
鶏肉のうま味とごぼうの風味がご飯に染み込んだ、福岡の郷土料理「かしわめし」。味付けや具材は家庭によってさまざまで、それぞれに“わが家の味”があります。今回は、料理家の金髙さん直伝のかしわめしレシピをご紹介。どこか懐かしく、ほっとする味わいが広がります。

福岡の郷土料理「かしわめし」とは?
福岡で「かしわ」といえば鶏肉のこと。古くから地域の食文化に親しまれてきた鶏肉を使った「かしわめし」は、日々の食卓はもちろん、人が集まる日のおめでたいごちそうとしても親しまれてきました。地域や家庭によって具材や味付けが異なり、具材を一緒に炊き込むスタイルや煮詰めた具をご飯に混ぜ込むスタイルなど、それぞれの味わいが大切に受け継がれています。

▲教えてくれたのは、料理家の金髙 愛さん。イタリア料理店で腕を振るった経験を生かし、フードコーディネーター、ソムリエ、管理栄養士として幅広く活動しています。

甘辛味がじゅわっと染み込んだ
「かしわめし」
調理時間:約60分
※炊飯器によって異なります

鶏肉とごぼうのうま味を存分に味わえる炊き込みご飯の「かしわめし」。鶏肉に下味を付けてから炊き込むことで、具材にもご飯にもしっかり味が染み込み、これだけで食卓の主役に。冷めてもおいしく、おにぎりやお弁当にもぴったりです。
\ 「かしわめし」を作る際のポイント /
福岡では噛むほどに旨味が出る「親鳥」を使うのが定番ですが、やわらかな食感が好みなら「若鶏」もおすすめ。お好みで使い分けてみてください。 おいしく作るコツは、鶏肉にしっかりと下味を付け、ごぼうは水にさらし過ぎないこと。そうすることで、鶏のうま味に加え、ごぼうの風味も引き立ちます。また、調味料を加えてから水加減を調整するのもポイントです。

\ 作り方を動画でチェック /

「かしわめし」の材料(2人分)
- 米 …2合
- 鶏もも肉…150g ※お好みで親鳥・若鶏など
- ごぼう …1本(約90g)
- にんじん…1/2本(約45g)
- <鶏肉の下味>
- しょうゆ…小さじ2
- 酒…小さじ2
- 合わせ調味料(A)
- しょうゆ…大さじ2
- 酒…大さじ1
- みりん…大さじ1
- 砂糖…小さじ1
- 塩…小さじ1/3(2g)
- さやえんどうまたはみつば…適宜
「かしわめし」の下準備
・お米は研いでざるにあげておく
・鶏もも肉は1〜2cm角の小ぶりに切る
「かしわめし」の作り方
1.鶏肉に下味をつける
ボウルに鶏肉を入れ、しょうゆ、酒を加えて軽く混ぜ、15分ほど漬けておく。


■鶏肉を変えて味わいを楽しむ
親鳥なら噛むほどに味わい深く、若鶏ならジューシーでやわらかな食感に仕上がります。
2.野菜をカットする
ごぼうはささがきにして10~15分ほど水にさらす。にんじんは千切り、さやえんどうはさっとゆでて細切りにする。



■さらし過ぎに注意
ごぼうは水にさらし過ぎると風味が抜けるので注意しましょう。


3.米と調味料をセットする
炊飯器に洗米した米と(A)の調味料を先に入れ、そのあとに2合の目盛りの少し下まで水を注ぎます。



■水は調味料のあとに
調味料を加えたあとに、目盛りの少し下まで水を注ぎます。
4.炊飯する
①の鶏肉と②の野菜を米の上にのせ、炊飯する。



■炊き込みモードでも通常炊飯でも
炊き込みモード機能がない場合は、通常の炊飯モードで炊きます。
5.完成
ふたを開けた瞬間、鶏肉とごぼうの甘辛い香りがふわり。うま味がご飯に染みた、かしわめしのできあがりです。

全体を底から切るように混ぜ合わせ、お茶碗によそってさやえんどう(またはみつば)を添えます。




鶏とごぼうの旨みがじゅわっと染み込んだ炊き込みご飯は、これだけで立派なごちそうです。
「かしわめし」で使えるコープ商品
時々かしわめしを作ると家族が喜んでくれますが、味付けがそのときどきでブレてしまうのが悩みでした。今回教えていただいた金髙さんのレシピを参考に、いつか子どもたちにとっての「母の味」になったらうれしいなと思います。
(SATETO編集部 佐藤)
教えてくれたのは

- ラ・クチーナ代表
金髙 愛さん - 食と農に関するレシピ・メニュー・商品開発をはじめ、料理教室やケータリング、器・空間のコーディネートなど幅広く手がける。福岡市で料理教室を主宰するほか、佐賀県有田町では大正時代の古民家を改装した「イタリアンバールDOMA(ドマ)」を運営。「食文化・伝統を食卓へ」をテーマに、食を通して人・農・地域をつないでいます。
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