桃の節句は、乙女心をくすぐる春色メニューでお祝いしたいもの。ひな祭りの定番、ちらし寿司もいいですが、春色の食材を重ねたケーキのような押し寿司も、食卓に華やかさと彩りを与えてくれます。今回は、特別な道具や型がなくても気軽にできる押し寿司の作り方を、料理家のももさんに教わりました。
▲ 福岡県の山あいで飲食店を営むももさん。地産地消・旬の食材を中心に考案したメニューを提供されています
“ひし形”でひな祭りらしさを演出
牛乳パックでつくる春色押し寿司
今回教えてもらったのは、専用の木製型などは使わずに牛乳パックで代用した押し寿司。なんだか工作のようで妙にワクワクしてきます。使い方はとっても簡単。カットした牛乳パックに、すし飯や具材を層のように重ねて型をはずせば完成です。重ねる具材は錦糸卵やサーモンなどをお好みで。野菜や白ごまですし飯に色をつけることで、さらに彩りも鮮やかになります。
\ ももさんのひとこと /
どの家庭にもある牛乳パックを押し寿司の型にします。ひし餅のような3色ひし形にすることで、ひな祭りの雰囲気がアップしますよ。具材を色別に重ねていく工程もなかなかに楽しいもの。ぜひお子さんと一緒に作ってみてください
材料(2人分2個)
- あたたかいご飯…1合分
- すし酢(※)…大さじ2
- 大葉(せん切り)…4枚
- スモークサーモン切り落とし…70g
- 用意するもの:
- 洗ってよく乾かした牛乳パック・ハサミ
- 〈すし飯の具〉
- すりごま(白)…大さじ1
- 青のり…大さじ1
- にんじん(すりおろして軽くしぼっておく)
…大さじ1
- 〈錦糸卵〉
- 卵…1個
- 砂糖…小さじ1
- 塩…ひとつまみ
- 〈トッピング〉
- いくら…大さじ2
- 大葉…1枚
- にんじん(茹でたもの)…1センチ程度
- > にんじんの飾り切りはこちらへ
※ここでは「利尻昆布のだし入り すし酢」を使用しています。
※すし酢を作る際は、酢(家にあるもの) 大さじ2・砂糖 大さじ1~1.5・塩 小さじ1をボウルの中でしっかりと混ぜ合わせておきます(火に通す必要は特にありません)。酸味や甘みはお好みに応じて加減してください。
作り方
1.3色すし飯をつくる
あたたかいご飯にすし酢を回しかけて、切るようにさっくりと混ぜたら、3等分に分ける。それぞれのボウルに、すりごま・青のり・にんじんを加えて混ぜ、3色のすし飯を作る。
ももさんに教わったポイント:
■ ご飯は、少し固めに炊いて
すし酢を入れたときにべちゃっとならないように、水を気持ち少なめに入れて炊いた固めのご飯を準備しておきましょう。昆布を1枚入れて炊けば、すし飯にしたときの風味が増します
■ あたたかいご飯に、酢や具材を合わせて
ご飯が冷めてしまうと、すし酢がうまくなじみません。必ずご飯があたたかいうちに酢を入れて、混ぜ終わったら素早く3等分にして色付け用の具材を混ぜましょう
2.錦糸卵をつくる
溶き卵に砂糖と塩を加えて混ぜ、油(分量外)をひいたフライパンに薄く流し入れて焦げ付かないように焼く。薄焼き卵ができたらまな板の上で細く切って錦糸卵を作る。
ももさんに教わったポイント:
■ フライパンを中火でしっかりと熱してから卵を入れる
熱し方が足りないと、卵がフライパンにくっついて破れてしまう原因になります
3.牛乳パックを切る
牛乳パックの底を切り落とし、5センチ幅の輪切りにする。
4.すし飯と具材を重ねて詰める
ラップの上に3の牛乳パックをひし形になるように置き、すし飯(青のり)、大葉、すし飯(すりごま)、錦糸卵、すし飯(にんじん)、スモークサーモンの順で層になるように詰める。詰め終わったらラップで包んで上から軽く押し、5分ほど置いておく。
ももさんに教わったポイント:
■ 指先やスプーンを水で濡らしながら
酢飯がくっつきやすいため、指先やスプーンを水で濡らしながら詰めていきます。お椀などに水を入れて、横に準備しておくと良いでしょう
■ そのつど平らになるように
具材を詰めるごとに表面が平らになるように指先やスプーンなどで整えていくことで、美しく仕上がります
5.型から外す
ラップをはずして皿の上に置き、すし飯を上から軽く押さえながら牛乳パックを抜き取る。
6.トッピングをのせる
いくらや大葉、飾り切りしたにんじんなど、お好みの食材をトッピングして完成
このレシピで使えるコープ商品
利尻昆布のだし入り すし酢
温かいご飯に混ぜるだけ
米酢をベースに利尻昆布のだしをあわせたまろやかなすし酢です。
大粒いくら 醤油漬 50g
プチッとはじける大粒いくら
アメリカまたはロシア産の大粒の白鮭卵を醤油漬けにしました。
牛乳パックを使って、ひし餅みたいなかわいらしい押し寿司が完成しました。大きさ もそのまま1人前にぴったりです。お箸で崩すのをためらいながらも口に入れると、すりごまや青のりなどの香りが、すし飯にしっかり効いていて美味。今年のひな祭りはぜひ挑戦してみたいと思います。
( SATETO編集部 堀尾 )
教えてくれたのは
- 中山百代
- 福岡県糟屋郡で飲食店を営む二児の母。
地元でとれた食材や季節の素材を中心に、ごはんや加工品をつくって提供されています。
この記事はいかがでしたか?ご感想・コメントをお願いします。
※こちらはご覧いただきました記事に関するご感想をお聞かせいただくことを目的としております。商品等個別のお問い合わせにつきましては、正確に調査・回答させていただくために、こちらのフォームをご利用ください。