お買い物のちょっと前 これからのチョコレート選びは 森林を守る“カエル”にご注目！ レインフォレスト・アライアンス認証 カカオ70%チョコレート

う〜ん、仕事が煮つまっちゃった。気分転換しよう。机に入れておいたチョコレートを開けてっと。…って、ない！！私のチョコレート！？

モグモグ…。さて子さん、おつかれさまです！

あ〜！それ私のチョコレート！隠してたのに！

まあまあ、チョコレートが無くてびっくりしたでしょ？驚いてひっくり“カエル”なんてね。オホン！

何よ、チョコレートのパッケージなんて指さしちゃって。あれ？こんなところにカエルのマークがあるわね。

そうなんです！これは「レインフォレスト・アライアンス認証」マークなんですよ。

「レインフォレスト」って、熱帯雨林ってこと？

正解！熱帯雨林が今ものすごい速さで無くなっているって知っていますか？

そうなの？知らなかったわ！　

そもそも森林は世界の陸地の3割を占めているんですが、毎年約500万ヘクタール以上もの面積が失われているんです（※１）。そのスピードは、なんと１分間で東京ドーム２個分、１時間でおおよそ127個分の広さの森林が地球上から消えている計算になるんですよ。

ええ！そんなに！？　

広いでしょう。中でも特に深刻なのが、南アメリカやアフリカなどの熱帯雨林の減少。森林火災の他に、農地を増やそうと焼き払ったり、伐採が続けられたりしてどんどん減っているんです。

単なる環境破壊というわけではなく、現地の人々の生活や社会環境だったり、いろんな問題が絡んでいるのね。

そこで、地球環境の保護と現地の人々が暮らしていける社会を確保するために設立されたのが、「レインフォレスト・アライアンス」という国際的な非営利団体なんです。

なるほど。カエルマークが付いている商品は、厳しい基準を満たした農園で作られているってことなのね。

チョコレート以外にも、コーヒーやお茶、バナナなんかにも付いているんですよ。

本当だ。でも、なぜこのチョコレートに付いているの？

世界で生産されるカカオは、そのほとんどが西アフリカ、アジア、中南米の各地の小規模農家によって栽培されています。でも、それらの地域では過去に適正なカカオ豆の取引がされなかったこともあり、貧しい暮らしを強いられる生産者も多いんです。さらに最近では気温の上昇や異常気象などの影響にも直面しているんです。

生産量が足りないから森林を伐採して、新たに農地を作ろうとしてしまうのね。

そうです。今ある農地を最大限に活用すれば、森林破壊にもストップをかけることになる。それで、植林だけではなく、生産者の皆さんへ農業を教えたり、支援にも力を入れているんです。

生産者の皆さんの生活を向上させるのも、環境保全の一貫なのね。

「レインフォレスト・アライアンス認証」について知ってみると、商品に対する見方も変わってくるでしょう？

そうね。私たち消費者がこのチョコレートを選ぶことは、生産者の暮らしにも、環境にもいい影響を与えることになる。地球全体がつながっているんだと改めて感じるわ。

ちょっと難しい話ですが、まずはカエルマークを探すところから始めてみましょう！

うん！ショッピングの時に注目してみる。

では、私はこの辺で。お城に“カエル”なんちゃって。

ハイハイ、またね〜！って、私のチョコレート持って帰っちゃったわね〜！