
冷奴や味噌汁の具など、私たちの日々の食卓に欠かせない豆腐ですが、実は作り置きができるってご存知ですか? 今日は多めに作って冷蔵庫にストックしておきたい豆腐のレシピをご紹介します。教えてくれるのは、料理家の香月さんご夫妻です。

▲ 飲食店を営むかたわら、お弁当やケータリングを通して野菜や大豆製品を中心とした料理を提供する香月夫妻。
チーズのような味わいの
「豆腐のオイル漬け」

今回ご紹介するのは、水切りした豆腐をオイルに漬けるだけの手軽なレシピ。熟成すればするほどまるでチーズのような味わいになるうえ、食材は豆腐のみなのでとってもヘルシーです。 冷蔵庫にストックすることが可能なので、作っておけばサラダやパンと合わせたり、ワインのお供に活躍します。
\ 香月夫妻のひとこと /
火も使わず、材料も工程もいたってシンプルなので、冷蔵庫に余った豆腐があるときはぜひ試してほしいレシピです。わが家は子どもたちも豆腐が大好きなので、おやつ感覚で食べています。


材料 (作りやすい分量)
- 木綿豆腐…1丁(300g)
- エクストラバージンオリーブオイル…100ml
- 塩 …小さじ1
- こしょう…少々
- レモン汁…小さじ3
- にんにく…1片
- お好みのハーブ…適量
- 赤唐辛子… 1/2本
- 保存用の容器
作り方

1.豆腐を水切りする
バットなどの上にキッチンペーパーを置き豆腐を乗せて包む。上から豆腐が潰れない程度の重しをして冷蔵庫に入れて水切りをする。
香月さんに教わったポイント:
■ 水切り時間によって食感に違いが生まれます
30分ほどの水切り時間だと柔らかいクリームチーズのような仕上がりに。丸一日かけるとポロポロしたカッテージチーズのように固めの仕上がりになります。水切り時間によって食感が変わりますので、お好みの固さに挑戦してください。

2.豆腐をカットする
お好みのサイズに豆腐をカットする。
香月さんに教わったポイント:
■ カットサイズはお好みで
オイルが馴染みやすくつまんで食べやすいよう、今回は1センチ角ほどのダイス状にカットしました。ピックで刺して食べたいという方は小さめのダイス状に、スライスチーズのように食べたい方は薄くスライスでもいいですね。

3.オリーブオイルと調味料を混ぜる
オリーブオイルと塩、こしょう、レモン汁を混ぜ合わせる。
香月さんに教わったポイント:
■ レモン汁でチーズっぽさをアップ
レモン汁を加えることでチーズのような味わいになります。

4.オイルに香りづけの材料を入れる
3に、にんにく、赤唐辛子、お好みのハーブ(今回使用したのは生のローズマリー)を加える。
香月さんに教わったポイント:
■ 使用する油の種類を変えても
ハーブは生でも乾燥ハーブでも、あるものでOK。ごま油やラー油など油の種類を変えてみると中華風の味わいになり、ひと味違ったおつまみのようになります。

5.豆腐をオイルに漬ける
熱湯消毒した保存容器に豆腐を入れ、上からオイルを回しかける。
香月さんに教わったポイント:
■ オリーブオイルの量は容器や豆腐の形にあわせて調整を
豆腐や容器の形によってオリーブオイルの量が前後する場合がありますが、豆腐がオイルに馴染む量なら問題ありません。

6.完成
香月さんに教わったポイント:
■ 漬ける時間が長いほど濃厚な味わいに
2〜3日経てば食べ頃、漬け時間が長いほど濃厚な味わいになります。冷蔵庫に保管し1週間を目安に食べきりましょう。残ったオリーブオイルはパスタや炒め物、サラダのドレッシング代わりに使うとおいしいですよ。
丸一日かけてしっかりと水切りしたものをいただきましたが、見た目も味も本当のチーズのようで、豆腐と言われない限り分からないほど。サラダのトッピングやマリネと和えたりしてもいいし、カプレーゼ風にしても。もちろんおつまみにもバッチリです。オリーブオイルに浸すことで酸化も防げて保存もきき、何より低カロリーで、お財布に優しいのもうれしいですね。
( SATETO編集部 堀尾 )
教えてくれたのは

- 香月恵嗣・千代子
- お料理全般は恵嗣さん、お菓子は千代子さん担当。恵嗣さんが福岡県で飲食店を営むかたわら、お二人で野菜や大豆食品を中心とした料理を、ケータリングやお弁当などで提供されています。一男一女との4人家族。
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