季節の変わり目や寒暖の差でどうも調子が思わしくない…。
そんな時は、昔から滋養強壮の食材として親しまれてきた「シジミ」の力を借りてみては?
シジミ漁獲量日本一を誇る島根県の宍道湖(しんじこ)では、おいしくて安全なシジミのために環境から考える取り組みも進められているんですって。私たちの体にも、地球にも優しい宍道湖のシジミの秘密を調査してみました。
【シジミ紹介】ヤマトシジミ シジミ科
Q.1生息地はどこ?
全国の河口や汽水湖(多少の塩分を含む湖)の底に生息。生息する土壌や水質の塩分濃度の違いによって、色や形も異なります。
Q.2何を食べて育つの?
吸い込んだ水の中から植物性プランクトンだけ吸収しています。そのおかげで水質も浄化されるんですって。その浄化力は、宍道湖の水を3日できれいにするほどの能力があるとか。
Q.3どんな栄養があるの?
シジミは、肝臓機能を回復させる働きを持つ良質なタンパク質が多く含まれています。さらに、ほうれん草の約3倍ものビタミンBが含まれているそうです
たっぷりの栄養は豊かな湖で育まれる
シジミのふるさと“宍道湖”ってどんな場所?
天然の健康食材としても注目されているシジミですが、最も漁獲量が多いのが島根県の宍道湖。日本海からの海水と斐伊川をはじめとする大小20あまりの河川からの淡水が注ぎ込む宍道湖では、約300名の漁師さんがシジミ漁を続けています。
▲ 海水と淡水が入り混じる湖を「汽水湖」といいます。この汽水湖がヤマトシジミにとって生育の必須条件。宍道湖はまさにぴったりの場所なんです。
日本の水産資源のホープ!
おいしいシジミは地域で育てる
実は、日本国内の内水面漁業(河川や湖沼での漁業)における、シジミの漁獲量の割合はダントツで1位。国内の水産資源としても、重要な役割を担っています。しかも、シジミ漁獲量の約4割を占めているのが宍道湖産のシジミというから驚きです。
その反面、日本国内のシジミ漁獲量は、ここ50年の間に1/5に減少してしまいました。その大きな原因が、全国各地で起こった環境の変化によるもの。淡水と海水が混ざり合う汽水湖が開拓などにより淡水化して、シジミが棲めなくなったのです。
シジミを取り巻く厳しい状況が続く中、1981年にヤマトシジミの産地として日本一となった宍道湖では、漁獲量安定のために継続した資源管理に取り組んできました。
宍道湖のシジミを守る取り組み
漁業組合では、シジミを保護するためにさまざまな規則を設けています。
- ①禁漁区を設定し、1日に獲るシジミの量をコンテナ2個分(約90kg)までに限定。
- ②シジミを取る時間は1日3時間以内。毎週水曜日、土曜日、日曜日は休みにしています。
- ③シジミを獲るための道具「鋤簾(じょれん)」の目合い(めあい)を11mmに決め、小さなシジミは逃がします。
▲ シジミ漁の道具「鋤簾(じょれん)」。これで湖底をかき分けてシジミを獲ります。
周辺環境の整備
宍道湖の自然環境を保護するために、地域全体でこんな活動を続けています。
① 環境保全活動
研究機関と連携した水質変化の原因究明や水質改善方法の研究開発を進めています。さらに、6月には市民も参加した宍道湖一斉清掃も行われています。
② 環境学習
地域の子どもたちと一緒に水質調査や観察、しじみ漁体験などを行うことで、次の世代への環境学習にもつなげています。
③ 水質浄化
コープで宍道湖のシジミを扱う「イトハラ水産」では、ゼオライトと活性炭を使った浄化装置「ISボール」を開発。異臭やアオコの除去に成果を残しています。
④ 葦の植樹活動
水の浄化や生き物のすみかとなる葦(ヨシ)の植樹運動を実施。葦が生えそろった湖岸は多様な生態系を取り戻しました。
シジミなどの水産資源を餌とする水鳥も多く飛来する宍道湖は、湿地保全を目的とした国際条約「ラムサール条約」にも登録されています。ラムサール条約が掲げる内容の一つに、地域で湿地の環境を保ったまま活用する「ワイズ・ユース(賢明な利用)」という項目があります。宍道湖で行われている水産資源や環境保全の取り組みは、地球の将来を考えた「ワイズ・ユース」にも当てはまるのです。
商品紹介
イトハラ水産
しじみ屋さんの冷凍しじみ 70g×2袋
砂抜き、水洗い不要、凍ったまましじみ汁にどうぞ
宍道湖産の大和しじみを旨みを引き出してから真空
冷凍しました。砂抜きをして冷凍していますので、
解凍せずにそのままお料理に使えます。
砂抜き、水洗い不要、凍ったまましじみ汁にどうぞ
宍道湖産の大和しじみを旨みを引き出してから真空冷凍しました。砂抜きをして冷凍していますので、解凍せずにそのままお料理に使えます。
\シジミ漁師直伝!/
「しじみやさんの冷凍しじみ」で
おいしいシジミ汁の作り方はこちら
\その殻捨てないで!/
しじみの殻活用方法はこちら
「二日酔いにはシジミ汁」呑兵衛な私の回復術ですが、二日酔いだけではなく、体の不調の強い味方になってくれるシジミ。海水と淡水が交わる宍道湖の湖底で小さな体をいっぱいに伸ばして生きる姿、そしてシジミを取り巻く人々の熱意においしさの秘密が隠されていたようです。季節の変わり目を迎えるこの時期、手軽にできるシジミ汁はもちろん、パスタや炊き込みご飯など、いろんなレシピに挑戦して元気をもらいたいと思います。
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