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食べ残しや売れ残り、賞味期限が近いなどの理由で捨てられる「食品ロス」。日本では年間523万トン、東京ドーム約5杯分の食料が廃棄されています。食品ロスは処理費用や、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出増加など、環境への影響も懸念されます。改めて「家庭から出る食品ロス」について考えてみましょう。
日頃から「残さず食べる」を
意識している方が多数!
近年、飲食店や店舗などで食品ロスを減らす取り組みが行われていますが、みなさんは日頃どのような工夫をしていますか?消費者庁の調べによると、家でも外食でも「残さずに食べる」ことを意識している方が多いようです。
近年の日本の家庭から出る食品ロスは、事業者とあまり大差がないため、積極的に削減する必要があります。家庭からどんな食品ロスが出ているのかがわかると、買い物の仕方や料理法が変わってくるはず。今一度、毎日の習慣を見直してみましょう。
家庭での食品ロスを減らすための第一歩として「買い物の3原則」を実践すると、大幅に無駄をなくすことができます。3つの原則とともに、組合員のみなさんが、日頃買い物をする際に工夫していることもご紹介します!
※うちモニアンケート(2023年7月実施)に寄せられた声から抜粋
買い物前に、まず冷蔵庫や食品庫を確認しましょう。その上で必要な食材をリストアップすれば、同じ食品を重複して買う失敗もなくなります。冷蔵庫の中をスマートフォンなどで撮影し、買い物の時に確認すると便利です。
※うちモニアンケート(2023年7月実施)に寄せられた声から抜粋
\ みんなの工夫教えて! /


「冷蔵庫にレシートを貼って、使ったものを消しています」(70代以上)
「冷蔵庫にレシートを貼って、使ったものを消しています」(70代以上)


「買い物メモをスマホに書き出して買うので無駄はありません。子ども3人が食べ盛
りで節約が難しくなってきたので、冷蔵庫のものは必ず使い切っています」(40代)
「買い物メモをスマホに書き出して買うので無駄はありません。子ども3人が食べ盛りで節約が難しくなってきたので、冷蔵庫のものは必ず使い切っています」(40代)


「買いすぎて腐らせてしまうので、買い物は週1回にしています」(60代)
「買いすぎて腐らせてしまうので、買い物は週1回にしています」(60代)


買い物に行く時は、余計なものを買わないよう空腹時を避けて行くようにこころがけ
ています。」(40代)
買い物に行く時は、余計なものを買わないよう空腹時を避けて行くようにこころがけています。」(40代)
「まとめ売り」や「お徳用」、「特売品」などは、本当に必要かどうか考えて購入を。いつ食べるのかを考え、必要な量だけ購入するようにしましょう。
※うちモニアンケート(2023年7月実施)に寄せられた声から抜粋
\ みんなの工夫教えて! /


「お徳用を購入するのは控え、食べきりサイズのものを選んでいます。少し割高です
が、少量で食べ切れるの方が良いと思うので」(60代)
「お徳用を購入するのは控え、食べきりサイズのものを選んでいます。少し割高ですが、少量で食べ切れるの方が良いと思うので」(60代)


「安いからといって大量に買わない!」(30代)
「安いからといって大量に買わない!」(30代)


「あえてまとめ買いをせず、見切り品などをその都度買います」(40代)
「あえてまとめ買いをせず、見切り品などをその都度買います」(40代)


「必要以上に買わない。無駄になりそうな食品の買い物を控え、長期保存できそうな
食品や冷凍食品を活用します」(30代)
「必要以上に買わない。無駄になりそうな食品の買い物を控え、長期保存できそうな食品や冷凍食品を活用します」(30代)
商品棚は手前から奥にかけて期限が長いものが置かれていることが多いため、すぐに食べるなら、手前から購入するようにしましょう。また賞味期限が近いなどの理由で割引シールが貼られたものは節約につながりますが、買いすぎに注意を!
※うちモニアンケート(2023年7月実施)に寄せられた声から抜粋
\ みんなの工夫教えて! /


