
さつまいもの優しい甘さと、しっとりとした食感が引き立つ「芋きんとん」。しっかりと練り上げたさつまいものなめらかさと、ほっこりとした口溶けは気持ちが和らぐ味わいです。その美しい黄金色から、金運や商売繁盛をもたらす縁起物としても知られ、おせち料理の定番としても親しまれています。お正月に向けて、手作りしてみてはいかがでしょう。

▲ 教えてくれるのは、2児の母でもある料理家の宮崎知花さん。子育てと仕事を両立させる中で生み出す時短レシピは、忙しいママの強い味方。

おせち料理に!
優しい甘味の「芋きんとん」
調理時間:約60分

お芋の優しい甘さが広がる、お節料理に欠かせないきんとん。さつまいもを何度も水にさらす、火にかけた鍋の中で練り上げるなど少々手間はかかりますが、材料や手順自体はいたってシンプル。特に水にさらす工程で、濁りをなくすまで水を取り替えることが、黄金色の美しい芋きんとんに仕上げるコツになります。
\ 使うさつまいもは“ホクホク系”がおすすめ /
基本的にはどのさつまいもでもOKですが、黄金色の“ザ・王道”の芋きんとんを作るには、ホクホク系の「鳴門金時」や「栗かぐや」などがおすすめです。繊維が少なめなのでふんわりと軽く、口の中でほろっとほどけるような食感に仕上がります。すっきりと上品な甘さなので、砂糖の量で好みの甘さに調節しやすいのも魅力です。ねっとりとした食感に仕上げたい場合は、「紅はるか」や「安納芋」などの“ねっとり系”を使いましょう。


「芋きんとん」の材料
- さつまいも…300g
- 砂糖…40g
- 水…100cc
- 塩…少々
「芋きんとん」の作り方
1.皮を洗う
さつまいもを指の腹でこすって水洗いする。すでにきれいに洗ってから販売されているものが多いため、たわしなどでゴシゴシ洗わなくてOK。
2.皮を厚めに剥く
1cmの輪切りにしてから皮を厚めに剥き、すぐに水に漬ける。


◾水に漬けることで変色を防ぐ
さつまいもの切り口が水に触れて時間が経つと黒く変色しますが、水に漬けることで変色を防ぐことができる。
◾ピーラーで剥く時は厚めに
ピーラーで剥く時は、何度か繰り返して厚めに剥きます。
3.角切りにする
2を1cmの角切りにし、さらに水に漬ける。水が澄んだ色になるまで、何度も替える。



◾何度も水替えすることがポイント
濁りがなくなるまで水を替えることで変色を防ぎ、黄金色の美しい見た目になります。水替えの回数は5〜6回を目安に。またアクが抜けることで、えぐみや雑味が無くなる効果も。
◾くちなしの実を入れるときは、水替えは省いてもOK
くちなしとはアカネ科の実で、黄色の染料として使われます(香りはありません)。きんとんやたくあんを漬ける際に活躍します。
4.茹でる
鍋に角切りしたさつまいもと、さつまいもがかぶるくらいの水(分量外)をたっぷり入れ、柔らかくなるまで茹でる(約15分)。

5.ゴムベラで潰す
茹でたさつまいもに竹串がすっと通るようになったらお湯を捨て、鍋の中でさつまいもをゴムベラで潰す。

6.練り上げる
5の鍋に塩少々、砂糖40g、水100ccを入れ、30秒沸騰させたら中火に落とし、6〜7分間しっかり練り上げる。


◾焦げ付かないように混ぜる
シャバシャバとゆるい状態から、ねっとりとした状態になるまで練り上げます。このとき、焦げ付かないように注意しましょう。
◾砂糖を入れると照りと艶が出る
芋きんとんに砂糖は必須ではありませんが、砂糖を加えることで照りと艶が出ます。また、さつまいも自体の甘さにばらつきがあるため、砂糖を加えることで一定の甘さに調整できるメリットもあります。
7.できあがり
鍋底が見えて、ゴムベラで線が描ける硬さになるまで練り上げます。粗熱が取れたら(手で鍋に触れられる程度)、器に盛り付けて、完成。


◾つぶ感がなくなるまでしっかり潰す
さつまいものつぶをゴムベラで丁寧に潰して、なめらかに仕上げましょう。潰す道具がない場合は、ラップを巻いたコップの底を使うと簡単です。
ぽってりと盛り付けても、ラップに包んで茶巾包みにしてもかわいく仕上がります。そのままではもちろん、栗を加えたり、スイートポテトにリメイクしたり、アレンジしても楽しめますよ。

このレシピで使えるコープ関連商品
なめらかでしっとりとした芋きんとんを作るには、特別な材料や調理器具が必要なのかと思いきや、材料はさつまいもと塩、砂糖だけ、調理器具は鍋とゴムベラだけど、とってもシンプル。作り方も簡単なので、気負わずに作れそうです。お正月に向けて、さっそく自宅で作ってみたいと思います。
(SATETO編集部 山本)
教えてくれたのは

- 料理教室「スマイルスマイズ」主宰
宮崎知花 - 大手料理教室で13年間勤めた後、第2子出産をきっかけに自宅で料理教室を開始。料理とパンづくりを同時に学ぶことができる1回完結レッスンや、親子で一緒に料理が楽しめる親子レッスンなどを定期的に開催しています。
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