今年も残すところあと2か月。年末が近づくと気になるのが大掃除です。寒い真冬に冷たい水を使ったり、窓を開けたりしながら掃除をするのはおっくうですよね。毎日のコツコツ小掃除にプラスして、寒くなる前にある程度大掃除をしておけば年末はずいぶん楽に。今回はお掃除のプロに、掃除の基本と、それぞれの場所に合ったお掃除のコツを教えてもらいます。
おしえてくれたのは…
アズマ工業 倉島さん


「その日の汚れはその日のうちに落とす!」これが理想です。時間が経てば経つほど汚れは取れにくく、専用の道具や時間も必要になってきます。毎日5分、片付けついでに掃除をする習慣づけをしましょう。そして大掃除では、大きな窓やレンジフードなど、日頃掃除が行き届かないところを中心に、徹底的に行います。
自分なりの掃除の仕方があると思いますが、実は掃除の仕方にはコツがあります。掃除の基本を念頭に置けば、効率よく掃除ができますよ。
掃除の基本は「上から下へ」。例えば床掃除をした後に、棚の上やカーテンレールを掃除すると、掃除したばかりの床にホコリが落ちて二度手間になってしまいます。キッチンも同様に、コンロ周りではなく、まずは上にある換気扇の掃除から始めます。掃除をする時は、高い場所から低い場所の順に掃除をしましょう。
3つのステップで汚れを落としていきます。まず始めは、クロスやシートを使って、から拭きや水拭きで「こすって」みます。これで落ちない場合は、洗剤で汚れを「溶かし」ます。それでも落ちない頑固な汚れは、研磨剤などを使って「削る」のです。
洗剤の液性は「酸性」「弱酸性」「中性」「弱アルカリ性」「アルカリ性」の5つ。洗剤を選ぶ時は、キッチンの油汚れは「アルカリ性」、お風呂の水アカや石けんカス汚れは「酸性」というように、汚れの性質に合った洗剤選びをすることが効率よく掃除をすすめるカギになります。
自分なりの掃除の仕方があると思いますが、実は掃除の仕方にはコツがあります。掃除の基本を念頭に置けば、効率よく掃除ができますよ。
掃除の基本は「上から下へ」。例えば床掃除をした後に、棚の上やカーテンレールを掃除すると、掃除したばかりの床にホコリが落ちて二度手間になってしまいます。キッチンも同様に、コンロ周りではなく、まずは上にある換気扇の掃除から始めます。掃除をする時は、高い場所から低い場所の順に掃除をしましょう。
3つのステップで汚れを落としていきます。まず始めは、クロスやシートを使って、から拭きや水拭きで「こすって」みます。これで落ちない場合は、洗剤で汚れを「溶かし」ます。それでも落ちない頑固な汚れは、研磨剤などを使って「削る」のです。
洗剤の液性は「酸性」「弱酸性」「中性」「弱アルカリ性」「アルカリ性」の5つ。洗剤を選ぶ時は、キッチンの油汚れは「アルカリ性」、お風呂の水アカや石けんカス汚れは「酸性」というように、汚れの性質に合った洗剤選びをすることが効率よく掃除をすすめるカギになります。
キッチン周りは、使った後に油を拭き取ったり、シンクをから拭きしたりするなど、毎日のちょっとした掃除でずいぶんと変わってきます。大掃除ではレンジフードやコンロ周りにたまった油汚れをメインに掃除していきましょう。
レンジフード(シロッコファン)
①つけ置きが効果的
シロッコファンについたベトベトの油汚れには「アルカリ性」の洗剤を使います。大きな袋に約40~60℃のお湯と洗剤入れ、シロッコファン全体が浸かるように入れます。そのまま2時間ほどつけ置きしましょう。
②ブラシを使ってこすり落とす
袋から取り出したら、かなり汚れがやわらかくなっています。隙間に入るくらいのブラシやシロッコファン専用のブラシで、羽と羽の間の汚れを取り除きましょう。
コンロ
