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普段使いで'もしも'に備える「くらしの防災ノート」vol.5・ポリ袋でつくるごはんとパスタ 普段使いで'もしも'に備える「くらしの防災ノート」vol.5・ポリ袋でつくるごはんとパスタ

 

もくじ もくじ

 

ポリ袋でつくる、ごはんとパスタ ポリ袋でつくる、ごはんとパスタ

災害でライフラインが寸断された時でも、

温かい食事ができればそれだけで気持ちが安らぎます。

そんな’もしも’の時に役立つ、

エコな防災レシピ「ポリ袋調理」をご紹介します。

 

アドバイスしてくれたのは...

NPO法人ママプラグ理事 アクティブ防災事業代表

冨川万美さん

東日本大震災後に被災母子支援を行ったことをきっかけに、防災事業を中心とした『NPO法人ママプラグ』を設立。『全災害対応! 子連れ防災BOOK』(祥伝社)・『被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40』(Gakken)などの多数の防災に関する本の出版に携わる。自ら考えて動く「アクティブ防災」を提唱し、全国で防災講座を展開するほか、「防災ピクニック」を広める活動に尽力している。

アドバイスしてくれたのは...

NPO法人ママプラグ理事 アクティブ防災事業代表

冨川万美さん

東日本大震災後に被災母子支援を行ったことをきっかけに、防災事業を中心とした『NPO法人ママプラグ』を設立。『全災害対応! 子連れ防災BOOK』(祥伝社)・『被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40』(Gakken)など多数の防災に関する本の出版に携わる。自ら考えて動く「アクティブ防災」を提唱し、全国で防災講座を展開するほか、「防災ピクニック」を広める活動に尽力している。

 

普段からぜひ練習しておいていただきたいのが、災害時の食事づくりです。ポリ袋を使った調理法は水の節約になる上に、具材や味付けなどのアレンジも簡単。やり方さえマスターしておけば、災害時だけでなく、普段の食事づくりでも活躍しますよ。

 

ポリ袋料理に必要なもの

※1.「高濃度ポリエチレン」と書かれた「食品用」のものを使用してください
※2.ポリ袋が直接鍋に触れないよう、鍋底に耐熱皿を置いてください

 

ポリ袋調理のいいところ

節水できる

節水できる

鍋に水を入れて湯煎するのですが、この鍋の水はどんな水でもOK。茹で汁を再利用したり、飲料水でなくても使うことができます。何度も繰り返し使える上に、ボウルや鍋などの洗い物も少なくて済みます。

簡単

簡単

そのまま食べられるものなら、ポリ袋の中に材料を入れてモミモミすれば完成。加熱が必要なものは、ポリ袋の口をしばって湯煎するだけの簡単調理です。

ヘルシーでおいしい

ヘルシーでおいしい

油を使わないので、ヘルシー。空気を抜いて加熱することで真空調理のようになり、食材に味が染み込みやすくなります。

 

基本のポリ袋炊飯

まずは、家にある白米でできる「基本のポリ袋炊飯」をご紹介します。米は無洗米でなくてもいつも使っているもので大丈夫。炊き上がったら、ポリ袋のままお皿にのせたり、袋の中でおにぎりにしたりすれば、洗い物いらずです。

材料(ポリ袋1袋分)

  • 米…2合
  • 水…360ml

 

下準備


 

ポリ袋が鍋肌に当たって破れないように、
鍋底に耐熱皿を敷いておく。

 

1

耐熱性のポリ袋に、米と水を入れ、袋の中の空気を抜く
ようにしながらねじってしっかりと結ぶ。そのまま約30分
浸水させる。

2

鍋底に耐熱皿を敷いた鍋でポリ袋が浸かる程度のお湯(分量外)を沸かす。

3

沸騰したら1を入れ、沸沸とした状態を保ちながら15分
加熱する。

4

火を止めてさらに15分蒸らしたら完成。

ポイント

鍋のサイズによっては、何袋か同時に入れても大丈夫です。
その場合も、袋が鍋肌に触れないように注意しましょう。

基本のポリ袋炊飯

まずは、家にある白米でできる「基本のポリ袋炊飯」をご紹介します。米は無洗米でなくてもいつも使っているもので大丈夫。炊き上がったら、ポリ袋のまま皿にのせたり、袋の中でおにぎりにしたりすれば、洗い物いらず。

材料(ポリ袋1袋分)

  • 米…2合
  • 水…360ml

 

下準備


 

ポリ袋が鍋肌に当たって破れないように、
鍋底に耐熱皿を敷いておく。

 

