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お料理レター 野菜は皮までおいしくいただこう。食いしん坊のエコクッキング術

せっかくだったら、台所に立つ時間も楽しみながら過ごしたい。そんな毎日の欲求を満たしてくれそうなアイディアが、料理家のみなさんから届きました。今こそおすすめしたいレシピ、食材の活用方法、ちょっとした息抜きの仕方など、すぐに実践できる知恵をいただきましょう。


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 サカナグミ 本田淑子さん

サカナグミ 本田淑子さん 

コロナをきっかけにお家時間が増えたせいでしょうか。暮らしがより丁寧になった方、健康を意識される方が増えているような気がします。わたしも始めたことがいくつかあります。例えば、朝ごはんは食べない派の我々夫婦でしたが、朝食は『味噌汁&日本茶』に切り替え、体温と免疫力アップ作戦(笑) ウィルスに負けないカラダづくりをさらに心がけています。
今回のお題は「エコクッキング」。特別、意識しているわけではありませんが、これがエコかなぁと思うこといくつか紹介させていただきますね。
コロナをきっかけにお家時間が増えたせいでしょうか。暮らしがより丁寧になった方、健康を意識される方が増えているような気がします。わたしも始めたことがいくつかあります。例えば、朝ごはんは食べない派の我々夫婦でしたが、朝食は『味噌汁&日本茶』に切り替え、体温と免疫力アップ作戦(笑) ウィルスに負けないカラダづくりをさらに心がけています。
今回のお題は「エコクッキング」。特別、意識しているわけではありませんが、これがエコかなぁと思うこといくつか紹介させていただきますね。

ご紹介するのは

【はじめました】コンポストで土づくり

【エコクッキング1】野菜の皮はキンピラやカリっと揚げ焼きに

【エコクッキング2】野菜の旨みでつくる、おかたづけスパイスカレー

 

はじめました。コンポストで土づくり

時間に少し余裕ができたので『土活』も開始!田畑づくりのチームに入りました。作物を育てることで、土にも関心が広がり、コンポストも同時に始めることに。コンポストを始めると環境やゴミ問題も今まで以上に詳しくなるのは必然で、「意識する」ことの大切さを今更ながら痛感します。家庭の生ゴミを減らすだけでゴミ処理のエネルギーがぐんと抑えられます。しかも、その生ゴミにはまだ栄養がたっぷり含まれているわけで…。処分するなんてもったいないですよね。生ごみを堆肥化し、その堆肥を含んだ土壌でおいしい野菜が育ち、料理になる。そんな小さな循環を大切にしていきたいと思っています。

※コンポスト(compost)とは、微生物の力で枯れ葉や生ごみなどの有機物を分解・発酵させて作られた堆肥のこと

 

野菜の皮っておいしい!
オリーブオイルでカリッと焼くエコレシピ

とはいえ、我が家は生ゴミがあまり出ないことにも気づきました。なぜかというと、丸ごと食べるからです(笑)
野菜の皮、実は好物なんです。皮を剥かずに調理することも多々ありますし、剥いた皮はキンピラにしても。味が濃厚で皮が食べたくて野菜を使っているのかもしれません! 特におすすめが、オリーブオイルで野菜の皮をカリッと焼いたカリカリ焼き。騙されたと思って是非一度試してみてくださいね。

【野菜の皮のカリカリ焼き】

①剥いた野菜の皮を用意しましょう。おすすめは香りのたつ牛蒡やにんじんです。玉ねぎ、ブロッコリー、空豆などの硬い皮はNG。こうして皮まで安心していただけるような野菜選びを心がけています。

②ビニール袋に野菜の皮を入れたら、塩少々と片栗粉適量を加えて空気で膨らませ、ポンポンと軽く振ってまんべんなくまぶします。

③少し多めのオリーブオイルを入れたフライパンで、弱めの中火でじっくりと香ばしくなるまで焼きます。かき揚げ風な感じにカリッと仕上げるとよりおいしいですよ。

④完成!そのままおやつやおつまみとしてポリポリ食べても、サラダのトッピングにしても◎

 

残りものを何でも使って、野菜の旨みでつくる 「おかたづけスパイスカレー」レシピ

今回皆さんにご紹介したいレシピは、野菜の水分を使って旨みたっぷりに仕上げる「おかたづけスパイスカレー」。中途半端に色々残っている野菜や調味料を使い切ってしまう便利なカレーです。

では早速作ってみましょうか。まずは冷蔵庫チェック!ありました、ありました。
キャベツ・大根・人参・きゅうり・エノキ・ごぼう・アスパラ・トマト・玉ねぎ・豆腐・小分けにして冷凍していたコーンや、いつもストックしているニンニク・生姜・卵も使えそう!