コンロのガラストップについた頑固な焦げ付きは、食品用のラップを丸めたものにクレンザーをつけてこすり磨きをします。円を描くようにクルクルとこすりましょう。IHコンロの場合は、研磨力の高いクレンザーだとガラストップが傷つくこともあるので、力加減にご注意を。
壁・タイル掃除のコツ
コンロから離れた壁やタイルにも油は飛んでいます。時間の経過とともに茶色に変化して、なかなか汚れが落ちなくなる前に、早めに拭き取りましょう。頑固なカチカチ・ベタベタの汚れになってしまった時に頼りになるのが、アルカリ性の洗剤。洗剤をスプレーしてすぐにこすると、かえって汚れを塗り広げることにもなるので、洗剤が汚れに浸透するまでジッと我慢することもポイントです。壁は液だれしてしまうので、キッチンペーパーなどに洗剤をスプレーしてパックする方法もおすすめです。
シンク
シンク汚れは、まず「から拭き」をしてシンクの水分を取ります。その後、スポンジに食器用洗剤をつけ、シンク全体をこすり洗いします。蛇口を輝かせるとシンク全体がきれいに見えるので、水アカ取りの洗剤や歯ブラシなどを使ってきれいにしましょう。最後は水で流して、水分が残らないようしっかりと拭き取りましょう。汚れ、洗剤、水を残さないように、常にから拭きしておくのが、シンクをきれいに保つコツです。
参考:アズマの快適百貨:おそうじのコツ・お役立ち情報「キッチン・ダイニング」
\ 毎日のコツコツ小掃除もチェック! /
日頃なかなか掃除ができない窓周りは、大掃除のメインイベント。大きな窓や網戸を掃除するのは、なかなかの重労働です。専用の道具を使いながら、洗い残しや拭き残しがないか、確認しながら行いましょう。
窓(外側)
窓の外側のガラス汚れは、雨や泥による汚れで、基本的には水洗いだけでOK。拭き取るときに雑巾だと高い所が届かなかったり、生地がガラスに付着したりすることも。柄がついていて、モップと水切りが一体型になったワイパーがあると、ラクに洗えて仕上がりもピカピカに。上から下へ向かって使いましょう。
〈ワイパーを使う手順〉
① ガラスに水をかける
② 湿ってやわらかくなった汚れをモップ部分でブラッシングして剥がす
③ ガラスワイパーを上から下に滑らせて、水分と汚れをきれいに拭き取る。1回水を切るごとにワイパーについた汚れを雑巾で拭くと、きれいな仕上がりに。
窓(内側)
窓ガラスの室内と室外では、汚れの性質が異なるので、掃除の仕方も変わります。内側の窓は手アカや指紋だけでなく、調理中の油やタバコのヤニなどが付着していることも。ガラス用の使い捨てシートを使うか、クロスにガラス用洗剤を吹きかけて拭き取るのが効果的です。小さな子どもがいる場合は、子どもの視線の高さからも汚れをチェックしましょう。
網戸
キッチンスポンジにぬれた雑巾やタオルを巻きつけるか、網戸専用の道具などを使って上から下へとブラッシング。ほこりや汚れを取り除きます。網戸を数枚まとめて取り外し、一気に水で洗いたくなりますが、似たようなサイズも多く、戻す場所がわからなくなることもあるので、外さずに掃除するのがおすすめです。
サッシレール
窓周りの細くて長いサッシレールは、汚れがたまりやすい場所。細めの歯ブラシと掃除機があると、掃除がしやすいです。
伸縮自在ガラス網戸ワイパー
マイクロファイバー(極細繊維)を使用したモップは、繊維が多角形構造になっているため、水だけで汚れを落とせます。反対側には水切りゴム付き。
あみ戸スカット
モコモコの繊維が網戸の目にしっかり入り、水だけで汚れをキレイに落とします。エアコンフィルターや、サッシレールなどにも使用できます。
