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お買い物のちょっと前 地域を元気にするヒミツは鶏ふんにあり!?

今、鶏や豚など家畜が食べるための穀物を育てる農家が全国的にも増えています。理由は、価格や供給量が不安定な輸入穀物に頼りすぎるのを防ぐため。その中でもより特徴のあるエサの仕組みの中で育っている鶏のひとつが「みつせ鶏」です。さて、みつせ鶏が食べているエサには、どんな秘密が隠されているのでしょうか?

お買い物のちょっと前「みつせ鶏編」 INDEX
[前半] 鶏が食べるエサを、わざわざ農家が育ててる?
[後半] 地域を元気にするヒミツは鶏ふんにあり!?←今回はここ

みつせ鶏のエサのヒミツ

みつせ鶏がエサとして食べている米は、鶏のために栽培された「飼料用米」と呼ばれているもの。この米の栽培に大きく役立っているのが、なんとみつせ鶏のふんです。鶏から排泄されたふんは堆肥へと加工され、肥料となって地元の米農家のもとへやってきます。鶏ふんには、植物の成長に欠かせない栄養がいっぱい。この肥料をもとに育ったお米が、再びみつせ鶏のエサになるというわけです。

△ 鶏のふんが、鶏の食べるエサを育ててくれる…そんな循環を絵にすると、こんな感じ。私たち消費者ともつながっていますね。

鶏のふんがみんなの役に立つ!?

こうした“循環型”の農業には、数多くのメリットがあります。畜産農家にとっては、価格が不安定な外国産の飼料に頼らずに済み、鶏のふん尿処理も楽になります。また米農家にとっては、これまでのノウハウを活かせる上に投資も少なくて済みますし、おいしい米づくりに適さない田んぼや地形でも収益が上げやすいのです。循環型農業に力を入れれば入れるほど、お互いの結びつきは強くなっていきます。今後も安定して米農家と連携していくために、ヨコオは今、若手農家の育成にも取り組んでいます。

自分が食べるものを選ぶことは、食卓の未来を支えること

福祉事業との連携も、ヨコオの大きな試みです。佐賀県にある障害福祉サービス事業所では、鶏ふん堆肥を使用した野菜や花の栽培、鶏が産んだ卵から作られるドーナツやプリンの販売など、すでにビジネスが形となって実現しています。こうした商品を選ぶ人たちが増えることで、このつながりはますます広がっていきます。
もうお気づきでしょうか? 鶏を育てる人、鶏ふんを肥料にする人、お米を育てる農家、鶏や卵から加工品を作って販売する人、これから農家になろうとしている人…‥この循環には、もちろん私たち「食べる人」も入っています。私たちが食べるものを自ら選ぶことは、その食べものをめぐる循環の“輪”を、強く、大きくすることなのかもしれませんね。

△ 佐賀県唐津市にあるみつせ鶏の鶏舎。ここから出る鶏ふんが、作物を育て、人を育てて、地域を元気にする源となっています。

( SATETO編集部 堀尾 )

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