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調理のきほん 料理上手への近道!包丁の正しい持ち方・姿勢・使い方をマスターしよう

料理上手への近道!包丁の正しい使い方をマスターしよう_画像01

毎日何げなく使っている包丁。包丁にも正しい使い方があるのをご存知でしょうか。料理上手への第一歩は“食材を正しく切る”ことから。正しい切り方や姿勢で野菜やお肉、魚を切ることで、繊維を断ち切り滑らかな断面がつくれたり、味が染み込みやすくなったりします。毎日使うものなのだから、せっかくなら正しい使い方をこの機会に覚えてみましょう!

宮崎知花さん_画像

▲ 教えてくれるのは、2児の母でもある料理家の宮崎知花さん。子育てと仕事を両立させる中で生み出す時短レシピは、忙しいママの強い味方。

料理の基本 INDEX

1.正しいはかり方

2.包丁の使い方 ←今回はこちら

3.基本の調理用語

4.和食の配膳


包丁の選び方

用途はもちろんのこと、素材や耐久性など…包丁を選ぶ時にはさまざまなポイントが挙げられますが、包丁を1本だけ選ぶとしたら、「三徳包丁」がおすすめです。別名「万能包丁」とも呼ばれ、刃先とまな板が接するポイントが長いことが特徴で、ほとんどの食材に対応できます。三徳の名前は、肉・魚・野菜が“3つとも切れる”ことが由来になっているそうで、まさに、万能だといえます。

包丁の名称とその使い方

包丁は種類によって多少の形状の違いはありますが、各部位に細かく名前がついています。レシピなどでも出てくることがあるので、覚えておくといいですよ。

料理上手への近道!包丁の正しい使い方をマスターしよう_画像04
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包丁の握り方

包丁を正しく持つことで、危険を回避できるだけでなく、気持ちよく包丁を動かすことができるようになり、食材が切りやすくなります。今回は、「握り型」と呼ばれるもっとも一般的な持ち方をご紹介します。

1.包丁の柄に手を添える

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包丁の柄を指のつけ根あたりにのせるようにして構える

2.親指を添える

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柄の方に親指を倒す

3.柄を包み込む

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ほかの指を柄に引っ掛け、軽く包み込む

【宮崎さんからのアドバイス】

左利きの方も持ち方は同じ。ただし、右利き用とは刃の角度が異なりますので、左利き用の包丁を購入するようにしましょう。

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柄の後ろの方を持ちすぎると、うまく力を入れることができなくなります。柄の中心より少し前の部分を握るようなイメージで持ちましょう。

包丁を使う時の正しい姿勢

包丁に握り方に加えて大切になってくるのが、正しい姿勢。基本の構え方や姿勢で調理をすると、長時間の調理でも疲労が少なくなるほか、包丁をスムーズに動かすことができます。

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まずは、まな板に平行に立ちます。作業台から体の間は、握りこぶしひとつ分くらい空けるようにしましょう。

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安定しやすいように肩幅に足を開き、そこから右足を半歩後ろに引き、まな板に対して体を斜め45度くらいに傾けます。

食材の持ち方

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左手は「猫の手」にして添えます。指先を曲げ、人差し指と中指の第一関節に包丁の腹を添わせるようにして動かします。そのまま左手をスライドさせながら、食材を切っていきます。第一関節より刃先が上に上がらないように気をつけながら切りましょう。

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左手の指を刃先にむかって伸ばした状態で添えると、包丁で指を切ってしまう恐れがあります。

消毒の仕方

包丁もまな板と同じように「肉用」「魚用」「野菜用」に使い分けられるといいのですが、なかなかそうはいかないもの。料理をする前にはもちろん、肉や魚を切った後など、料理中でもこまめに消毒するのがおすすめですよ。

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一番簡単でおすすめの消毒方法は、熱湯をかけること。シンクの上にまな板を置き、熱湯を刃から柄までまんべんなくかけます。表裏をひっくり返して同じことを繰り返します。もしくは、80℃のお湯に5分ほどつけ置きするという方法でもOKです。いずれの場合も、乾いたふきんやキッチンペーパーなどでしっかり水けを拭き取るようにしましょう。

【宮崎さんからのアドバイス】

包丁を使う際には、まず野菜を切ってから肉や魚を切るようにしましょう。肉や魚の雑菌が包丁を通じて野菜に付着するのを防ぐことができますし、洗う手間を省くこともできます。もし先に肉や魚を切ってしまった場合は、洗うだけでなく、消毒を行いましょう。


[ 包丁Q&A ]

包丁の簡単な研ぎ方は?

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A.お茶碗や湯呑みなどの陶器製の器の底のザラザラした部分使って研ぐことができます。軽く陶器の底を濡らし、包丁の刃を斜めに当て、ついていない部分を5~10度浮かせた状態で、軽く力を入れて押します。そしてさらに軽い力で手前に引きます。片面を終えたら包丁をひっくり返して、反対の面も同様に研ぎ、最後に包丁を洗います。

【宮崎さんからのアドバイス】

研ぐのにさほど時間はかからないので、毎日“夕飯づくりの前に行う”など毎日の習慣に取り入れるのがおすすめです。切れ味が違うと、野菜や肉の断面が滑らかになり、味がよくしみたり、食感の良さにつながりますよ。


包丁を使う際の持ち方や姿勢について深く考えたことがなかったのですが、今回宮崎さんに教えていただいたことを実践してみると、確かに疲れにくいし、包丁がリズミカルに動かしやすい!と感じました。砥石を出すのが面倒で、研ぐのもそういえばずっとさぼっていました。お茶碗の裏でもOKと気軽さがとってもいいですね!これなら習慣化できそうです。

(SATETO編集部 寺尾)

教えてくれたのは

宮崎知花さん_顔画像
料理教室「スマイルスマイズ」主宰
宮崎知花
大手料理教室で13年間勤めた後、第2子出産をきっかけに自宅で料理教室を開始。料理とパンづくりを同時に学ぶことができる1回完結レッスンや、親子で一緒に料理が楽しめる親子レッスンなどを定期的に開催しています。

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