばらブロック肉…500g
- 砂糖…10g
- 塩…10g
- 紅茶の葉(緑茶やほうじ茶でもOK)…大さじ3~4ほど
- [A]
- ブラックペッパー(ホール)…5粒
- ローズマリー(乾燥)…適量
- ローリエ…2枚
「自家製ベーコン」の作り方
1.豚肉に穴を開ける
豚肉全体にフォークを使って穴を開ける。
■奥までしっかりと刺す
豚肉の中の方までフォークをグッと刺し込んで穴を開けます。
2.砂糖・塩を刷り込む
豚肉全体に、砂糖、塩の順に手で刷り込む。
■手を使ってまんべんなく
浸透率の高い砂糖を先に刷り込むことで水分が保持でき、お肉がやわらかくなります。手を使って全体に刷り込んだら、同じように塩を上から刷り込みましょう。
3.[A]を乗せる
豚肉に[A]のブラックペッパー(ホール)、ローズマリー、ローリエの順に乗せる。
4. 包む
キッチンペーパーで包み、さらに上からラップで包む。そのままチャックシール付き保存袋に入れて空気を抜き、冷蔵庫で2日間保存する。1日経ったらキッチンペーパーを取り替える。
■冷蔵庫で寝かせる
余分な水分を取り除き調味料を染み込ませるため、冷蔵庫でしっかり2日間寝かせましょう。水分が出てくるので1日経ったらキッチンペーパーを取り替えます。
5.取り出す
2日経ったら袋から取り出し、[A]を取り除く。
6.紅茶を用意する
アルミホイルを皿状にして紅茶の葉を入れる。鉄のフライパンの中央にセットし、上から網を置く。その上に5を乗せる。
■緑茶やほうじ茶でも
紅茶がなければ、緑茶やほうじ茶でも代用できます。飲みきれずに残っているものや、リーズナブルなものでOK。
7.燻す
ボウルでフタをして中火にかける。フタの隙間から煙が出たら弱めの中火にして40分ほど燻す。
■煙がモクモクと出ます
フタの隙間からモクモクと煙が出てくるので、換気扇は強めに。カセットコンロをテラスなどの外にセットして燻すのもおすすめです。
8.置く
40分ほど経ったら、火を消して10分ほどそのまま置く。
完成
フタを開けると、自家製ベーコンの完成です!
■やけどに注意!
ボウルがとても熱くなっているので、ミトンや軍手を使いましょう。やけどに気を付けて!
厚めに切って器に盛り付けましょう。肉汁がジュワーッと出てきて、焦げ目も香ばしくいただけます。お好みでマスタードを付けて召し上がれ!
[ 自家製ベーコンのおすすめアレンジ ]
自家製ベーコンをパンに挟んでサンドイッチはいかが?キャロットラぺ、サニーレタス、スクランブルエッグと一緒にパンに挟んでいただきましょう。厚めに切ったベーコンは存在感があって食べ応え抜群!豚ばらブロック肉500gは多く感じるかもしれませんが、パスタの具やポトフに入れるなどしていると、あっという間になくなってしまいます。いろいろな料理で楽しみましょう。
「自家製ベーコン」で使えるコープ商品
ほかの撮影をしながらテラスで燻すこと40分。様子を見に行くとボウルの隙間からモクモクとスモーキーな香りが漂い、もう待ちきれない!ボウルのフタを開けたら「わ~っ!」と撮影チームから歓声が上がりました。スモークチップを用意しないと作れないと思っていましたが、家にある紅茶や緑茶で作れるなんて驚き。事前に仕込んでおいてキャンプに持って行って燻せば、豪華な一品の出来上がり。いや、キャンプでなくても家のテラスで作りたい…。ご近所さんからいい香りがするね♪と声を掛けられそうです!
(SATETO編集部 佐藤)
教えてくれたのは
- 松竹智子
- 料理家。福岡市内で料理教室や食のイベントをおこなう「深草」を主宰。フードスタイリストとして、食品関係企業のレシピ提案やスタイリングなども数多くおこなっています。
パスタやパンにもピッタリ!
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