食生活や日々のくらしの中で気をつけておきたい、衛生管理のコツをお伝えする「食べるあんしんノート」。第一回目は、冬から春先にかけて増えるノロウイルス感染症に注目します。小さな子どもや体力が落ちている人がかかってしまうと、腹痛や下痢、嘔吐などの症状で苦しめられることも。健康な毎日を送るためには、日ごろからできる予防法を生活習慣として取り入れてしまうのが一番!ノロウイルスから家族を守る方法を、コープ九州の食品衛生おじさんに伺いました。
ウイルスを防ぐ第一歩は、日ごろの生活習慣にあり!毎日コツコツと予防することが、健康なカラダ作りにつながります。「ウイルス予防編」とかかってしまった時の「対策編」を、食品衛生おじさんが伝授。ページ下の「プリントボタン」を押せば、予防リストが印刷できます。キッチンや洗面所など、いつでも目に入る場所に貼って、家族みんなで予防しましょう!
帰宅後は、うがい、手洗い
帰宅後は、うがい、手洗い
調理前は、しっかり手を洗ってから!
調理前は、しっかり手を洗ってから!
◎次の順番で、1分以上手を洗いましょう!
手洗いの後は必ず清潔なタオル、もしくはペーパータオルで拭きましょう
食材の加熱は中心部を90℃・90秒以上
食材の加熱は中心部を90℃・90秒以上
お肉や、牡蠣などの二枚貝は、中心部が90℃以上の状態で90秒以上加熱しましょう。
調理器具、食器は清潔に
調理器具、食器は清潔に
まな板や調理器具、食器、ふきん、タオルなどは、使ったら、すぐに洗剤で洗いましょう。まな板・包丁・布巾は、塩素系漂白剤や熱湯で消毒すると安心です。
自分の体調、本当に大丈夫? 今一度チェック
自分の体調、本当に大丈夫?
今一度チェック
下痢や吐き気がある時は、安静にして、食品を直接取り扱わないようにしましょう。
もしもの備えも万全に
もしもの備えも万全に
使い捨ての手袋、マスク、ビニール袋、次亜塩素酸ナトリウム消毒液、エプロンなどがあれば安心です。日頃から常備しておきましょう。
症状があるときは、まずは病院!
そして、看病する人こそ注意が必要です。汚物を処理する場合は、使い捨て手袋、マスク、メガネ、エプロンを身につけて、消毒も念入りに。消毒は、アルコールではなく、次亜塩素酸ナトリウムが有効です。換気も忘れないようにしましょう。
ふん便のついたおむつなどは、2重にしたビニール袋で密閉。
フタのあるゴミ箱へ廃棄!
ふん便のついたおむつなどは、2重にし
たビニール袋で密閉。フタのあるゴミ
箱へ廃棄!
トイレは次亜塩素酸ナトリウムで消毒し、洗剤を使って掃除。
トイレは次亜塩素酸ナトリウムで消毒
し、洗剤を使って掃除。
寝具や衣服が汚れた時は、おう吐物などをウイルスが飛び散らな
いようペーパータオルで静かに拭き取り、ビニール袋に密閉して
破棄。
寝具や衣服が汚れた時は、おう吐物な
どをウイルスが飛び散らないようペー
パータオルで静かに拭き取り、ビニー
ル袋に密閉して破棄。
汚れた衣類を洗濯する場合は、塩素系漂白剤でつけおき消毒したあと、他の衣類と分けて洗濯します。
汚れた床は、次亜塩素酸ナトリウムで浸すようにペーパータオル
で覆うか拭き取り、その後水拭きします。
汚れた床は、次亜塩素酸ナトリウムで浸
すようにペーパータオルで覆うか拭き
取り、その後水拭きします。
布団などすぐに洗濯できない場合は、屋外で、日光に当ててよく
乾燥させ、スチームアイロンや布団乾燥機を使うと効果的です。
布団などすぐに洗濯できない場合は、
屋外で、日光に当ててよく乾燥させ、
スチームアイロンや布団乾燥機を使うと
効果的です。
市販の漂白剤(塩素濃度約5%)を250倍希釈して作ることができます( 例:5Lの水に漂白剤を20ml入れる)。ただし、酸素系の漂白剤ではなく、塩素系の漂白剤でなければ効果的な消毒はできません。
※漂白剤を使用する際は、使用方法を守り、塩素系のものと酸素系のものを混ぜたり、熱湯で希釈しない(消毒効果が低下します)ようにしましょう。