「私もお手伝いしたい!」「僕もやる~」キッチンに立つママの横で、やりたいモード全開!子どもにとって料理はまさにリアルなおままごとです。興味を持ったのなら、ぜひやらせてみましょう!「料理って楽しい」と思ってもらうための、はたらきかけの方法から簡単メニューまで。子どもとよく料理をしているという料理家さん夫婦に教えてもらいました。さあ準備が整ったら、クッキング開始!
親子で一緒に料理をすることが多い香月さん夫妻に、ご自身の経験も踏まて、子どもが料理をする時の色々な疑問に答えてもらいました。
フレンチシェフである夫と料理上手な妻の二人三脚で、福岡県内を中心にお弁当やケータリングで料理を提供している香月さん夫妻。二人の夢が詰まったお店を飯塚市に年内オープン予定で、ただ今開店準備中。
A 案外小さな子でも大丈夫。だけど本人次第!
指、手首、腕をしっかり動かせるか、危険なことが理解できるか。また豪快派か慎重派か、性格も気になるところ。うちの5歳の息子は少々のケガをしても仕方がないと割り切って任せていますが、今までケガをしたことはありません。もちろん、目は離さないことは重要です。
A 気になってもグッ!と我慢。大らかな気持ちで
切ったきゅうりがいびつな形でも、茹でたニンジンが半生でも「ま、食べられるからいっか!」という大らかな気持ちが大切。細かいことは気にしない!また大人と子どもでは作業するスピードが違うことを肝に銘じて、待つことも大事です。
A 具体的にわかりやすく伝えましょう
「キレイに拭いてね」→「こぼれたソースがなくなるまで拭いてね」など、具体的に伝えることがポイントです。ハンバーグなどを成形する時は「手のひらくらいの大きさ」など、子どもに分かりやすい例を挙げると伝わりますよ。
A 年齢は関係なし。経験を重ねて自信がついたら
油が飛んでくると熱い、刃ものはケガをする…。そんな危険を知れば、ある程度ひとりでも料理ができます。メニューはあまり材料が要らないものがおすすめ。小学3年生の娘は、数回一緒に卵焼きを作っただけで、ひとりで作れるようになりました。やらせてみよう!という親の気持ちが大事なようです。
「待つ」「見る」「黙る」「認める」「見守る」…そして「褒める」!上手くできなくても温かく見守ってあげる、子どもが葛藤することも大事な経験です。黙って見ていると、“子どもの本当の性格や成長ぶり”が見えてきます。
「待つ」「見る」「黙る」「認める」「見守る」…そして「褒める」!上手くできなくても温かく見守ってあげる、子どもが葛藤することも大事な経験です。黙って見ていると、“子どもの本当の性格や成長ぶり”が見えてきます。
道具は家にあるもので大丈夫。子ども用をわざわざ買い揃える必要はありません。一番心配なのは刃がある道具です。まずは使い方を教えて、何が危険でどうすれば安全なのかを、事前に伝えておくことが大切です。
包丁は、子どもが持ちやすいペティナイフや果物ナイフの、切れがいいものを用意します。切れが悪いと力が入ってとても危険。切るときは、力任せに上から押すのではなく、前後に動かして切ることを教えましょう。反対の手は指先を丸める“猫の手”で食材が動かないように軽く添えて。包丁を使わない時は刃を上に向けて置き、うっかり手を切ったり落としたりしないように注意を。
一見、安全に見えるピーラーも、刃に触れればケガをします。危険なことが分かりにくいので特に注意が必要。また、手に持って皮を剥くのか、まな板に置く方がやりやすいのか、食材によって違うので、安全な持ち方と共に確認しながら進めましょう。
包丁が使いにくければ、キッチンバサミが便利。ネギやニラ、お肉などを切る時に大活躍です。ただし、普通のハサミより大きいので持ち方に注意して。
作業する際は「コンロに置いた鍋を上から覗き込めるくらい」の高さを目安に。立つ面が広く、安定感のある踏み台があれば、安心して作業に集中できます。
子どもが初めて作るのに、安心で簡単、しかも美味しい!レシピを香月さん夫婦に教えてもらいます。今回は3人の子どもがそれぞれ1品ずつチャレンジ!自分で作る自信がついたら「今日のご飯は任せて!」なんて声が聞けるかも!?
冷蔵庫の中にある材料で簡単に作れるサラダ。レタスをちぎる・キュウリを叩く・たまごの殻を剥くなど、子どもが楽しめる作業が盛りだくさんです。余ったパンで作るクルトンと、カリカリのベーコンは食感のアクセントに。マヨネーズと豆乳、パルメザンチーズを混ぜたシーザードレッシングも、子どもが好むまろやかな味つけです。
「具ごろごろシーザーサラダ」の材料(2人分)
- レタス…5~6枚
- サニーレタス…4枚
- きゅうり…1本
- ミニトマト…5個
- たまご…1個
- ベーコン…2枚
- パルメザンチーズ…5g
- 食パン(6枚切り)…1枚
- [A]
- マヨネーズ…40g
- 豆乳…20g
- パルメザンチーズ…5g
- にんにくのすりおろし(チューブ)…1cmほど
- ブラックペッパー…適宜
「具ごろごろシーザーサラダ」の作り方
- 1. たまごは水から6分ほど茹でて、半熟のゆで卵に。レタスは手でちぎり、きゅうりは麺棒でたたいて食べやすい大きさにする
- 2. 食パンはサイコロくらいの大きさに、ベーコンは細切りにカットし、160℃のオーブンで約10分ほどこんがりするまで焼く。(機種によって焼き上がり時間が変わります)
- 3. Aのドレッシングの材料をボウルに入れ、泡だて器で混ぜ合わせる。野菜とドレッシングをあえる。
豆腐と鶏ミンチを使ったヘルシーなドライカレー。にんにくと生姜、カレー粉のスパイシーな香りが一面に広がり、食欲をそそる一品です。冷凍のミックスベジタブル(※)を使えば、切る手間も省けて彩りも栄養も◎。フライパンに次々と材料を入れて炒めるだけなので、子どもでも簡単!あっという間にできちゃいます!
※今回は「COOP彩り10種のミックスベジタブル」を使用しました
ソーセージを手作り!?一見ハードルが高そうですが、実は簡単に作れちゃいます。しかも材料は豚ミンチ・オリーブオイル・黒こしょう・ナツメグ・塩と至ってシンプル。ファスナー付きの保存袋にすべての材料を入れたら、手でモミモミ。ラップで包んで形を整えたらそのまま茹でて完成!まるで粘土遊びでもしているような楽しい作業です。
「こどもと一緒につくろう!」簡単レシピ
こども一人ではちょっぴり難しいけれど、大人と一緒に作れるレシピをご紹介します。時間のあるお休みの日などに、親子でクッキングを楽しみませんか?
上手くいくかな?ドキドキ・ハラハラ!ぎこちない手で一生懸命料理をする子どもの姿を見て、つい横から口を出してしまいそうですが、黙って見守る!これが一番。「やった~!できた!」の嬉しい声に思わずニヤリ。そんな日は食卓が楽しくなりそうです。まだ小さいわが家の2人娘から、忙しい時にやりたい!といわれても「え~っ…また今度ね」なんて返さず(反省)、“頼もしい助っ人”として喜んでお手伝いしてもらおうと思います!
(SATETO編集部 佐藤)