夏になると誰もが一度は口にするそうめんですが、そうめんについては実はあまり知らないという人も多いのではないでしょうか。そうめんにまつわる素朴なギモンを、生産者の方に答えていただきました!
- そうめん INDEX
- 1.そうめんの3つのいいこと
- 2.マンネリ打破のそうめんアレンジ
- 3.もっとおしえて!そうめんのこと←今回はここ
\ その前に /
まずはそうめんの起源について知ろう!
そうめんの歴史を紐解けば、鎌倉時代に中国からもたらされたという説が多いようです。臼で挽いた細かい小麦粉を、油を用いて延ばしていくという作り方は、それまでになかった画期的な麺製法でした。油を表面に塗りながら延ばすことで乾燥しにくくなり、時間をかけて長い麺をつくることができるようになったのです。コシが強く、のど越しの良いそうめんの魅力は、この新しい製法から生まれたのですね。
\ お答えします /
島原手延べそうめん 製造元
島原雲仙農業協同組合 増田利一様・フミエ様
A.練り合わせた生地を手で3メートルに延ばしてつくります。
小麦、塩、水を練り合わせた団子を円盤状につぶし、綿実油を塗り、ひねりながら延ばしていきます。2日間に分けて3mほどの長さになったところで、吊り下げて5時間ほど干し、均一の長さに切り揃えて箱詰め・出荷します。1回のそうめん製造にかかるのは、24工程・25時間。丹念に作られる島原手延そうめんはまさに職人の技と伝統の作品です。
A.機械式に比べて、
手延べのほうがのびにくくコシがあります。
製麺機で麺を延ばし切り刃で麺線にカットする機械式と比べると、手延べはひねりを加えながら人の手で丹念に延ばしていくため、グルテンが細かく強く形成され、張りと弾力のある麺になります。機械式に比べるとのびにくく、ツルッとしたコシのある麺であるため、好まれやすいようです。
A.まずは自分の“好み”を見つけましょう。
麺の太さやコシの好みは人それぞれ。機械式よりコシのある手延べを好まれる方は、「手延べ」であることが明記されていることをご確認の上お買い求め下さい。もちろん機械式がいいというお客さまもおられます。また通常のそうめん(10gあたり60〜80本)よりも細い極細麺(10gあたり120〜200本)は、技術を必要とするため大量生産が難しく高級品とされています。自分の好み、またそのときの気分によって、そうめんを選ぶとよいでしょう。
A.ズバリ、太さが違います。
JAS(日本農林規格)の乾麺の分類によると、麺の長径(太さ)によってその名称が分けられています。そうめんは1.3mm未満、ひやむぎは1.3mm~1.7mm未満。ちなみにうどんは1.7mm以上となっています。単なる太さの違いで名称が変わるとはいえ、つゆとの絡み具合や食感、喉ごしなどは麺ぞれぞれ。調理方法や時間も変わります。気分やシチュエーションにより、手軽にツルッと食べられるそうめん、ズルズルッと食べごたえのあるうどんなど、異なる味や食感を楽しみましょう。
いかがでしたか? 夏になると何気なく食べているそうめんですが、実は私たちの知らない“いいこと”がたくさん。これからは、いつものそうめんのレシピにちょっと工夫を加えてみたり、選ぶ際に自分好みを意識してみるだけで、そうめんの持つ可能性が広がるかもしれません。
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