
憧れのせいろを手に入れたら、次に気になるのが使い方とお手入れ方法。長く使うためにどんなことに気を付ければいいの?せいろデビューを果たすために、せいろを使う前にやるべきこと、お手入れ方法、基本的な蒸し方まで、料理家のSHIMAさんにアドバイスをもらいながら、SATETO編集部が実践します。これでせいろを使いこなせるようになること間違いなし!

▲ 教えてくれたのは、料理家のSHIMAさん。フードディレクターとして日々ブログやインスタグラムにレシピを更新されています。SHIMAさんのインスタグラムはこちら
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INDEX
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1.せいろを買ったら最初に行う「空蒸し」
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2.食材を2段で蒸してみよう!「おひとりさまランチ」
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3.せいろの洗い方・管理方法
悩みに悩んでやっと手に入れたせいろ。早く使いたくて仕方がない!でもSHIMAさんから「ちょっと待って!」とストップが。せいろを使いこなすためには、いくつかポイントがあるそう。どんなポイントがあるのでしょうか。
せいろを買ったら最初に行う「空蒸し」
せいろを購入して初めて使う時、必ず行いたい儀式があります。それは、「空蒸し」!まず空蒸しをして、木に適度な水分を含ませて耐久性を高め、割れや変形を防ぎます。同時に浮き出たほこりや木のカスなどを取り除きます。木の匂いが気になる時も、何度か空蒸しをすることで独特の匂いが和らぎます。
空蒸しをしておくことで、せいろがより長持ちし、木の香りを活かしたおいしい蒸し料理が作れるようになります。まずは清潔で安全に使える状態にしましょう。

「空蒸し」の方法
1.せいろを、水で濡らす

2. 鍋にたっぷりのお湯を沸騰させる

3.蒸気があがった鍋に、蒸し板、せいろの順に乗せる

せいろ専用の鍋の場合はそのまませいろを乗せます。熱湯の上に置くのでやけどしないように気を付けて。ミトンを使ってもいいですが、持ちにくいので軍手型のものがおすすめです。

4.蓋をして強火で10分~15分蒸す

5.最後は固く絞った布巾で拭くか、水でさっと洗い流して乾かす
浮き出たほこりや汚れを水で洗い流します。キッチンペーパーや布巾で拭いたら、自然乾燥させて、最初の儀式「空蒸し」が完了。 空蒸しの後、すぐに食材を蒸す場合は、食材を並べてそのまま使用します。使わない場合は、しっかり乾燥させてしまっておきましょう。

いよいよ実践! 2段蒸しで「おひとりさまランチ」
さあ、早速食材を蒸してみましょう!まずは手始めに、冷凍食品を使った2段ランチを作ります。レンジとは一味違う仕上がりになることを期待しつつ、、、今回はCOOP「プリッとしたえびシューマイ」と「高菜ピラフ」で蒸しランチデビューをします。

1. せいろの下準備
手順は空蒸しとほとんど同じ。せいろはあらかじめ水で濡らして、鍋にお湯を沸かします。

乾燥したままの状態でいきなり食材を蒸すと、急激な湿気の影響でせいろに歪みや割れが生じることがあります。まずはしっかりと水で濡らしましょう。濡らすことで、匂い、汚れ、焦げ付きの防止にも。手際よく進めるために、食材を用意する前に、鍋にお湯を沸騰させておくといいですよ。たっぷり水を入れてグツグツなるまで沸騰させます。

2.1段目の準備
①せいろの底にちぎったキャベツを敷く


蒸気がせいろに回るように、すこし隙間を空けて敷くのがポイント!

②キャベツの上に冷凍えびシューマイを乗せる

冷凍えびシューマイは水分を含むと膨らむので、少し間を空けて置きましょう。

③野菜を詰める

今回はズッキーニとしめじにしましたが、ほかにブロッコリー、にんじん、かぼちゃなど、お好みの野菜ならなんでもOK。火の通りに時間がかかる根菜などは薄めに切るのがおすすめ。火の通りが均一になるようにできるだけ重ならないように並べます。

3. 2段目の準備
①クッキングシートをせいろより少し大きめにカットする

手でクシャクシャッと丸めて広げ、せいろの底に敷く。

②冷凍ピラフを入れる


均一に蒸すため、なるべく平らに広げます。

4.せいろを重ねて蓋をし、沸騰した鍋の上に置く

せいろは重ねて調理できるのが魅力ですが、のせる順番は注意が必要です。食材の脂などが下に落ちるので、脂気や汁気が多い食材は下の段にしましょう。今回は、上の段はクッキングシートを敷いた高菜ピラフにします。



5. 強火で10分蒸す

湯気がしっかりと上がった鍋にせいろを乗せたら、蒸している間も蒸気が一定の強さで上がる状態をキープできるようにします。

完成
せいろのまま食卓に出していただきましょう!

