常備しておくと何かと便利な「冷凍肉」。でも中には「上手な解凍方法がわからない」とか「冷凍肉はパサパサ感があるので苦手」という人もいるようです。実際に、解凍方法によっては味や食感が変わることもあるので、注意が必要なことも。解凍する際のポイントを知っておくと、冷凍肉がますます便利なものになること間違いなしです。今回はカタログで利用できる豚の冷凍肉を使用した解凍方法と、向いている調理法をご紹介します。
- 豚肉のきほん INDEX
- 1.豚肉の栄養は?部位に合う料理は何?
- 2.豚肉の素朴な疑問あれこれ
- 3.解凍のコツを知って、冷凍肉を使いこなそう←今回はここ
解凍方法ってそんなに大事なの?
冷凍されたお肉を解凍するときは、ドリップ(赤い汁)を逃がさないことが重要。ドリップと一緒に、旨みや栄養素が流れ出てしまうからです。急いで解凍すると、急激な温度変化によりどうしてもドリップが出やすくなってしまうので、ゆっくりと時間をかけて低温で解凍することがポイントです。
おすすめの解凍方法と調理法
一言で「解凍」と言っても、さまざまな解凍方法があります。使用する冷凍肉のサイズや、時間に余裕があるかどうかなどを目安に、自分にあった解凍方法を選びましょう。
冷蔵庫解凍
【解凍時間の目安:半日程度 / ドリップ:ほぼなし】
冷蔵庫は一定の低温でゆっくりと解凍することができるため、ドリップが流れ出にくく、どんな冷凍肉にも適した解凍方法。調理時間の半日ほど前に冷蔵庫に移せば、あとは手間もかかりません。
▼合う料理
ソテー、生姜焼き、ほかすべての豚肉料理
氷水解凍
【解凍時間の目安:1時間半程度 / ドリップ:ほぼなし】
0℃近くの水でゆっくりと解凍するため、より温度変化の少ない解凍方法です。密封できる袋に肉を移して空気を抜き、氷水を入れたボウルにつけておきます。肉の入った袋が水面から出ないよう、お皿などをのせておくのがポイント。氷が溶けたら、そのつど氷を足しながら解凍します。
▼合う料理
ソテー、生姜焼き、ほかすべての豚肉料理
流水解凍
【解凍時間の目安:20分前後 / ドリップ:多少あり】
密封できる袋に肉を移して空気を抜き、ボウルなどに入れて上から冷水をかけながら解凍します。肉が浮いてしまうときは、水を入れたペットボトルやお皿などを重し代わりにしてしっかりと水にさらすのがコツ。比較的解凍しやすい薄切りやこま切れなどが適しています。
▼合う料理
しゃぶしゃぶ、野菜炒めなど
!注意が必要な解凍法
このほか〈常温解凍〉〈ぬるま湯で解凍〉といった解凍方法もありますが、温度変化が大きくドリップが出やすい上、季節によっては菌の繁殖などが懸念されるといったデメリットも。また〈レンジの解凍機能を使う〉場合は加熱ムラができるケースもあるため、注意が必要です。
[ 調理法によっては、冷凍のまま使える! ]
冷凍のまま加熱すると、肉の形状や調理法によっては、火の通りにムラができたり肉が固くなりすぎてしまうことも。比較的火の通りが早いバラ凍結のこま切れ肉やパラパラミンチなどは、冷凍のままでも、汁物やチャーハンに使うなどの工夫をすれば、それほど気になりません。
▼合う料理
豚汁、チャーハンなど
[ 解凍しやすい“バラ凍結”がとっても便利! ]
最近よく目にする「バラ凍結」。これは、必要な分だけ取り出して解凍できるようバラバラの状態で冷凍されたお肉のこと。ひき肉もパラパラ、小間切れも1枚ずつ使えるので、冷凍庫に常備しておくととっても便利です。
[ 解凍方法についてもっと詳しく知りたい ]
こま切れ、薄切り、ミンチなど、お肉に合わせた解凍方法について、コープ北陸事業連合さんがさらに詳しくご紹介されています。実際に解凍・調理されている様子を画像で確認できる他、ドリップの状態などもわかります。解凍方法別の食感や味わいのレポートもありますので、ぜひご覧ください。
みなさんはいつもどんな方法で解凍していますか? お肉のサイズや調理法に合わせて解凍方法を工夫し、忙しい毎日に取り入れたいですね。
(SATETO編集部 堀尾)
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