お皿に盛った瞬間からテンション上がる、華やかで喉ごしのいいひんやりスイーツはいかがでしょう? 牛乳に食物繊維たっぷりの寒天と好みのフルーツを合わせれば、ヘルシーかつ身体にも優しいデザートのできあがり。まるで宝石のように散りばめられたフルーツの断面に、思わず笑みがこぼれます。作り方も簡単で、子どものおやつはもちろん、来客のおもてなしにもピッタリ!
▲教えてくれたのは料理家の宮村ゆかりさん。レシピ考案や数々のスイーツの監修をはじめ、福岡千早のアトリエにて料理教室「ミヤムの恋するcooking」主宰、外部講師、ケータリング、栄養教諭としても活躍中。
何度も作りたくなる華やかさ!フルーツの宝石を詰め込んだ
「フルーツ牛乳寒天」
今回教えてもらったのは、牛乳とフルーツで作るテリーヌ風の牛乳寒天。缶詰のみかんやミックスフルーツ、好みの生フルーツを加えて色鮮やかに仕上げます。混ぜて冷やすだけの寒天ですが、上手く固まらなかったり、フルーツが沈んでしまったりすることも多いですよね。今回は、断面までキレイに作るためのコツも教えてもらいました。
\ 宮村さんからのひとこと /
栄養満点の牛乳にフルーツのビタミン類も摂れる、罪悪感のないデザートです。牛乳を寒天やゼリーにする場合、牛乳のたんぱく質を分解する酵素が含まれた“生”のパイナップルや、酸が強いみかんなどは牛乳と相性が悪いため固まりが緩くなる原因に。入れる場合は缶詰を使ってくださいね。
材料(約750g分)
- 牛乳…300ml
- 水…200ml
- 砂糖…50g
- 練乳…25g
- 粉寒天…4g
- 好みのフルーツ…300g
※パイナップル(缶詰)、みかん(缶詰)、黄桃、イチゴ、皮ごと食べられるぶどう、キウイ、ブルーベリーなど
用意するもの
型になる容器(ホーローやプラスチックの保存容器、パウンド型、ガラスの器など)
※今回は縦16㎝、横9cm、高さ6㎝のメスティンを使用
下準備
- ・フルーツはキッチンペーパーで水分を取り、好みの大きさにカットしておく
- ・牛乳を常温に戻す
作り方
1.寒天を溶かす
鍋に水と粉寒天を入れて中火に掛け、ヘラで混ぜながらしっかりと溶かす。沸騰したら弱火にし、1~2分ほど煮詰めるように混ぜる。
■寒天を十分に溶かす
一度沸騰したら弱火にし、グツグツと泡立ち、とろみが出るまでしっかりと混ぜます。1分~2分ほど混ぜて、ヘラを動かしたらなべ底が見えるくらいまでとろみが出れば大丈夫。寒天の溶かし方が不十分だと、固まらない原因になります。
2.砂糖を加える
寒天が溶けたら、砂糖を加えて煮溶かす。
■火を止めずにそのまま加える
火は止めずにそのまま砂糖を加えてOK。ゆっくりとヘラで全体を混ぜ合わせます。
3.牛乳を加える
牛乳と練乳を加えてよく混ぜる。全体が混ざったら火を止める。
■牛乳は常温に戻してから
牛乳と練乳を加えたら、泡立たないようにゆっくりと混ぜ合わせます。冷たい牛乳だと液が冷えてしまうので、常温に戻しておきましょう。
■練乳でコクをプラス
練乳を加えることで、パンナコッタやブラマンジェのようなコクのあるまろやかな味わいに。家庭のデザートがよりカフェスイーツっぽくなります。
練乳を入れない場合は、さっぱりあっさりした味わいに。そちらが好まれるなら入れなくても大丈夫です。
4.フルーツを並べる
容器の底面に、彩りよくフルーツを並べる。
■映えるフルーツを底面に
寒天液を注ぐ前にあらかじめ底面にフルーツを彩りよく並べておくことで、ひっくり返した時の上面が美しくなります。
5.底面の液を固める
底に並べたフルーツの上から、粗熱が取れた3を移し入れる。フルーツがかぶるくらいの量を入れたら、少し冷やして固める。
■フルーツが隠れる程度に寒天液を流し込む
容器の底に並べたフルーツが隠れるくらい液を流し込み、底面のフルーツが動かない程度の層をつくります。すぐに寒天が固まりはじめますが、室温が高い場合は冷蔵庫に5分ほど入れて少し固まるまで待ちましょう。
6.側面にフルーツを張る
寒天液が少し固まったら、容器の側面にフルーツを張り付けていく。
■フルーツは薄めにカット
フルーツは薄めに切った方が側面に引っ付きます。基本的にどんな素材の容器でもピッタリとくっついてくれますよ。
7.残りを注ぐ
残ったフルーツを寒天液の中に入れて混ぜ、お玉ですくい上げながらフルーツごとそっと容器に注ぎ入れる。
■注ぐ時は、ゆっくりと
泡立たないようにゆっくりと容器に注ぎ入れます。
8.冷やす
冷蔵庫で約1時間冷やし固める。
■寒天は常温でも自然と固まる
寒天は常温でも固まりますが、冷蔵庫で冷やし固めた方がおいしくいただけます。
9.容器から外す
しっかりと固まったら冷蔵庫から取り出し、容器から外す。
容器からキレイに抜くためのコツ①:
■スプーンの背を使って容器との間に隙間を作る
容器の角をスプーンの背でギュッと押し、容器との間に空気を入れます。形が崩れてしまいそうですが大丈夫。隙間が空くくらいしっかりと押して!
容器からキレイに抜くためのコツ②:
■容器ごと振って容器から外す
容器を手で持ち上げて、全体を振ってからお皿にひっくり返すときれいに抜けます。
10.完成
カラフルで可愛らしいフルーツ牛乳寒天のできあがり!牛乳の白色に、色とりどりのフルーツが映えて、うっとりするほど色鮮やかな断面です。
カットする時は、包丁の刃先を使ってゆっくり切るとフルーツが綺麗になりますよ。
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各地域の生協ごとに交流のある産地の生乳を、
成分調整せずにそのまま殺菌・パック。
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国産みかん 140g×3P
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旬の時期に収穫された国産のみかんをそのままパックしました。食べきりサイズです。デザートとして、また、ヨーグルトなどにも合わせてどうぞ。
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容器からキレイに抜けた瞬間の気持ち良さ!そして断面の美しさに感激。喉越しのいい牛乳寒天のまろやかな甘さと、フルーツの酸味が相まって、さっぱりツルリといただけます。生クリームが苦手な娘の誕生日はいつもフルーツポンチですが、今年は絶対これを作ってあげよう!
(SATETO編集部 佐藤)
教えてくれたのは
- 料理家 宮村ゆかり
- 栄養士・栄養学教諭・調理師。料理教室「ミヤムの恋するcooking」では、ロースイーツやスパイスカレーなど、一見難しそうな料理を家庭でも楽しく作れるメニューを提案。
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