※トマト・玉ねぎ・ニンニク・生姜は必須です

1)まずはルーに使うか、トッピングに使うか仕分けします。

きゅうり・エノキはどちらでもできそう??微妙ですが今回はルーにしちゃいましょう。
と云うことでトッピングにはコーン・ごぼう・アスパラ・卵を残します。

2)野菜ペーストをつくる

ニンニク・生姜以外の材料をザクザクと適当にカットしたらミキサーへ移動。さてここで問題です。ミキサーに入れる順番は右と左どちらが正解でしょうか?

答えは左。右はなかなか回りません。
※水分の多い順に下から入れるのがポイントです
どうしても回らない場合は水を適宜加えてください。するとこうなります。

野菜だけでなくフルーツを入れても良し。使う素材によってペーストの色も変わります。

3)炒める

ニンニク・生姜はみじん切り、できれば玉ねぎをもう半分ほどプラスしてスライスします。多めの油にニンニク・生姜、赤唐辛子を入れ弱火にかけて、香りを出します。
そこに玉ねぎを加えて根気強く、しんなりとなるまで炒めます。

お肉もお家にあるもので大丈夫。種類も部位もなんでも良し!我が家には豚肉の切り落しが残っていたのでそれを加えてさらに炒めます。

4)スパイスを加える

さてスパイスですが、色々ありますよねー。でも実はこちら(写真左)の4種類さえあれば大丈夫!お家で本格的なスパイスカレーも作れちゃいます。
コリアンダー・クミン(風味)・チリ(辛味)・ターメリック(色)。
なければ万能なカレー粉(写真右)でOKです!具材と一緒にしっかりと炒めて香りをたたせます。

5)野菜ペーストを加えて煮る

最後に野菜ペーストを投入!全体をよく混ぜてから味を整えます。冷蔵庫に中途半端にある焼肉のタレや万能タレでもいいですし、私はトンカツソース・しょうゆ・砂糖を加えています。

15分ほど煮たら出来上がり!最後に塩気を調え、あれば仕上げにバターを加えるとコクが出ます。

6)トッピングをのせたら完成

ソテーした野菜やゆで卵をトッピング。スパイスカレー完成です!

野菜の食物繊維とスパイスでデトックス効果抜群の「おかたづけカレー」
カラダも冷蔵庫もすっきり!! 楽しく食品ロス0生活を目指しましょう♪

ポイント
  • 基本は無水カレーですが具材によって水分量が違うので、足りない場合はお水を足してください。カレー粉や調味料も好みに合わせて調節してください。
  • 煮込む時にボコボコとマグマ風に飛びちったりしますのでご注意ください。
  • きゅうり系など野菜によっては、できたての時は気にならなかった独特の香りが、翌日に強調されたりします。多めに作るより食べきりがおすすめです。
【今回使用した材料の目安分量】
*野菜ペースト(ミキサーにかけて約600cc目安)
キャベツ…80g/大根…110g/たまねぎ…100g/トマト(必須)…80g/人参…30g/きゅうり…60g/エノキ…30g/豆腐…35g
*トッピング
ごぼう…40g/アスパラ…2本/コーン…2切
*炒めた具材
生姜…15g/にんにく…2片/赤唐辛子…適宜/玉ねぎ…200g/豚肉…200g
*調味料
オリーブオイル…大さじ2/カレー粉…大さじ3/トンカツソース・醤油…各大さじ2/砂糖…小さじ1/バター…30g

※スパイスを使用する場合は、クミン・ターメリック・コリアンダーを各大さじ1ずつ、チリはお好みの分量を少量ずつ加えて辛みを調整してください

サカナグミ 本田淑子
福岡市にある長浜鮮魚市場の魚を扱うプロや料理人とコラボし、サカナグミを結成。料理教室やスーパーなどで魚食普及活動を展開。子どもたちとオンラインでつながるオンライン料理教室「繋がるキッチン」も定期開催中。
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