- お買い物のちょっと前「牛乳」INDEX
- (前編) 牛乳と乳牛についてのあれこれ
- (後編) 酪農を未来へ繋ぐ、グラスファーミング とは?←今回はここ
牛乳大好きさて子さんは、エシカル王子と一緒にコープ牛乳のふるさとへ。コープ九州の新井さんから、酪農の現状と将来に向けての取り組みについて教えてもらいました。
牛は生き物ですから、質の良い牛乳を作るには、体調管理や環境整備など常に気を付ける必要があります。酪農は労働力やコストの面でも、経営の存続や新規参入のハードルがなかなか高い業界です。実は、九州の酪農家数は年々減少しているんですよ。
牛は生き物ですから、質の良い牛乳を作るには、体調管理や環境整備など常に気を付ける必要があります。酪農は労働力やコストの面でも、経営の存続や新規参入のハードルがなかなか高い業界です。実は、九州の酪農家数は年々減少しているんですよ。
え〜!大変じゃないの!
え〜!大変じゃないの!
お乳をたくさん出すために栄養価の高い穀物飼料をあげるのですが、そのほとんどは輸入されたものでとても高価なんです。さらに、北海道以外は牛舎の中で牛を飼う農家がほとんどなのですが、餌やりや糞尿の処理など労働力や費用の負担も大きい。それで酪農家の数も乳牛の数も減っているんです。
お乳をたくさん出すために栄養価の高い穀物飼料をあげるのですが、そのほとんどは輸入されたものでとても高価なんです。さらに、北海道以外は牛舎の中で牛を飼う農家がほとんどなのですが、餌やりや糞尿の処理など労働力や費用の負担も大きい。それで酪農家の数も乳牛の数も減っているんです。
牛は体も大きいし、管理するのも大変よね。
牛は体も大きいし、管理するのも大変よね。
コープ九州ではそんな酪農の現場を改善したいと、九州の酪農家や乳業メーカー、研究者と協力して、さまざまな酪農の現場について研究を進めました。その中で注目したのが、世界有数の酪農大国・ニュージーランドで行われている“集約放牧酪農(グラスファーミング)”です。
コープ九州ではそんな酪農の現場を改善したいと、九州の酪農家や乳業メーカー、研究者と協力して、さまざまな酪農の現場について研究を進めました。その中で注目したのが、世界有数の酪農大国・ニュージーランドで行われている“集約放牧酪農(グラスファーミング)”です。
安全な草地をいくつかの区画に分けて、順番に牛を放牧する飼育方法です。 牛たちが草を食べ尽くしてしまっても、別の区画に牛を移動させれば安定した給餌ができ、草地の利用と回復を繰り返すことが可能です。
コストや労力を押さえ、牛にもやさしく、持続可能な酪農経営の形なんですよ。
コストや労力を押さえ、牛にもやさしく、持続可能な酪農経営の形なんですよ。
飼料代・設備投資のコストダウン
輸入穀物に劣らない栄養価の高い牧草を栽培することで、飼料代が安価に。また、外にいる時間が長いので施設や設備投資も軽減できます。
労働力も省エネ
牛は1日の大半を牧場で過ごすので、餌やりや掃除などの作業も減ります。
牛のストレスが減り、健康増進!
牛は敷地内を自由に歩くことができるので、体力がつき健康に。病気や医療費カットにもつながります。
製品のブランド力もUP
良質な草地で育てることで、牛乳・乳製品に付加価値を加えることができます。
飼料代・設備投資のコストダウン
輸入穀物に劣らない栄養価の高い牧草を栽培することで、飼料代が安価に。また、外にいる時間が長いので施設や設備投資も軽減できます。
労働力も省エネ
牛は1日の大半を牧場で過ごすので、餌やりや掃除などの作業も減ります。
牛のストレスが減り、健康増進!