せいろを取り出す時は必ず鍋つかみやふきんなどを使って、火傷には十分注意して下さい。水滴でテーブルが濡れてしまうので、せいろはお皿などの上にのせます。

\ では、いただきます! /

冷凍えびシューマイはふっくらと仕上がり、皮がもっちり。野菜もとっても甘いので、何もつけずにそのままでもおいしくいただけます。

冷凍高菜ピラフは、じっくりと蒸気で温めたことでお米がふっくら。軽い口当たりで温めムラもなし。炊き立てのような仕上がりです。
せいろでじんわりと火を通すことで、野菜の甘みを引き出し、お肉の旨みもアップします。水蒸気のおかげで食材の水分が減らないのでパサつく心配もありません。とっても簡単な調理方法なのに、しっとりふっくら仕上がるのがせいろ蒸しの一番のいいところです。

せいろの洗い方とお片付け方法
使い終わったせいろは普通に洗っていいの?その後はどうやって管理すればいいのでしょうか。
せいろの洗い方
洗う時は、洗剤の使用は避けます。温め直しなどでで汚れが少ない時は、ぬれた布巾で拭いて乾燥させればOK。汚れがある時は流水で洗い流します。食材の油汚れなどが気になる場合は、ぬるま湯でたわしで軽くこすって汚れを落としましょう 洗い終わったら、キッチンペーパーや布巾で水分をしっかりと拭き取ります。


ほとんど汚れていなければ、固く絞った濡れ布巾で軽く拭くだけで十分ですよ。使うときに蒸気で自然に殺菌されるので、あまり気にしすぎなくても大丈夫です。

せいろの干し方
水気を拭いたら、日陰の風通しがいい場所に立てかけたり、吊るしたりしてしっかりと乾燥させます。

せいろの管理で大切なのは、しっかり乾かすこと!わが家はレンジフードにフックをかけて吊るして干しています。生乾きのままだと、色が変色したり、カビが生えたりして傷みが早くなることも。また、直射日光に当てるのはひび割れの原因になるので、風通しがよい日陰で乾燥させましょう。ちなみにわが家では週の半分はせいろを使うので、仕まい込む間もなく登場してきます(笑)


せいろに湿度は大敵!完全に乾いてから、風通しの良い湿気のない場所に収納します。ビニール袋に入れてしまうのは、カビの原因になるので避けましょう。

せいろの選び方、使い方、お手入れの仕方まで、せいろの基本をおさえれば、上手に使いこなせること間違いなし。なにも難しいことはありません。さあ、あなたもおいしいせいろ生活を楽しみましょう! 次回からは、SHIMAさんとっておきの「せいろ蒸しレシピ」をご紹介します。お楽しみに!
ついに念願のせいろデビューを果たしました!使ってみるとその便利さとおいしさに驚くばかり。特に野菜が甘くてビックリしました。せいろはなんとなく扱いが難しそうと感じていましたが、空蒸し、洗剤NG、よく乾燥させる…などのポイントを抑えれば特に問題なし。杉と竹のせいろは1~2年の消耗品とのことなので、躊躇することなくたくさん使いたいです。早速今日からせいろ生活始めます!
(SATETO編集部 佐藤)
教えてくれたのは
「せいろ」で蒸したいコープ商品

プリッとしたえびシューマイ
バナメイえびと甘みのある天然えびを使ったシューマイ。プリプリしたえびと甘みのあるえびが絶妙。
電子レンジ調理をせいろに置き変え!
冷凍食材で簡単おかず
レシピの工程の中で、電子レンジを使うところをせいろで蒸せば同じこと。むしろふっくらと仕上がったり野菜の甘みを感じられたりといいこと尽くし。せいろの上下段を使って一気に調理しましょう。
冷凍庫に常備しておけばいつでも簡単!
「冷凍ほうれん草のごま和え」

とっても便利な冷凍ほうれん草。スープに入れたり、和えたりといろいろな場面で大活躍します。ご紹介するのはめんつゆで作る簡単なほうれん草のごま和え。冷凍ほうれん草をせいろで蒸して、あとで味付けします。
たくさん手作りして冷凍しておきたい!
「白菜しゅうまい」

しゅうまいを手作りして冷凍しておけば、いつでもせいろで蒸すだけで簡単にいただけます。ビニール袋の中で具材を混ぜていくから、手が汚れない上に洗い物も少ない!皮に包むところまでレシピ通りに作りましょう。



















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