1

耐熱性のポリ袋に、米と水を入れ、袋の中の空気を抜く
ようにしながらねじって結ぶ。そのまま約30分浸水させる。

2

鍋底に耐熱皿を敷いた鍋でポリ袋が浸かる程度のお湯(分量外)を沸かす。

3

沸騰したら1を入れ、沸沸とした状態を保ちながら15分
加熱する。

4

火を止めてさらに15分蒸らしたら完成。

ポイント

鍋のサイズによっては、何袋か同時に入れても大丈夫です。
その場合も、袋が鍋肌に触れないように注意しましょう。

 

 

料理家SHIMAさん考案!普段使いできる“ポリ袋レシピ” 料理家SHIMAさん考案!普段使いできる“ポリ袋レシピ”

ポリ袋料理は、災害時だけでなく、アウトドアでも大活躍間違いなしです。普段からローリングストックしている食材を使ったポリ袋レシピを、料理家のSHIMAさんに教えてもらいました。

 

教えてくれたのは 料理家SHIMAさん

「簡単、時短、節約、おしゃれ」をモットーにレシピを考案しているSHIMAさん。料理家の傍ら、撮影・映像編集もこなし、ブログYouTube では解説付きのレシピを日々更新されています。

 

 

recipe1 recipe1
トマトジュースのやさしい甘みが口いっぱいに広がる
洋風炊き込みごはん

野菜ジュースとオニオンスープの旨みがたっぷりと染みた炊き込みごはん。ふっくらやわらかい食感に仕上がるので、子どもからお年寄りまでみんなにうれしいレシピです。使用する缶詰などを変えながらアレンジすることもできますよ。

材料(4人分)

  • 米 … 2合
  • 100%野菜ジュース… 200ml
  • 水 … 250ml
  • 粉末のオニオンスープ(コンソメスープでもOK)… 2人前(2パック)
  • ミックスビーンズ(ドライパック)… 110g
  • ツナ缶 … 小1缶(約70g)
  • 乾燥ハーブ … 適宜

下準備

鍋底に耐熱皿を敷いておく

作り方

1. 米、水、野菜ジュースを耐熱用ポリ袋に入れ、口を軽く結んで約30分浸水させる
2. 1に、オニオンスープとツナ缶(オイルごと)を加え、袋を振るようにして全体を混ぜ合わせる
 ポリ袋の中の空気を抜きながら口をしっかりと結ぶ
3. 鍋にポリ袋が浸かる程度のお湯(分量外)を沸かす
4. 沸騰したら2を入れて30分加熱したら、火を止めて15分蒸らす
5. ポリ袋を開け、ミックスビーンズを加えて混ぜる
6. 器に盛り付けたら、お好みでハーブをかける

ポイント

ごはんに芯が残る場合は、軽くかき混ぜた後、再度口を閉じて5~10分再加熱しましょう

 

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生パスタのようなもちもち食感
コンビーフトマトパスタ

パスタは事前にジュースに浸しておくことで、加熱時間を短縮。たっぷりと水分を吸ったパスタは腹持ちがいいだけではなく、生麺のようなもちもちとした食感になります。

材料(2人分)

  • 100%野菜ジュース(トマト系)… 200ml
  • コンビーフ … 1缶(約80g)
  • 粉末のオニオンスープ(コンソメスープでもOK)… 1人前(1パック)
  • マッシュルーム缶 … 1缶(約75g)
  • 早ゆで5分のスパゲッティ麵(1.4mm)… 100g

下準備

鍋底に耐熱皿を敷いておく

作り方

1. ポリ袋に半分に折ったスパゲッティ麵と野菜ジュースを入れ、口を軽く結んで約1時間おく
2. 1のポリ袋の口を開け、コンビーフ、オニオンスープ、マッシュルーム(汁ごと)を入れたら
 全体に馴染ませ、 ポリ袋の中の空気を抜きながらしっかりと結ぶ
3. 鍋にポリ袋が浸かる程度のお湯(分量外)を沸かす
4. 沸騰したら2を入れ、沸沸とした状態を保ちながら約10分加熱する
5. 器に盛り付け、あれば乾燥パセリ、粉チーズ、フライドオニオンなどをお好みでかけたら完成

ポイント

・スパゲッティに芯が残った場合は、軽くかき混ぜた後、再度口を閉じて5~10分再加熱しましょう
・ハーブの乾燥スパイスを数種類常備しておくと、味に変化が出せるので重宝します

 

 

 

アルファ米などのTHE非常食を用意しなくても、家にある米でいつものごはんが食べられるのが何よりうれしいですね。ポリ袋調理を知ったことで、非常食のハードルがぐんと下がりました。缶詰の汁やスープの素などが味付け代わりにもなるので、何度か試してストックしておく食材を整理しようと思います。
(SATETO編集部 寺尾)

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