いろんな料理に合わせやすくて、毎日の食卓で活躍できる器ってどんなものがあるのでしょうか?「これさえ持っておけば困らない」という、まず揃えておきたいスタンダードな器の形を、うつわ屋さんに教えてもらいました。
「うつわ屋フランジパニ」地蔵ご夫妻
福岡市早良区で陶器を扱ううつわ屋さんを営む地蔵(ちくら)ご夫妻。ビビッとくる器・職人と出会うべく全国の陶器市を巡るのが、夫の俊一郎さんの楽しみ。約10万人のフォロワーがいるインスタグラムでは、妻の朋子さんが、ご自宅の器を使った日々の食卓を発信している。
幅は6寸(18cm)深さが5cmほどの鉢があれば、日々のおかずを盛り付けるのはもちろん、煮物やカレー、スープなどの汁気の多いものや、パスタや丼まで様々なメニューに対応できます。一人暮らしや新生活が始まるタイミングなどに、まずはこれだけでもおさえておくといいですよ。
1. いつものおかずを盛り付け
2. 煮物にもちょうどいい深さ
3. 丼はもちろん、カレーやシチューなどの汁物もOK
4. パスタや焼きそばなどの麺類も◎
6寸の浅鉢に4種類のメニューを盛り付けてみましたが、どんな料理もいい感じにおさまります。ぽてっとした形のものや高台に向かってシュッとつぼまるような形のものなど…ひとくちに6寸の浅鉢といっても様々。お好みの一枚を見つけてみてくださいね。
Q. 買ったばかりの器は水に浸した方がいい?
料理を盛る前に、毎回水につけた方がいいでしょう
陶器は吸水性があるため、油やソースのシミができてしまうことがあります。料理を盛る前に、毎回水に浸けるようにしましょう。あらかじめ器に水分をしっかり吸わせておくことで、油やソースが器の目地に入り込んでしまうのを防ぐことができます。
ただ、器の素材や作家さんによっては水につけなくても大丈夫だったり、お手入れ方法が異なったりするので、食器を買う時には、店員さんに「手入れについて」や、「食器洗い機や電子レンジは使っていいのか?」を確認しておくといいですね。
Q. シミがついたらどうしたらいい?
まずは予防、ついてしまったら漂白剤が使えることも
漂白剤で落ちることもありますが、その場合は購入店に必ず相談してから使ってください(漂白剤が使えない器もあります)。吸水性のある陶器の場合、器の素地まで漂白剤が入り込んでしまうこともあるので、漂白剤を使用後は一晩水につけこむことをおすすめします。ちなみに油のシミはかなりしつこく、漂白剤を使っても落ちません。使う前に水につけておくなど予防をしておくと安心ですね。
Q. 家族みんなの人数分、お揃いの食器で揃えるべき?
似たような形で揃えておけばまとまりが出ますよ
全くそんなことはありませんよ。わが家も同じ食器は最大でも2つしか持っていません。自分の好きな雰囲気のものって、一見バラバラでも相性がいいはずなんです。家族全員おそろいでなくても、似たような形のものを組み合わせて使えばまとまりが出ますよ。
実際に撮影に立ち会ってみて、思わず「この情報もっと早く知っていたかった!」と声に出していってしまいました(笑)。6寸の鉢の使い勝手が抜群で、「1人暮らしだったらこれひとつ持っていれば、どうにかなるんじゃない?」と思ってしまったほど…。さっそく「6寸の鉢」を、家族分買い足したいと思います。
( SATETO編集部 寺尾 )
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