浴室には、水アカ、石けんカス、湯アカ、カビなど多くの汚れが混在しています。大掃除では適切な洗剤や道具を使用して、カビや浴室小物に付着した汚れをしっかり洗い流しましょう。
床・天井・壁
床は全面にお湯をかけた後、浴室用洗剤を吹き付けてブラシでこすります。水で洗い流した後、水分を拭き取りましょう。天井と壁は、柄のあるブラシに洗剤をつけてこすり洗いをし、ブラシにタオルなどを巻きつけて水気を拭き取ります。
浴室小物
洗面器や風呂イスなどの浴室小物には、水アカや石けんカスなどが付着しています。まとめてつけ置き洗いをすれば、風呂釜や浴室小物がまるごと洗えて時短になります。
鏡・蛇口
鏡についた頑固なウロコは、酸性洗剤を使って洗い流します。それでも落ちない場合は、研磨剤と洗剤を使って落としますが、ガラスに傷が付くのを防ぐため、目立たない所で一度試してから使用しましょう。最後はしっかりと水気を拭き取ります。水切りワイパーがあると便利です。
鏡や蛇口についた白っぽい汚れは、水道水に含まれるカルキやカルシウムを含んだアルカリ性の汚れ。「酸性」の洗剤を使ってスポンジで洗い流します。
カビ取り
浴室のドアや隅にできたカビは、カビ取り専用の洗剤とラップを使って取りまます。カビが付着した部分に洗剤をかけたら、上からラップをして密着させ、約30分そのままにしておきましょう。後はブラシでこすり、キレイに洗い流します。
排水口
排水口は受け口に皮脂汚れや石けんカス、髪の毛などがたまりがちに。臭いの原因にもなるので、入浴後はしっかりと取り除き、汚れを落としておきます。
お風呂まるごとつけおきくん
洗面器・風呂イスなどの浴室小物を、一晩つけ込んで丸ごと汚れを落とします。残り湯に入れて使用するので経済的です。
sm@rt781浴室スミズミブラシ
スリムなヘッド幅で、力が入れやすいグリップ形状のブラシは、洗いにくい溝や狭いすき間掃除にピッタリ。おそうじ後は浴室の壁に磁石でピタッと張り付くので、場所を選ばず衛生的に収納できます。
アズマジックカビ取り洗剤
垂れにくいジェルタイプの、カビの根元まで行き渡るカビ取り専用洗剤。広い面から、パッキンや目地のカビ取りにも使えます。
\ 毎日のコツコツ小掃除もチェック! /
サボればサボるほど、掃除をするのがおっくうになるトイレ。毎日こまめに掃除をして汚れをためこまない習慣が大切です。それでもついてしまった頑固な汚れは、専用洗剤や道具を使って落としましょう。
便器
トイレ掃除をラクにする秘訣は、汚れが見えていなくても、毎日軽くこすり洗いをすること。目では見えないくらいの汚れなら、水だけで簡単に洗い落とせます。黄ばみが気になる時は、黄ばんだ部分にトイレットペーパーを敷き、酸性洗剤を染み込ませて数分放置した後に、トイレブラシなどでこすって落とします。
尿石
尿石がついたら、研磨パットを使いましょう。研磨パットを水で濡らして汚れた部分をこすったら、酸性洗剤を吹き付けて時間をおきます。その後トイレブラシでこすりましょう。
参考:アズマの快適百貨:おそうじのコツ・お役立ち情報「トイレ」
\ 毎日のコツコツ小掃除もチェック! /
洗面台
洗面台周りの汚れのほとんどは水アカです。洗面台全体に洗剤をかけたら、スポンジでこすり洗いをしましょう。細かい所は歯ブラシを使うと効果的です。特に蛇口がピカピカになると、随分印象が変わります。仕上げに水で洗い流し、最後にしっかりとから拭きしましょう。
参考:アズマの快適百貨:おそうじのコツ・お役立ち情報「洗面所」


気持ちよく新年を迎えるために、寒い年末に大掃除をするのが恒例となっていますが、秋は過ごしやすい気温の為、掃除するのも苦にならず、窓を開けて掃除することもできます。本格的に寒くなる前に、大掃除の計画を立ててみてください!