献立に爽やかさをプラスしてくれる酸っぱい味付けの料理。だけど、あのツンとくる酸っぱさが苦手…。「それなら、酸っぱいものが苦手な人でも食べられる、“ほどよく酸っばい”酢の物はいかがでしょう?」と話すのは、料理家のコンドオミユキさん。「ほどよく酸っぱい」味付けの酢の物とは、一体どんなレシピなのでしょうか。教えていただきましょう!
-
ほどよく酸っぱい味付け INDEX
-
1.お酢の役割いろいろ
-
2.料理に合わせて使いたい食酢あれこれ
-
3.基本の合わせ酢3種類
-
4.ほどよく酸っぱい「きほんの酢の物」←今回はここ
-
5.ほどよく酸っぱいメインのおかず「梅肉ポン酢の照り焼きチキン」
「ほどよく酸っぱい」を実現!
きゅうりとわかめの酢の物
調理時間:約10分
コンドオさんが教えてくれるのは、酢の物の基本ともいえる、「きゅうりとわかめの酢の物」。一見ごくごくありふれたメニューですが、そこはさすがコンドオさん。一口いただくと違いが歴然。酸味がツンとこないばかりか、きゅうりがシャキッとしてまろやかな味わいです。実は、三杯酢にきゅうりのもみ汁を合わせることで、「ほどよく酸っぱい」を実現!とても食べやすい酢の物です。
\ 「きゅうりとわかめの酢の物」の調理のポイント /
きゅうりの塩揉みを美味しく作るのがポイント。控えめな塩加減で全体を揉み、水にさらさないことで、うま味のある塩もみができます。もみ汁を三杯酢に加えれば、味わいもまろやかで栄養分も逃しません。
「きゅうりとわかめの酢の物」の材料(2人分)
きゅうり 1本
塩わかめ 20g
☆基本の三杯酢 ※詳しくは記事の最後をチェック!
(A)砂糖…大さじ2
(A)醤油…大さじ1
(A)酢…大さじ3
しょうがのせん切り(トッピング用)…適量
「きゅうりとわかめの酢の物」の下準備
・塩わかめを水ですすぎ、塩抜きして食べやすい大きさに切る。
・(A)を混ぜ合わせて三杯酢を作っておく
「きゅうりとわかめの酢の物」の作り方
1.きゅうりに塩をまぶす
きゅうりは輪切りにし、1本に対し塩小さじ1/3を全体によくまぶし、5分ほど置く。
■塩加減のコツ
塩の量は、きゅうり1本に対して2つまみほど。全体を混ぜた時に、ちょっと物足りないと思うくらいの塩加減です。
2.きゅうりを軽くもむ
塩がきゅうりに浸透してしんなりしたら、全体を軽く揉んでおく。
■もみ汁がポイント
もみ汁は絶対に捨てないで!別の容器に移しておいてください
3.もみ汁を合わせる
合わせておいた(A)の三杯酢に2のもみ汁を合わせる
■もみ汁を加える量は?
もみ汁を入れることで、味にまとまりがでます。今回は全部使いましたが、きゅうりによって水分量が違うので、味をみながら調整して入れてください。
4. 器に盛って、三杯酢をかける
きゅうり、わかめを器に盛り、3をまわしかけ、しょうがをトッピングして完成。
■合わせるタイミングは?:
材料を全てボウルで和えてから盛り付けてもいいですが、きゅうりの食感やきれいな色を生かしたいときは、きゅうりとワカメを盛り付けた後、食べる直前に合わせ酢をかけて、混ぜながらいただいています。ぜひ試してみてください。
基本の合わせ酢レシピ「三杯酢・甘酢・土佐酢」
基本の配合をもとに、好みの分量を調整して配合を覚えて作り置きしておけば、あと一品欲しいときにササッと準備することができる基本の合わせ酢。今回のレシピで使った、あらゆる酢の物に通用する「きほんの三杯酢」、お寿司や甘酢漬けなどに大活躍の「甘酢」、南蛮漬けや焼きなすにおすすめの「土佐酢」の3種の黄金比をご紹介ます。
「きゅうりとわかめの酢の物」で使えるコープ商品
野菜がおいしい!さっぱり爽やか「酢の物レシピ3選」
基本の合わせ酢から、酢の物、洋風ピクルスまで。ほどよく酸味の効いた味わいが、暑い季節にぴったりの酢の物レシピをご紹介します。
大根の皮とひじきの酢の物
調理の時に出てしまう大根の皮は捨てずに一品追加。乾燥ひじきや冷凍うす揚げなどのストック食材を上手に組み合わせた、食感が楽しい酢の物です。それぞれが持つ風味を生かした味わいは、ついつい箸が進むおいしさです。
トマトと夏野菜のマリネ風
浅漬けなどのお漬物を白ワインビネガーでサッと味付けし、さっぱりと爽やかな酸味で食べやすく仕上げたサラダです。すでに馴染んだ塩分がサラダ全体の味をぐっと引き締め、食感もほどよく際立ちます。冷蔵庫のなかに浅漬けやピクルスがあったらぜひ試してみてほしいレシピです。
作り置きピクルス
食卓に「もう1品ほしい」という時に便利な、つくりおきおかずの代表・ピクルス。飾り切りのひと手間を加えれば、見た目が華やかになるだけではなく、味が染み込みやすいという利点もあります。食卓を華やげる飾り切りのピクルスをご紹介しています。
きゅうりの美味しさをしっかりと味わえる、まさに基本の酢の物。きゅうりを大量の塩でギュギュギュッと揉んで、塩分をジャーッと水で流していた我流の塩もみでは、確かにうま味も風味も逃していたことを反省しました。塩もみの時間なんて5分程度。その間に他のお料理に取りかかりながら、いつもより少し丁寧に作ってみたいですね。
( SATETO編集部 いはら )
教えてくれたのは
- 料理家 コンドオミユキ
- イートプランナーとして、レシピ制作や食品撮影スタイリング、器のコーディネート等を中心に活動。イラストレーター、美容家としての一面も持ち、「食」と「美」を中心とした「暮らしを楽しむ提案」を発信している。コープ組合員歴16年、「ただの炭酸水」がお気に入り。
この記事はいかがでしたか?ご感想・コメントをお願いします。
※こちらはご覧いただきました記事に関するご感想をお聞かせいただくことを目的としております。商品等個別のお問い合わせにつきましては、正確に調査・回答させていただくために、こちらのフォームをご利用ください。