毎日のごはんに役立つサラダレシピを求めて
旬の食材を取り入れて、手軽にごはんを作りたい。とはいえ、なかなかアイデアが浮かばないこともあります。そういう時に、ほんの少しのアイデアが、新しいレシピの扉を開くこと、ありますよね。
ごはんづくりのヒントを求めて、訪ねたのは、福岡市近郊の山あいで飲食店を営む、ももさんです。季節ごとに手に入る身近な食材を使って、シンプルなごはんや加工品を作り、販売しています。
▲ ももさんのお店では、週替わりでごはんとパンの2種類のランチが食べられます
▲ 春は春菊ソース、夏は塩レモンと、季節ごとのジャムやソースも人気です
スプーンで食べる
「押し麦と彩り野菜のサラダ」
ももさんに教わったのは、数種類の旬野菜を小さくダイス状にカットし、混ぜ合わせて食べるサラダです。簡単に作れて、たくさんの野菜を食べられるスタイルは、ヨーロッパやアメリカでは「チョップドサラダ」と呼ばれる定番サラダなのだそう。短時間で大量にできるので、パーティーにも、常備菜(※)にも便利な料理です。食感のアクセントに、雑穀類を混ぜ合わせるのがポイント!
※ここで使う「常備菜」は、冷蔵庫保存で2〜3日の日持ちのする料理を目安としています
野菜だけでも充分に楽しめるのですが、穀物を一緒に混ぜると、腹持ちがよくメインとしても劣らない一品になります。今回は、クセがなくほかの食材と合わせやすい押し麦を使用します。
材料(作りやすい分量 ※8〜10人分)
- 押し麦…50g
- トマト…中1個
- きゅうり…1本
- パプリカ(赤と黄)…各1個
- 赤たまねぎ…1/2個
- オクラ…5本
- 枝豆(サヤを取ったもの)…100g
- コーン…1/2本(約80g)
- バジル…適量
- お好みのドレッシング…適量
作り方
1.押し麦を煮てもどす
押し麦50gに対して1Lくらいの水を鍋に入れて沸騰させたら、押し麦を入れて中火で15〜20分ほど茹でる。ザルに上げた押し麦を流水または水でヌメリがなくなるまで洗う。
ももさんに教わったポイント:
■ 野菜が変色しないよう、しっかりと熱をとる
「押し麦はもどすと容量が増えるので、ちょっと少なく感じる量でも大丈夫です。ほかの材料と和えたときに野菜が変色しないよう、洗うときはしっかりと熱をとって」
2.野菜をカット
野菜を小さめのダイス状にカット。コーンや枝豆など、あらかじめ湯通しが必要なものはサッと湯がいておく。
ももさんに教わったポイント:
■ 野菜の種類や量はお好みで
「使う野菜の種類や量はそのときによってマチマチですよね。ぜひその季節に手に入りやすいものを中心にお好みで揃えてみてください」
3.ドレッシングと和える
押し麦と野菜を大きめのボウルに入れ、ドレッシングを加えてサッと混ぜる。
お皿に移し、刻んだバジルをちらして完成です。
ももさんに教わったポイント:
■ 味つけはその日の気分で変えても◎
「オリーブオイルとレモン汁に塩・こしょうを合わせたり、マヨネーズで和えたり、アレンジを効かせても◎ 私はよく自家製のたまねぎドレッシングを使います」
ももさんに教わったポイント:
■ お豆や雑穀などにもピッタリのサラダ
「一度にたくさん作れるので、パーティーなどの集まりにもぴったりのサラダです。見た目も鮮やかでみんな喜んでくれます。押し麦以外の穀物や、いんげん豆やレンズ豆などの豆類を使うなど、好みの材料と組み合わせてみてください」
▲ 地元の人が「余ったけん食べんね?」と新鮮な野菜が集まってくるももさんのお店。たくさん集まれば、店頭で小さな野菜市ができるほど。その時期、その日に手に入る食材を組み合わせるももさんならではのアイデアは、日々の経験のなかで培われているのですね。
手際よく完成するサラダは、来客が多いというももさんならではのレシピです。押し麦と言えば「麦めし」や「麦とろごはん」のイメージが強いですが、こんなふうに野菜と合わせるだけで、彩りあふれるごちそうになるのですね。冷蔵庫のなかにある食材を上手に組み合わせて、さっそく自分だけのサラダを作ってみたくなりました。
( SATETO編集部 堀尾 )
教えてくれたのは
- 中山百代
- 福岡県糟屋郡で飲食店を営む二児の母。
地元でとれた食材や季節の素材を中心に、ごはんや加工品をつくって提供されています。
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