前回に引き続き、エコな防災レシピ「ポリ袋調理」をご紹介します。
避難生活で不足しがちな食物繊維やビタミンを補うことができるサラダと、
ローリングストック している食材を使って楽しみながら作れるおやつを、
料理家のSHIMAさんに教えていただきました。
教えてくれたのは 料理家SHIMAさん
サラダは混ぜるだけ、お菓子は加熱して混ぜるだけで、どちらも包丁要らずで手軽につくることができます。防災レシピの練習も兼ねて、ぜひ子どもさんと一緒につくってみてください。普段のメニューとしてはもちろん、キャンプなどのアウトドアでも役立ちますよ。
シャキシャキ食感がくせになる
切り干し大根のサラダ
カルシウムや食物繊維などが豊富に含まれている切り干し大根は、栄養が偏りがちな災害時にうれしい食材。水ではなく缶詰の汁で戻すことで、水の節約にもなります。
材料(4人分)
- 切り干し大根…1袋(30g)
- コーン缶…1缶(85g)
- ホタテ缶…1缶(65g)
- 刻み海苔…適量
- タルタルソース…お弁当用のスティックタイプのもの1本(約24g)
- ※タルタルソースがなければ同量のマヨネーズでもOK
作り方
1. ポリ袋に切り干し大根、コーン缶とホタテ缶を汁ごと入れる。
ポリ袋の口を軽く結んで約20分おく
2. 切り干し大根がしっかり戻ったらタルタルソースを加え、空気を含ませるようにして
ポリ袋の口を結び、振るようにして混ぜる
3. 器に盛り付けたら、刻み海苔をのせる。お好みで塩こしょう(分量外)をする
作り方
1. ポリ袋に切り干し大根、コーン缶とホタテ缶を汁ごと入れる。ポリ袋の口を軽く結んで約20分おく
2. 切り干し大根がしっかり戻ったらタルタルソースを加え、空気を含ませるようにしてポリ袋の口を結び、振るようにして混ぜる
3. 器に盛り付けたら、刻み海苔をのせる。お好みで塩こしょう(分量外)をする
ポイント
ホタテ缶はツナの水煮缶に変えてもOK。ローリングストック に、お弁当用になった小分けのタルタルソースやマヨネーズ、海苔やふりかけなどを置いておくと、調味料として重宝します。
噛み応え抜群で腹持ちも◎
グラノーラと乾パンのクランチ羊羹
非常食の代名詞ともいえる「乾パン」。そのままでは「固くてパサパサしていて食べにくい」という声も多く聞かれますが、羊羹と混ぜることでしっとりと食べやすくなります。さらに、グラノーラを加えてザクザクとした食感をプラスして、食べ応えもアップ。食物繊維も摂れる腹持ちのいいおやつの完成です。
不安になりがちな災害時にこそ甘いお菓子を食べることで、心身ともにリフレッシュしてくれる効果も期待できるそうですよ。
材料(2人分)
- ミニパック羊羹…2本(120g)
- グラノーラ(ドライフルーツ、ナッツ入りなど)…ひとつかみ
- 乾パン…6個
- オレンジジュース…適量
下準備
ポリ袋が鍋肌に当たって破れないように、鍋底に耐熱皿を敷いておく
作り方
1. ラップを敷いた皿の上などに、荒く砕いた乾パンとひたひたにな
るくらいのオレンジジュース入れる。乾パンがやわらかくなるまで
時間をおき、やわらかくなったら軽くほぐす
2. ポリ袋に羊羹を入れ、空気を抜くようにしながら結び、羊羹を手で軽くほぐし
たら湯煎にかける
3. 羊羹がほろほろになるくらいまで溶けたら、1とグラノーラを入れる
4. 軍手やタオルなどで手を覆い、袋の上から揉むようにして混ぜ合わせたら形を
整える。粗熱がとれて固まるまで時間をおく
1. ラップを敷いたお皿の上などに、荒く砕いた乾パンとひたひたになるくらいのオレンジジュース入れる。乾パンがやわらかくなるまで時間をおき、やわからかくなったら軽くほぐす。
2. ポリ袋に羊羹を入れ、空気を抜くようにしながら結び、羊羹を手で軽くほぐしたら湯煎にかける
3. 羊羹がほろほろになるくらいまで溶けたら、1とグラノーラを入れる
4. 軍手やタオルなどで手を覆い、袋の上から揉むようにして混ぜ合わせたら形を整える。粗熱がとれて固まるまで時間をおく
ポイント
・オレンジジュースの分量が多いと固まりにくくなります。乾パンがしっとりするくらいが目安です。
・カチカチには固まりません。半生タイプのチョコのような食感に仕上がります
災害時は、炭水化物など手っ取り早くお腹を満たしてくれるものさえあればいいと思っていたのですが、サラダやおやつなどもとても大切な役割を果たしてくれるということがわかりました。今回ご紹介いただいたレシピは、非常時でなくとも食べたくなるようなものばかりなので、さっそく試してみたいと思います。
(SATETO編集部 寺尾)