「陳列されている牛乳などは、手前から取るようにしています」(20代)
「陳列されている牛乳などは、手前から取るようにしています」(20代)


「多少期限が過ぎても食べられる物は見切り品を積極的に購入するようにしていま
す」(30代)
「多少期限が過ぎても食べられる物は見切り品を積極的に購入するようにしています」(30代)


「賞味期限間近で割引されているものを購入し、その日で使い切ることによって節約
とフードロス削減を意識しています」(30代)
「賞味期限間近で割引されているものを購入し、その日で使い切ることによって節約とフードロス削減を意識しています」(30代)


「献立に悩むときは見切り品コーナーにある物をまず買い、それに合わせてメニュー
を決めています。家計に優しいですし、あれこれ目移りしなくていいので楽です」
(30代)
「献立に悩むときは見切り品コーナーにある物をまず買い、それに合わせてメニューを決めています。家計に優しいですし、あれこれ目移りしなくていいので楽です」(30代)
買い物をする際に無駄が出ないよう、みなさん意識されているようです。まずは買い物のやり方を見直すことで、食品ロス削減を目指しましょう!
「買い物の3原則」を実践しても、作り過ぎて捨ててしまっては意味がない!料理が残った時はリメイクして、翌日にほかの料理に変身させましょう。また野菜の皮や葉などは、調理次第で食べられるものもあります。捨てるはずだったものから1品できると、節約にも食品ロス削減にもつながりますよ。
※うちモニアンケート(2023年7月実施)に寄せられた声から抜粋
\ みんなの工夫教えて! /


「おでんを作ったら、次の日はカレーにして、それでも余ったら、カレードリアか、
カレーうどんにしています。」(30代)
「おでんを作ったら、次の日はカレーにして、それでも余ったら、カレードリアか、カレーうどんにしています。」(30代)


「2~3日分の献立はあらかた考えて買い物し、あとは残った材料でリメイクします。
似たり寄ったりの献立にはなっていますが…」(40代)
「2~3日分の献立はあらかた考えて買い物し、あとは残った材料でリメイクします。似たり寄ったりの献立にはなっていますが…」(40代)


「大根やスイカの皮は、内側の白い部分を漬物に。出汁をとったあとの昆布や
しいたけを佃煮にします」(30代)
「大根やスイカの皮は、内側の白い部分を漬物に。出汁をとったあとの昆布やしいたけを佃煮にします」(30代)


「キャベツの硬い葉は千切りにして炒める、ゆでる。根菜類はこそぐか、きれいに
洗って食べ、茎などは乾燥させて捨てます。」(70代)
「キャベツの硬い葉は千切りにして炒める、ゆでる。根菜類はこそぐか、きれいに洗って食べ、茎などは乾燥させて捨てます。」(70代)
料理家の宮崎さんの食品ロス削減レシピは
「魚の骨せんべい」


料理家の宮崎さんは、魚を捌いたら、骨は捨てずに油でじっくりと揚げて、骨せんべいにしているそう。生ごみの削減にもなり、魚料理の日が楽しみになりそうです。

骨を洗ってペーパーで水気を拭いたら、片栗粉を軽く
まぶして180度の油でじっくりと揚げます。冷める前
に塩を振ってできあがり。おつまみやおやつにピッタ
リです!

骨を洗ってペーパーで水気を拭いたら、片栗粉を軽くまぶして180度の油でじっくりと揚げます。冷める前に塩を振ってできあがり。おつまみやおやつにピッタリです!
SATETOのエコレシピもチェック!
SATETOでは食材を無駄にしないアイデアや、野菜を丸ごと使うエコクッキングをご紹介しています。ぜひ日々の料理に取り入れてみてください!
いろんなおいしさを楽しみたい
鶏唐揚げ七変化


