
大分県の郷土料理として親しまれている「とり天」。ふんわり軽い衣をまとったしっとりジューシーな鶏肉は、揚げたてのアツアツを頬張りたくなるおいしさです。
今回は、料理家の金髙さんに、家庭で作りやすい「基本のとり天」を教えてもらいます。パサつきがちな「鶏むね肉」をやわらかく仕上げる切り方のコツや、サクッと仕上がる衣の秘密もご紹介します。ポン酢やからし、大分名産のかぼすを添えて、さっぱりいただきましょう。

大分の郷土料理「とり天」とは
大分県は全国でも有数の鶏肉消費量を誇る地域。昔から鶏を飼う家庭も多く、鶏肉が身近な食材として親しまれてきました。そんな鶏肉文化から生まれたのが「とり天」です。
昭和初期、別府市のレストランで「骨付きの唐揚げは食べにくい」というお客さんの声に応えて、骨を外した一口大の鶏肉を天ぷらのように揚げたのが始まりといわれています。今では大分のソウルフードとして親しまれ、県外にも広がっています。

▲教えてくれたのは、料理家の金髙 愛さん。イタリア料理店で腕を振るった経験を生かし、フードコーディネーター、ソムリエ、管理栄養士として幅広く活動しています。

衣はサクッ!お肉はやわらかジューシーな
「とり天」
調理時間:約40分

大分をはじめ、九州の飲食店でもおなじみの「とり天」。唐揚げは片栗粉をまぶして揚げるのに対し、とり天は小麦粉や卵などを合わせた衣をつけて揚げるのが一般的です。ふんわりとした衣に包まれた、やわらかな鶏肉を楽しみましょう。
\ 「とり天」を作る際のポイント /
パサつきがちな鶏むね肉は、繊維を断つように「そぎ切り」にすれば、火を通してもパサつかないやわらかな食感に。衣は冷水を使ってさっくりと混ぜまず。油の温度が下がらないように揚げると、サクッと軽やかに仕上がりますよ。


「とり天」の材料(2人分)
- 鶏むね肉 …1枚(約300g)
- (A)薄口しょうゆ…大さじ1
- (A)酒 …大さじ1
- (A)おろしにんにく(チューブでも可)…小さじ1弱(約3g)
- (A)おろししょうが(チューブでも可)…小さじ1弱(約3g)
- <揚げ衣>
- 薄力粉…大さじ4
- 片栗粉…大さじ1
- 卵…1個
- 塩…ひとつまみ
- 冷水…50ml
- 油…適量
- めんつゆ…適量
- ※お好みで大根おろし・かぼす
「とり天」の作り方
1.鶏肉を切る
鶏むね肉は余分な脂を取り除き、一口大になるよう斜めそぎ切りにする。

■余分な脂と皮は取り除く
余分な脂と皮を取り除くことで、油っぽくならず、食べやすく仕上がります。

■斜めにそぎ切りにする
鶏むね肉の筋に対して繊維を断つように斜めにそぎ切りにすると、繊維が短くなり、やわらかく仕上がります。
2.下味を付ける
ポリ袋や保存袋に①の鶏肉と調味料(A)を入れてよく揉み込み、約15分ほど置いて味を馴染ませる。


■手で揉み込むように
鶏肉全体に調味料が行き渡るよう、手でやさしく揉み込みます。
3.衣を作る
ボウルに薄力粉、片栗粉、卵、塩を入れ、冷水を加えてさっくりと混ぜ合わせる。



■冷水で衣を作る
衣に冷水を使うと、揚げたときにサクッと軽やかな食感に仕上がります。混ぜすぎると粘りが出るので注意しましょう。
4.揚げる
下味をつけた鶏肉を衣にくぐらせ、170℃の油で揚げる。表面がきつね色になり、中まで火が通ったら取り出し、油を切る。


■揚げ上がりの目安
表面がきつね色にカリッとして、揚げ音が高くなって泡が小さくなったら、火が通った目安です。

5.完成

衣はカリッと、中はやわらかジューシー。お好みで、めんつゆ(またはぽん酢)に、大根おろしとかぼすを添えていただきましょう!

「とり天」で使えるコープ商品
揚げものを食卓に出すと、ちょっと特別感のあるごちそうに。大根おろしやぽん酢、かぼすを添えると、唐揚げとはひと味違うおいしさが楽しめます。いつもと違うメニューに、子どももきっと喜んでくれそう。ぜひ作ってみてください!
(SATETO編集部 佐藤)
教えてくれたのは

- ラ・クチーナ代表
金髙 愛さん - 食と農に関するレシピ・メニュー・商品開発をはじめ、料理教室やケータリング、器・空間のコーディネートなど幅広く手がける。福岡市で料理教室を主宰するほか、佐賀県有田町では大正時代の古民家を改装した「イタリアンバールDOMA(ドマ)」を運営。「食文化・伝統を食卓へ」をテーマに、食を通して人・農・地域をつないでいます。
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