牛は敷地内を自由に歩くことができるので、体力がつき健康に。病気や医療費カットにもつながります。
製品のブランド力もUP
良質な草地で育てることで、牛乳・乳製品に付加価値を加えることができます。
熊本県人吉市でグラスファーミングを営む
「島津牧場」島津野歩さん
▲ 島津牧場の島津野歩(のぶ)さん。九州でも珍しい「グラスファーミング」を推進する若き酪農家です。
広い牧草地に加え、たっぷりの水と整備された牧道があることも「グラスファーミング」実現の条件。熊本県人吉市の山間部で1968年から放牧を取り入れていた「島津牧場」もその一つです。現在8ヘクタールの放牧地に38頭の牛というぜいたくな環境で周年放牧を取り入れているそうです。
「うちは穀物飼料に頼らず牧草を与えていますが、牛の体調にも経営にも良い影響が出ています。特に今年は天候にも恵まれて牧草の質・量も最高の状態! 昨年から実験的に栽培していた牧草種の成果もあり、牛の採食量も増えたんです。おかげで1頭当たりの搾乳量が平均3kg増えました。 今は他県のグラスファーマーとも連絡を取り合い、意見交換を重ねてさらなる改善に努めています。」
牛を牛舎に入れるのは搾乳する時のみ。自然の中で日光を浴びてのんびりと育つので、毛艶もよく体も引き締まっています。乳牛は生涯3回の出産が平均とされていますが、島津牧場の牛は5回出産できるほど健康だそうです。
島津さんの牧場では乳量を増やすため、栄養価の高い牧草のペレニアルライグラスやイタリアンライグラス、クローバー、更にイタリアングラスなどをサイレージ(発酵させた飼料)にした「自給飼料」も与えているそうです。今では1日2回の搾乳で約700kgもの牛乳を生産されているんですよ。
島津さんの牧場では乳量を増やすため、栄養価の高い牧草のペレニアルライグラスやイタリアンライグラス、クローバー、更にイタリアングラスなどをサイレージ(発酵させた飼料)にした「自給飼料」も与えているそうです。今では1日2回の搾乳で約700kgもの牛乳を生産されているんですよ。
すごいわ!酪農家やメーカー、研究機関、それにいろんな地域の人がつながって、酪農を未来につなげようとしているのね。
すごいわ!酪農家やメーカー、研究機関、それにいろんな地域の人がつながって、酪農を未来につなげようとしているのね。
九州の気候に合わせた環境づくりやシステムの研究など、課題はまだまだあります。でも、自然の循環を取り入れる「グラスファーミング」は、命と向き合う酪農という仕事に一番合っているのではないかと思うんです。
九州の気候に合わせた環境づくりやシステムの研究など、課題はまだまだあります。でも、自然の循環を取り入れる「グラスファーミング」は、命と向き合う酪農という仕事に一番合っているのではないかと思うんです。
そうね。島津さんの牛さんたちは、すごく穏やかな表情をしている気がするわ。
そうね。島津さんの牛さんたちは、すごく穏やかな表情をしている気がするわ。
そうでしょう。牛さんたちにはこれからも快適にお仕事してもらいたいね。
そうでしょう。牛さんたちにはこれからも快適にお仕事してもらいたいね。
「島津牧場のグラスファーミング」を動画でチェック!
> コープのグラフファーミングについて詳しく知りたい方はこちら
私たちも何かお手伝いしたいな。そうだ、もし夏場に牛乳が足りなくなったらどうすればいいの?
私たちも何かお手伝いしたいな。そうだ、もし夏場に牛乳が足りなくなったらどうすればいいの?