もし「鶏のから揚げ」が余ったら、タレをアレンジして、翌日も別の味でおいしくいただきましょう。
残りものを上手に活用
かつおと昆布のだしがらふりかけ


味噌汁などを作るとどうしても出る「だしがら」を活用した、ふりかけの作り方をご紹介します。
捨てずにもう一品!大根の皮活用レシピ
大根の皮とひじきの酢の物


煮物やお味噌汁などに使う大根。皮を剥いたら無駄にせず、その良さを生かして副菜を作りましょう。
種ごと調理でジュワッと食感!
丸ごとピーマンのおかか焼き


ピーマンの種は栄養がたっぷりなので、捨てずに丸ごと食べるのが正解!そのまま豪快に焼いて、おかかと醤油を絡めていただきましょう。
時短&節約にも!
食材の冷凍保存とお肉の下味冷凍
仕事柄、キッチンに立つ時間が長い料理家さんは、どんな工夫をしているのでしょうか。いつも素敵なレシピをご紹介してくださる料理家のSHIMAさんに、日頃行っている冷凍保存術と、おすすめの冷凍ストックレシピを教えていただきました。


▲ 教えてくれたのは、料理家のSHIMAさん。フードディレクターとして日々ブログやインスタグラムにレシピを更新されています。SHIMAさんのインスタグラムはこちら
\ 残った野菜は全部スープに入れます! /
我が家は、調理後に残った野菜はまとめてスープにしてお片付けするのがお決まり。卵も入れて、具沢山スープやお味噌汁にします。お漬物や作り置きにすると結局食べきれなかったりするので、基本的に残さず食べ切りでお腹に入れちゃいます!

\ 野菜 編 /
冷凍して手間貯金
日持ちしない、調理が面倒、場所をとる…そんな野菜は調理しやすいようにカットして冷凍しておいて「手間貯金」をします。ポイントはカットして袋に入れたら、お箸を使って袋の中で分割冷凍すること。料理する時に必要な分だけ使えて便利です。
■ミニトマト
洗ってヘタを取り、水気を拭いて冷凍します。スープやミートソースを作る時などにそのまま加え、トマトが溶けだしたら潰して使います。
☆料理例…スープ、炊き込みご飯、パスタなど
■香味野菜ミックス
玉ねぎとセロリを刻んでミックスして冷凍しておくと、ハンバーグやスープなどに使えて便利。捨てがちなセロリの葉は別で冷凍して、スープやスムージーに使います。
☆料理例…ハンバーグ、ドライカレー、スープなど
■根菜ミックス
レンコンとゴボウのミックス冷凍は、汁物や炒め物に便利。レンコンは小さめの薄切り、ゴボウは斜め薄切りに切って酢水(水500ml、酢大さじ1)に5分ほどさらし、水気を拭き取って冷凍します。炒めるときは冷凍のままでOK。
☆料理例…きんぴら、炊き込みご飯、スープなど
\ お肉 編 /
カットして小分け冷凍
お肉は丸ごと冷凍すると解凍に時間がかかるので、料理に使いそうな大きさに切ったり、量で分けたりして冷凍します。水分が傷む原因になるので、しっかりと水気を拭きとっておきましょう。空気に触れないよう密閉して冷凍するのがポイント。
ほんのひと手間が、のちに大活躍!
便利なお肉の下味冷凍
事前にお肉に下味をつけて冷凍しておけば、あとは解凍して炒めるだけの冷凍おかずのもとのできあがり。お肉が安い時や時間のある時にまとめて作っておけば、いざという時に大助かりです。材料を袋に入れたら下味を揉み込み、平らにして冷凍しましょう。
[1] 豚こま切れ肉
豚キムチ
材料(作りやすい分量)
豚こま切れ…200g
キムチ…200g
【作り方】
豚こま切れとキムチを袋に入れ、揉み込んで平らにして冷凍する
[2] 鶏もも肉
塩麹タンドリー風チキン
材料(作りやすい分量)
鶏もも肉…1枚(300g)
(A)
塩麹 …30g ※肉の重さの10%
カレー粉…小さじ1
おろしにんにく…小さじ1
【作り方】
① 鶏もも肉は水気を拭き取り、フォークを使って数か所穴を開け、一口サイズに切る。
② ①と(A)を袋に入れ、揉み込んで平らにして冷凍する
[3] 鶏むね肉
鶏むねケチャップソテー
材料(作りやすい分量)
鶏むね肉…1枚(約350g)
(A)
ケチャップ …大さじ3
顆粒コンソメ…小さじ1
おろしにんにく…小さじ1
オリーブオイル…大さじ1/2
【作り方】
① 鶏むね肉は水気を拭き取り、削ぎ切りにする
② ①と(A)を袋に入れ、揉み込んで平らにして冷凍する
コープでの食品ロス削減への取組み
日本生協連では「生協の2030環境・サステナビリティ政策」を推進しており、2030年までに食品廃棄物を2018年比で50%削減することを掲げています。厳格な規格に沿わなかった食材や残った材料を活用した商品などを販売するなど、食品ロス削減の取り組みを加速させています。
CO・OPの食品ロス削減商品

