このページの先頭です

お料理レター 「一人一日一仕事」「ぬか漬け生活」で、改めておうちで過ごす時間に向き合っています

家での時間もできるだけふだんどおり、せっかくだったら、台所に立つ時間も楽しみながら過ごしたい。そんな毎日の欲求を満たしてくれそうなアイディアが、料理家のみなさんから届きました。今こそおすすめしたいレシピ、食材の活用方法、ちょっとした息抜きの仕方など、すぐに実践できる知恵をいただきましょう。


\ Letter From /

 香月恵嗣さん・千代子さん夫妻

香月恵嗣さん・千代子さん夫妻

子どもがいるとなかなか家の中でじっとはしてられないもの。わが家も、元気いっぱい食欲旺盛の小学生2人と、後追いの始まった0歳児と過ごす日々。子どもたちに振り回されがちですが、大人だってこの苦境を楽しまないと! 家事だって分担。家族一丸となって楽しみたい。そんな暮らしの中に、学びや発見もたくさん見つけられそうです。
子どもがいるとなかなか家の中でじっとはしてられないもの。わが家も、元気いっぱい食欲旺盛の小学生2人と、後追いの始まった0歳児と過ごす日々。子どもたちに振り回されがちですが、大人だってこの苦境を楽しまないと! 家事だって分担。家族一丸となって楽しみたい。そんな暮らしの中に、学びや発見もたくさん見つけられそうです。

ご紹介するのは

【家事】一人一日一仕事を日課に

【漬物】ぬか漬け生活で免疫UP!

 

「一人一日一仕事」を日課に

おうちで過ごす時間が長いと、つい生活パターンが乱れがち。子どもたちにも、おうちの仕事をひとつ、責任を持ってやってもらうようにしました。床掃除、お皿洗い、洗濯物干し、お風呂掃除、靴並べ、花の水やり……。何でもいい、小さなことでも、家の仕事をひとつは見つけて任せています。

洗濯物干しでは、子どもたちの斬新な干し方に、大人が真似させてもらうことも。子どもって、本当にアイディア豊富なんですね。

どうやったら続くかな……と、最初は“ごほうび”も考えましたが、学校がお休みで時間も十分ある今だからこそ“お手伝い”ではなく家族の一員として“家事の分担”としました。その代わりに、「助かったよ〜!」「ありがとう〜!」と感謝の言葉かけはとにかく心がけています。


ぬか漬け生活で免疫UP!

これまでも何度か挑戦したけど、出産や育児に追われて、そのたびにダメにしてしまうことの多かったぬか漬けを、今年に入って再び漬け始めました。今は家にいる時間が長いので、「今度こそ!」と、手入れを怠らないように気をつけています。そのおかげで(?)、最近とてもいい感じに味が馴染んできました。

旬の野菜、余った野菜など、自由になんでも漬けています。最近子どもたちと一緒にハマっているのは、こんにゃくのぬか漬け。ほんのり塩味とこんにゃくの食感が本当においしい! ぬか床を持っている方はぜひ試して欲しい食材です。「自分で漬けてはないけど興味はあるんだよなあ……」という方は、今がまさに始めどき。気候も暖かくなり、良いスタートが切れそうですよ。おまけに腸内環境も整い、いい事だらけです。寒くなる前までのワンシーズンだけ漬けるのもいいですね。気負わず、楽しみながら漬けることこそ、ぬか漬けがおいしくなる一番の要素だと思います。

材料(作りやすい量)

生ぬか…(市販のものでも一度ふるいにかける)…1kg
水…1L(ぬかと同量)
自然塩…150〜200g(ぬかの15〜20 %)
昆布…約5g
風味づけ食材(赤・青唐辛子、山椒の実、柑皮、生姜など)…適量
捨て漬け野菜(キャベツの外葉、人参や玉葱の軸や皮、白菜の芯など)…適量

用意するもの

保存容器(ホーロー製などのにおいの移りにくいものがおすすめ)

作り方

1. 大きなボウルにぬか、塩、水を合わせ、手でしっかりと混ぜ合わせる。このとき水は全部に加えずに、100mlほど残しておいて、様子を見ながら少しずつ追加して混ぜる。手で握ってみて、指の間からぬかがはみ出てくる程度の柔らかさが目安。

2. ぬか床ができたら保存容器に移して、昆布を加える。唐辛子、山椒、柑皮、生姜など、好みの風味づけ食材を加える。

3. 捨て漬け用の野菜を入れてさらに混ぜ、最後にぬかの表面をたいらにして、手のひらでぎゅっと空気を抜くように押さえる。

4. この、2〜3日漬けては捨てる作業を2〜3週間続けてぬか床の状態が整ったら、いよいよ本漬けにする。

ポイント

一から自分で始めることにハードルを感じるという方は、お漬物屋さんなどで売っている「ぬか床」を手に入れて、それをベースに自分好みの味をつくっていくのもいいかもしれません。

「捨て漬け」の目的は、新しいぬかの発酵を進めるため。野菜の表面には乳酸菌がたくさんついているので、それを野菜のエキスと一緒にぬか床へ移して、野菜の旨みと菌の発酵でぬかを熟成させてあげます。またぬか漬けは、乳酸菌以外の菌との共存も大切。混ぜる人の手に付いている「常在菌」も大きな役目を果たすので、素手で混ぜることが大事な理由もここにあります。

ぬか漬を漬けるのはシンプルな行為ですが、毎日の手入れは欠かせません。漬け方も家庭によってそれぞれですし、気温、湿度、漬ける食材、混ぜる回数、手の常在菌の具合などによって味が微妙に変化するので、実はすごくすごく難しい……というのが、個人的な感想です。時間がある今だからこそ、向き合える作業かもしれません。とはいえ、ぬか漬けも生きた微生物。子どもが一人増えた気持ちで手をかければ、それだけ愛着も増し、応えてくれます。そして、腸と身体が喜んでいることを家族みんなで実感しています。

香月恵嗣さん・千代子さん
お料理全般は恵嗣さん、お菓子は千代子さん担当。お二人で野菜や大豆食品を中心とした料理を、ケータリングやお弁当などで提供されています。一男一女との4人家族。まもなく念願のお店をオープン予定
  • コープ九州資料請求はこちら

関連する商品

商品一覧を見る

\ この記事をシェアする /

この記事はいかがでしたか?ご感想・コメントをお願いします。
※こちらはご覧いただきました記事に関するご感想をお聞かせいただくことを目的としております。商品等個別のお問い合わせにつきましては、正確に調査・回答させていただくために、こちらのフォームをご利用ください。