その時は、加工品に回す生乳量を減らすなど調整します。各県の生協ではみなさんの一番近くの産地の牛乳を取り扱っていますが、場合によっては九州内の別の地域から生乳を持ってくるとか、本数制限をお願いすることになるかもしれません。
その時は、加工品に回す生乳量を減らすなど調整します。各県の生協ではみなさんの一番近くの産地の牛乳を取り扱っていますが、場合によっては九州内の別の地域から生乳を持ってくるとか、本数制限をお願いすることになるかもしれません。
コープ牛乳を、日田・くじゅう地域、大隅地域、阿蘇山麓にある3つの産地で分担しているのは、そのためなんだね。
コープ牛乳を、日田・くじゅう地域、大隅地域、阿蘇山麓にある3つの産地で分担しているのは、そのためなんだね。
そうなんです。複数のメーカーで集乳・製造することで、不測の事態が起きたとしても他の工場でカバーできます。原料である生乳を無駄にすることなく、おいしい牛乳を安定的に供給できる。消費者だけではなく生産者を守ることにもつながるんですよ。
そうなんです。複数のメーカーで集乳・製造することで、不測の事態が起きたとしても他の工場でカバーできます。原料である生乳を無駄にすることなく、おいしい牛乳を安定的に供給できる。消費者だけではなく生産者を守ることにもつながるんですよ。
平常時は一番近くの産地から運ぶことで輸送費もカットできるし、より新鮮なものが届くんだよね。
平常時は一番近くの産地から運ぶことで輸送費もカットできるし、より新鮮なものが届くんだよね。
ふむふむ。いろんな対策があるのね。
ふむふむ。いろんな対策があるのね。
あとは日頃から継続的に牛乳を飲んでいただくこと、酪農に興味を持っていただくことをお願いしたいです。
あとは日頃から継続的に牛乳を飲んでいただくこと、酪農に興味を持っていただくことをお願いしたいです。
わかったわ!おいしく飲むことならまかせて!
わかったわ!おいしく飲むことならまかせて!
さて子さん、ほら牛さんもご挨拶にきたよ〜
さて子さん、ほら牛さんもご挨拶にきたよ〜
モ〜 ペロペロ
モ〜 ペロペロ
うふふ、手をなめられてくすぐったいわ。牛さんもありがとう…ムニャムニャ
うふふ、手をなめられてくすぐったいわ。牛さんもありがとう…ムニャムニャ
は!これって夢だったの!?
でも、楽しかったなあ。さて太郎にも牛さんのこと教えてあげようっと。
は!これって夢だったの!?
でも、楽しかったなあ。さて太郎にも牛さんのこと教えてあげようっと。
今回ご紹介した商品はこちら
成分無調整コープ牛乳1000ml(産地指定)
各地域の生協ごとに交流のある産地の生乳を、
成分調整せずにそのまま殺菌・パック。
〈エフコープ・コープさが生協・ララコープ・コープおおいた〉日田・くじゅう地域
〈生協くまもと〉阿蘇山麓北部
〈生協コープかごしま〉大隅地域
〈コープおきなわ〉沖縄県産生乳の生産量が減っているため、
現在は熊本県産の生乳を原料としたコープ牛乳をお届けしています。
各地域の生協ごとに交流のある産地の生乳を、成分調整せずにそのまま殺菌・パック。
〈エフコープ・コープさが生協・ララコープ・コープおおいた〉日田・くじゅう地域
〈生協くまもと〉阿蘇山麓北部
〈生協コープかごしま〉大隅地域
〈コープおきなわ〉沖縄県産生乳の生産量が減っているため、現在は熊本県産の生乳を原料としたコープ牛乳をお届けしています。
成分無調整コープ牛乳1000ml
生乳を成分調整せずにそのまま殺菌パック。
(エフコープ、コープさが生協、ララコープ、生協くまもとのみのお取り扱い)
生乳を成分調整せずにそのまま殺菌パック。
(エフコープ、コープさが生協、ララコープ、生協くまもとのみのお取り扱い)
さて子さん、とても楽しそうな夢でうらやましいですね。 自由に外出が難しくなってからというもの、いつも買っていた食材が手に入らなかったり、届くまでに時間がかかったり、なかなか思うようにいかないことが増えてきました。コープの牛乳のように、これまで気軽に手にしていた製品がたくさんの人の手を渡ってきたのだと改めて感じます。私たち消費者も商品の背景を知ることで、生産者のみなさんの取り組みに協力できるかもしれません。おうち時間の経験を生かして、もっとじっくり考えてみようかな。
(SATETO編集部 大内)
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