
家にある食材と合わせるだけでパパッと一品作れる「おかずの素」があれば、食卓準備もずいぶん楽になりますよね。今回は、ごはんはもちろん、麺やパンにも良く合う味わいの基本のひき肉だね「ミートストック」を、料理家のコンドオミユキさんに教わりました。さらに、次回からは、ごはんとパンに合わせたアレンジと、ちょっとしたおもてなしにも使えるおつまみアレンジもご紹介します。

▲料理の味はもちろんのこと、食材の選び方から盛り付け、食器の組み合わせまですべてにおいてセンス溢れるコンドオさん。

ストックしておくと食卓が充実!
ハーブが香る「基本のミートストック」

ひき肉にも関わらず、このごろごろとした見た目。あえて、固まりにしておくことで、料理に肉らしい風味と食べ応えをプラスすることができます。にんにくとハーブ、スパイスがしっかりと効いた味わいは、様々な料理へのアレンジが可能です。
\ コンドオさんからのアドバイス /
イタリアのマンマが作る自家製ソーセージ「サルシッチャ」に詰めるひき肉の下ごしらえを真似して「基本のミートストック」を作ります。 本場のサルシッチャは豚のひき肉や背油を使いますが、今回は普段の食事に応用の効く合いびき肉を使います。加熱する時に、バラバラのそぼろ状にしてしまわず、ごろごろとした固まりを作って肉感を残しておくのがおいしさのポイントです。

材料(作りやすい分量・できあがり約300g)
- 合いびき肉…300g
- オリーブオイル…大さじ1
- (A)
- 塩…大さじ1/3
- にんにく(みじん切り)…大1片分
- 赤ワイン…大さじ3
- スパイス、ハーブ類…適宜
コンドオさんに教わったポイント:
■スパイス・ハーブはお好みで
今回はバジル、オレガノ、ナツメグを合わせて小さじ1程度とブラックペッパーを使用しましたが、ミックスハーブなどご家庭にあるお好みのものを自由に入れてOKです。西洋のハーブがなければ、ねぎやしょうがを入れて中華風にしてもいいですね。家庭によって仕上がりの味が変わるのが、このレシピのおもしろさです。

作り方
1.合いびき肉をこねる
冷蔵庫で冷やしておいた合いびき肉に(A)を加え、粘りが出るまでこねる。

コンドオさんに教わったポイント:
■冷えたまま使うのが、まとまりやすくるすコツ
合いびき肉は脂が固まっている状態の方が粘り気が出やすいので、直前まで冷蔵庫に入れておくのがポイント。ハンバーグを作る要領で、手のひらを使ってしっかりとこねます。できればこの後、冷蔵庫でひと晩寝かすと味がなじんでよりおいしくなりますよ。
■いろんなハーブで試してみて
定番のバジル、タイム、ローズマリー、ナツメグ等のハーブはもちろん、セージやフェンネルなどにチャレンジすると本格的な味わいを楽しめます。
2.炒める
フライパンにオリーブオイルをひき、1.を平らに広げて中火で加熱する。少し焼き目がついてきたところで、大きめに崩しながら全体を炒めて、しっかり火を通す。

コンドオさんに教わったポイント:
■ごろごろと大きな塊で
ひき肉をほぐしすぎないのがポイント。あえて肉感を残しておきます。
3.冷凍保存する
2をバットなどに広げ粗熱を取る。すぐに使わない場合はジッパー付きの保存袋に入れ、平らに広げて冷凍する。

コンドオさんに教わったポイント:
■よりスピーディに冷凍する工夫
バットなどの熱伝導率の高い金属性のものの上に置いて冷凍すると、急速冷凍できます。

コンドオさんに教わったポイント:
■使いやすくなる小分け冷凍テク
指やお箸などで6等分(約50gずつ)にスジ目をつけてから冷凍すると、アレンジするときに使いたい分だけ取り出しやすくなります。

[日持ちの目安]冷凍庫で約1ヶ月
コンドオさんのご家庭では、ひき肉料理を作るついでにパパっと作って、ストックすることが多いんだそう。冷凍庫にこれがあれば、何かと安心。トマトソースと合わせればボロネーゼになるので、帰りが遅くなった日にも活躍してくれそうです。”こねて炒めて冷やすだけ”の3ステップなのもいいですね
( SATETO編集部 寺尾 )
教えてくれたのは

- 料理家 コンドオミユキ
- イートプランナーとして、レシピ制作や食品撮影スタイリング、器のコーディネイト等を中心に活動。イラストレーター、美容家としての一面も持ち、「食」と「美」を中心とした「暮らしを楽しむ提案」を発信している。コープ組合員歴16年、「ただの炭酸水」がお気に入り。
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