
ホームパーティなどのイベントに! みんなで囲んで食べたいレシピ
誕生日や季節ごとのお祝いなど、たまにやってくる特別な食卓だからこそみんなで賑やかに囲みたいもの。今日はそんな日に試してほしいレシピを、ももさんに教わりました。

▲ ももさんは、福岡県近郊の山あいで飲食店を営む2児の母。季節の素材を取り入れながら、ごはんや加工品をつくっています。
旬の野菜、春菊たっぷりのソースでつくる
手作りのピザ

ももさんが教えてくれたのは、前回ご紹介した春菊ソースをベースにした手作りのピザです。トマトやバジルソースが定番のピザに、春菊ソース!?と思われるかもしれませんが、実は思った以上に相性抜群。春菊の鮮やかなグリーンと、トマトやパプリカの赤い具材の組み合わせも、クリスマスらしくて見栄えもばっちりです。生地ももちろん手作り。パンのような二次発酵が不要で、手軽にできるので子どもと一緒に作るのもいいですね。分厚くすればもっちりと、薄く伸ばせばカリッと、というように好みの食感に仕上げられるのも手作りならではの良さです。
\ ももさんのひとこと /
みんなで手づかみしながら楽しく食べられるピザは、わが家のパーティーでは定番。生地を作って具材をのせたら、オーブンで焼くだけなので、娘と一緒によく作っています。トマトソースやバジルソースなど、ベースの味付けを変えるだけで、違った味わいになるのもピザならでは。今回は冬の野菜「春菊」を使ったソースでフレッシュトマトのピザを作ります


▲ 使うのは、前回ご紹介した「春菊ソース」。冷凍保存しておけば、いろいろなアレンジメニューが広がります。
材料(約3枚)
- <ピザ生地>
- 強力粉…250g
- ドライイースト…6g
- 砂糖…大さじ1/2
- 塩…小さじ1/2
- バター…25g
- ぬるま湯…150cc
- 用意しておくもの:オーブンシート
- <基本のトマトピザのトッピング(3枚分)>
- 春菊ソース…約200g
- ミニトマト…9個
- パプリカまたはカラーピーマン…2個
- ピザ用チーズ…約100g
ももさんに教わったポイント:
■ 1枚ずつトッピングを変えるとさらに楽しい
基本のトマトピザのトッピング以外にも、子ども向けにじゃがいもとウインナー、大人には生ハムとハーブなど、1枚ずつトッピングを変えるとパーティーっぽくなりますよ。好みの具材をいろいろのせてみてください。その時はトマトやピーマンの分量を1/3にして調整してくださいね。
作り方

1.ドライイーストをぬるま湯で溶かす
ぬるま湯でドライイーストをダマにならないようにあらかじめ溶かしておく。
ももさんに教わったポイント:
■ ぬるま湯の温度は人肌を目安に
35〜40℃ほどのぬるま湯にドライイーストを溶かして、予備発酵をしておきます。ドライイーストの種類によっては発酵が不要なものもあるので、商品に記載されている通りに準備をしておきましょう


2.生地をつくる
ボウルに強力粉を入れ、塩、砂糖、バター、1を加えて手でこねる。
ももさんに教わったポイント:
■ 生地がひとまとまりになるまで十分にこねる
最初は材料が均一に混ざるよう、握りながらこねていきます。さらに体重全体をかけて生地を伸ばしたり折ったりしながらしっかりこねることで、生地全体がひとまとまりになってきます
■ 生地の表面をピンと張るように丸めるのがポイント
手ごねして生地がなめらかになったら、表面を引っ張るようにしながら丸めて下でとじます。


3.生地を発酵させる
生地をひとまとまりにし、ラップをして室内の暖かい場所で1時間ほど発酵させる。発酵が終わったら、生地を平らなところに取り出し、手のひらで軽く押してガス抜きをする。
ももさんに教わったポイント:
■ 閉じた面を下にして置く
生地の閉じた面が下になるように置いて発酵させましょう。そうすることでガスを閉じ込め、発酵も均一に進みやすくなります
■ 生地が2倍にふくれたら発酵終了
生地が2倍にふくれるまで発酵させます。夏場なら常温で十分ですが、冬場はヒーターなどの近くの暖かい場所(25℃前後くらい)に置いてください。オーブンの発酵モード(30℃)を使ってもいいですね

4.生地を成形する
3等分にした生地をそれぞれボール状に丸め、綿棒などで成型していく。
ももさんに教わったポイント:
■ 打ち粉をふっておく
まな板にあらかじめ打ち粉(強力粉)をふっておくと成形しやすくなります

5.生地を伸ばす
手で生地をひっぱりながら、さらに薄く伸ばしていく。

6.生地の表面に穴を開ける
フォークの先などを使って、生地の表面に細かい穴を開ける
ももさんに教わったポイント:
■ 穴は全体に細かく
フォークで穴を開けて生地の空気を抜くことで、焼いたときに膨らみすぎるのを防ぎます。
■ 伸ばした生地は冷凍保存もOK
薄く油を塗ったラップで包んで冷凍しておくと、次に使うときは冷凍のまま具材をトッピングして焼くだけで便利ですよ。その場合は、10日間ほどを目安に使い切ってください

7.春菊ソースを塗る
ピザ生地全体にソースを塗る

8.トッピングする
スライスしたミニトマト、パプリカ、チーズをトッピング。その他、お好みの具があれば他の生地はトッピングを変えてみるのもいいですね。
ももさんに教わったポイント:
■ チーズは最初と最後に
ソースを塗ったらまずチーズ。チーズが溶けて膜のようになり、野菜の水分が生地に染み込むのを防いでくれます。一番上にもチーズを軽くトッピングすることで、具材がバラバラにならずにすみます

9.焼く
220℃に予熱したオーブンで約10分ほど、端がきつね色になるまで焼く。
※ご家庭のオーブンの種類や、ピザの厚み、のせる具材によって焼き時間は違ってきます。確認しながら時間は加減してください。小型の電気オーブンの場合は、10℃〜20℃ほど温度を高めに設定してください。
ももさんに教わったポイント:
■ 生ハムやハーブ類は焼いた後に
生ハムやバジルなど、フレッシュな状態で食べたい具材を使う場合は、オーブンから取り出した後にトッピングしましょう

ももさんが作ってくれたのは、基本のトマトピザのほかに、ソテーしたれんこんとチーズを乗せたもの、ちょっと贅沢に生ハムやハーブをトッピングしたものなど3種です。大きめ小さめ、いろいろなサイズで生地が作れるのも手作りならではですね。

▲ みんなで楽しく囲みたい食卓にばっちりの、賑やかピザが完成しました
どれから食べようか迷いながら、まずはスタンダードなフレッシュトマトのピザを一口いただきました。ほお張ると、サクッとしたピザ生地ととろけるチーズ、そして優しい春菊の香りがほんのり口の中に広がります。バジルソースのような風味なので、ピザにも相性ばっちり。ちなみにこの春菊ソース、パスタにかけたりお肉にからめたりと、使い道も幅広いので、多めに作ってストックしておくのもおすすめです。
( SATETO編集部 堀尾 )
教えてくれたのは

- 中山百代
- 福岡県糟屋郡で飲食店を営む二児の母。
地元でとれた食材や季節の素材を中心に、ごはんや加工品をつくって提供されています。
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