産直商品とは

産直商品とは。産地に直結した商品のことです。生協産直における「産直」は、単なる「産地直送」や「産地直売」ではなく、生産者と消費者の顔が見える「産地直結」であり、生協運動の代表的な取り組みの一つとして、広く認知されてきました。生産者と組合員が栽培・肥育方法をお互いに確認し合いながら、地域に根ざした交流を継続的に続けることで相互理解を深め、「お互いの顔が見える」持続的な関係性を築いてきました。その関係から生まれた産直商品は、コープ商品とともに生協の商品事業の柱となり、運動と事業の両輪の取り組みの中で、生協の発展を支える力の一つとなりました。

直結とは:生産者から消費者(組合員)へは組合員の声を生かした栽培。消費者(組合員)から生産者へは産地交流。消費者(組合員)からコープへは商品の感想や希望。コープから消費者(組合員)へは商品をお届け、産地情報を提供。コープから生産者へは組合員の声をフィードバック。生産者からコープへはコープ職員による点検。食べる、声を届ける、もっとおいしくなる、そんなオイシイ関係が続きます。

産直活動について

組合員参加による産直活動を通じて広がってきた産直商品は、生産者や育て方が明確で安心できる商品であるとともに、生産者の組織づくりや土づくりを基本とした生産への転換、地域経済の振興などにも貢献してきました。
コープ九州では、九州・沖縄の各地域で取り組まれてきた産直活動を生かし、考え方や産直品のマークを共通のものとして運用しています。食と農のあり方が問われる時代、消費者・生産者がともにくらしを守り、社会の矛盾を解決して適正な成長をもたらす取り組みとして、今後も産直活動を充実させていきます。

「産直三原則」と生協産直基準

産直三原則

  1. 生産地と生産者が明確であること
  2. 栽培・肥育方法(農薬、肥料、飼料など)が明確であること
  3. 組合員と生産者が交流できること
<産直マーク>
九州・沖縄の組合員から、公募・選考を行って決まった「共通の産直マーク」です。
イラスト:白い枠線にオレンジの背景色、白のハートマークから双葉が生えている。ハートマークの上部両端には笑顔が描かれている。
野菜
果物
イラスト:白い枠線に緑の背景色、白のハートマークから双葉が生えている。ハートマークの上部両端には笑顔が描かれている。
畜産品
水産品
たまご
イラスト:白い枠線にオレンジの背景色、白のハートマークから双葉が生えている。ハートマークの上部両端には笑顔が描かれている。
産直三原則を充たしたもの
イラスト:白い枠線にオレンジの背景色、白のハートマークから双葉が生えている。ハートマークの上部両端には笑顔が、ハートマークの下に星が一つ描かれている。
産直三原則を充たし、かつ、農薬の使用が生産地の慣行栽培の約30%減
イラスト:白い枠線にオレンジの背景色、白のハートマークから双葉が生えている。ハートマークの上部両端には笑顔が、ハートマークの下に星が二つ描かれている。
産直三原則を充たし、かつ、農薬の使用が生産地の慣行栽培の約50%減
イラスト:白い枠線にオレンジの背景色、白のハートマークから双葉が生えている。ハートマークの上部両端には笑顔が、ハートマークの下に星が三つ描かれている。
産直三原則を充たし、かつ、農薬の使用が生産地の慣行栽培の約100%減

産直商品の5つの要件

  1. 組合員の要求・要望を基本に、多面的な組合員参加を推進する
  2. 生産地、生産者、生産・流通方法を明確にする
  3. 記録・点検・検査による検証システムを確立する
  4. 自立・対等を基礎とした生産者とのパートナーシップを確立する
  5. 持続可能な生産と、環境に配慮した事業を推進する