CO・OP 完熟バナナスムージー
(食物繊維)125ml
厳格な規格に沿わなかった糖度の高い完熟バナナを活用。果汁40%、野菜汁60%、食物繊維配合のフルーティーなスムージーです。

CO・OP 国産小麦と
おからのドーナツ(Ca)7個
豆乳を絞る際に残るおからを使用。国産小麦の生地におからを配合することで、ふっくらとした食感が味わえます。

CO・OP 和歌山県産南高梅使用梅酒の
梅のドライフルーツ 42g
梅酒を漬けたあとの梅を調味・乾燥してドライフルーツにしました。熟度の高い和歌山県産南高梅のさわやかで優しい風味が味わえます。

CO・OP もっちりジューシー!
フルーツゼリー(レモン味・いちご味)
100g
ドライフルーツを製造する際に使用する、果物を漬けるシロップを使ったもっちり食感のジューシーなゼリー。無香料・無着色。レモン味といちご味があります。
コープでの食品ロス削減への取組み
日本生協連では「生協の2030環境・サステナビリティ政策」を推進しており、2030年までに食品廃棄物を2018年比で50%削減することを掲げています。厳格な規格に沿わなかった食材や残った材料を活用した商品などを販売するなど、食品ロス削減の取り組みを加速させています。

CO・OP 完熟バナナスムージー
(食物繊維)125ml
厳格な規格に沿わなかった糖度の高い完熟バナナを活用。果汁40%、野菜汁60%、食物繊維配合のフルーティーなスムージーです。

CO・OP 国産小麦と
おからのドーナツ(Ca)7個
豆乳を絞る際に残るおからを使用。国産小麦の生地におからを配合することで、ふっくらとした食感が味わえます。

CO・OP 和歌山県産南高梅使用梅酒の
梅のドライフルーツ 42g
梅酒を漬けたあとの梅を調味・乾燥してドライフルーツにしました。熟度の高い和歌山県産南高梅のさわやかで優しい風味が味わえます。

CO・OP もっちりジューシー!
フルーツゼリー(レモン味・いちご味)
100g
ドライフルーツを製造する際に使用する、果物を漬けるシロップを使ったもっちり食感のジューシーなゼリー。無香料・無着色。レモン味といちご味があります。
食品ロス削減を意識すると、料理をリメイクしたり、捨てるはずのものから1品できたりと料理上手になりそうです。節約にもつながるので、ストレスを感じることなく、楽しみながら工夫したいですね!
(SATETO編集部 佐藤)
もっと知りたい!今日から実践
家庭でできる食品ロス削減の工夫
家庭でできる食品ロス削減は、まだまだあります。食材を無駄にせず、最後まで使い切って、少しでも家庭から出るごみを減らしましょう。
家庭でできる食品ロス削減!おいしい簡単
エコクッキングレシピ


家庭の食品ロスの現状とともに、普段から野菜の皮も丸ごといただき、捨てるゴミが少ないという料理家の松竹智子さんが実践している、野菜保存の工夫やエコレシピなどをご紹介。